泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の「小山集落散策」

2024年08月01日 07時55分21秒 | 散歩
奈良県明日香村の小山集落は、明日香村の北側に位置し、集落の東には飛鳥時代の寺院である「大官大寺」跡があります。現在は、金堂と塔の土壇を残すのみですが、飛鳥時代には高さ100メート近い九重の塔があったといわれ、同時代の飛鳥の寺院をはるかに上回る巨大な寺院だったようです。
小山集落は、中世にこの地域を支配していた小山氏の居館である小山城があり環濠集落となっています。
集落の南側には、杵築神社があります。この神社は、社殿がなく鳥居の後方には古墳のような形をしたものを見ることができます。
また、集落の古民家に「アトンおもちゃ館」があります。元々は、大阪にあったようです。
「アトンおもちゃ館」には、なんと約4万点の昭和のおもちゃや生活雑貨が所狭しと展示されています。あまりの数の多さに圧倒されました。一見の価値があると思います。ちなみに、入館料は300円でした。
近くには、天の香久山や藤原京跡があり、この辺りをのんびりと散策するにはお薦めのスポットです!


   


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大和の夏景色「おふさ観音風鈴まつり・2024」

2024年07月22日 08時07分48秒 | 散歩
奈良県橿原(かしはら)市にある「おふさ観音」は、江戸時代に土地の娘‟おふさ”さんがお堂を立てて、観音様を奉ったのが起源とされている高野山真言宗のお寺です。
「おふさ観音の風鈴まつり」(7月1日から8月31日)は、暑気払いのお祭りです。
風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で、寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものです。風に揺られて鳴る音で、魔除けになるとされました。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだそうです。 
風鈴が鳴り響き、色とりどりの提灯が使われていて、境内のいたるところに飾られています。
いつもと違う風景を見ることができました。
「おふさ観音の風鈴まつり」での楽しみは、もう一つあります。
境内の奥に、かき氷等をたべさせてくれる茶房があります。
風鈴の音を聴きながら食べるかき氷は、風情溢れる「大和の国」の夏を感じさせるひと時です! 

                 

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大和の花景色「藤原宮跡の蓮花・2024」

2024年07月15日 06時16分20秒 | 散歩
奈良県橿原市にある、日本初の条坊制を用いた本格的都城「藤原京」の宮跡において、「蓮の花」が咲きました。
大極殿跡南東方向にある「蓮ゾーン」には、今年も可憐な「蓮の花」が咲きました。
7月10日の8時頃に見学に行きましたが、今年はほぼ満開でした。
「藤原京」(694年~710年)は、飛鳥京の西北部、奈良県橿原市と明日香村にかかる地域にあった飛鳥時代の都城です。その中心部には、「藤原宮」がありました。天皇の住まいである内裏や、天皇が儀式が行われる大極殿等がある本格的な都でした。
この場所は、大和三山の絶好の眺望スポットで、大和三山を背景にした「蓮の花」は、古都奈良らしい夏の風景ですよ!

            


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奈良県橿原市にある古代寺院「田中廃寺と和田廃寺」

2024年07月08日 11時17分19秒 | 歴史
奈良県橿原市田中町にある「田中廃寺」は、舒明天皇が636年に飛鳥岡本宮の焼失後、百済宮に遷るまでの田中宮(仮宮)としてこの地に構えたといわれ、その後寺院(田中廃寺)が建立されと考えられています。発掘調査から、7世紀中頃と考えられています。 
現在、法満寺境内において田中廃寺の礎石を見ることができます。
以前は、法満寺付近が田中廃寺の中心地ではないかと考えられてきました。
しかし、発掘調査の結果、田中廃寺は法満寺付近ではなくその西側にある「弁天の森(べんてんのもり)」付近に中心部分があるらしいことがわかりました。
田中廃寺の一帯は、舒明天皇(じょめいてんのう)が、飛鳥岡本宮(あすかおかもとのみや)が焼失した後、厩坂宮(うまやさかのみや)に遷るまでの間の仮宮とした田中宮(たなかのみや)があったと考えられています。田中廃寺は、宮があった地に後に造られた寺院と考えられています。
「弁天の森」は、周囲より一段高い檀状の高まりがあり田中廃寺の基壇と考えられています。また、「弁天の森」のすぐ近くに「天王藪」と呼ばれる所があり田中廃寺の基壇とみる説もあるようですが古墳のようにも見えます。

         

〇橿原市和田町にある「和田廃寺」は、田中廃寺より南にに数分歩くと水田の中にぽつんと土壇(どだん)が現れます。これが飛鳥時代の古代寺院の1つである和田廃寺の塔の跡です。現在、礎石を見ることができます。
和田町にある寺院の跡であることから、和田廃寺と呼ばれています。
和田廃寺は、周辺にはトウノアト・堂の前といった地名が残るなど、古くからその存在を知られていました。
発掘調査によって、和田廃寺は7世紀後半から8世紀後半まで存続した寺院で、現在の土壇は、塔の基壇(きだん)の西半分であること、本来の塔基壇の大きさは、一辺12.2メートルに復原できることが分かりました。また、高さ1.27メートル、幅0.76メートルの鴟尾(しび)も出土しました。
鴟尾は、明日香村にある飛鳥資料館で見ることができます。
和田廃寺の寺域や伽藍配置の全体像は、未だに謎のままです。
飛鳥地域にある二つの古代寺院跡、特に説明板等ありませんが古代史が好きな方にとってお薦めのスポットです!

            
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飛鳥の「初夏の風景・2024」

2024年06月29日 20時46分15秒 | 散歩
奈良県明日香村も、ようやく田植えが終わろうとしています。
明日香村は、歴史と豊かな自然が息づく処です。「日本の原風景」であり、「日本人の心のふるさと」とも呼ばれています。
「原風景」のひとつに、「水田」の風景があります。
飛鳥の魅力の一つに、歴史的な景観は勿論ですが、古代から残る豊かな自然です。水田に映る雲や山並みは何とも言えない懐かしい景色です。
田んぼに水がはった棚田の景色は、この時期しか見れない懐かしい風景です。また、アジサイの花やホタルを見ることができます。
特に、奥飛鳥と呼ばれている稲渕の棚田や細川谷の棚田の景色が大好きです。
飛鳥の「水田」の風景は、眺めているだけで時間を忘れさせてしまうほどの景色ですよ!

                                     
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