小沢一郎党首はマックス・ウェーバー流「政治家の資質=しつこさ」を最も兼備した政治家で簡単には辞めない

2012年07月24日 00時36分29秒 | 政治
◆小沢一郎党首は、ドイツの社会学者であるマッククス・ウェーバーが説いた「政治家 (ステイツマン)の資質」を最もよく兼備した政治家である。それは、「目的達成のためには、コツコツと岩をも打ち砕き続ける執拗さ、諦めない強い精神力」である。日本政界では、「政治家は、死んで棺桶に入って焼かれて灰になっても、権力欲を持ち続ける政治家」のことを「真の政治家」という。これは、決して悪口ではない。途中でへこたれるような人間は、政治家には向いていないということである。
 このマッククス・ウェーバー流の定義で言えば、このごろは、「政治家の名」に値しない「情けない政治家」が少なくない。何を為すべきかの高い志も強い信念もなく、ただ単に「高い官職」を得ることと、「旨味のある利権」のみを追ういわゆる「政治屋」(ポリティシャン)がいかにも多すぎる。日本の未来を見据えて、国家社会を進歩発展させようとする高い志と強い信念を持っているのは、小沢一郎党首のみである。
◆この意味で、このごろ情けない政治家が、多すぎる。小沢一郎党首が、常々嘆いている言葉がある。それは、こうだ。
 「せっかく将来有望な政治家となると期待していた若い政治家が、落選してしばらくすると、挨拶に来る。聞くと、再就職先が決まりましたと言って、帰っていく」
 つまり、次は何が何でも当選してみせるという気概と根性がないという。しつこさが、「政治家の資質」として、最も必要な資質であるにもかかわらず、これが欠けているのを小沢一郎党首は、ずっと嘆き続けているのだ。
 小沢一郎党首を批判しているロートル政治家のいずれもが、「政治家の資質なき政治家」であったという馬脚を現している。
 たとえば、武村正義元官房長官(元財務相)は、この情けない政治家の代表格である。志は低く、信念は薄く、竹下登元首相の「隠れ竹下」として小沢一郎党首の政治生命を奪う政治的暗殺者、すなわち「裏切り者」として暗躍し続けた。
 この武村正義元官房長官は、政界再編のキーマンとして、村山富市連立政権の蔵相に就任した。だが、バブル崩壊の後始末をめぐって、金融情勢が深刻化した。これに対して、なす術がなかった。武村正義元官房長官は、財政や金融政策に「オンチ」だったことから有効な対策を立てられず、失脚の道にころげ落ちてしまう。その上、1995年9月、蔵相在任中ながらフランスの核実験再開及び核実験実施に対するタヒチでの抗議デモに参加した。
 武村正義元官房長官は、新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事との間で、社会党との新党、「社さ新党」構想をめぐる対立が起こり、そのうえ自らが鳩山由紀夫代表幹事から受けていた借金4000万円の返還を求められて、トラブルになっていた。これがこじれて、1996年8月28日、代表を辞任。同年9月28日には鳩山、菅直人、簗瀬らが新党さきがけを離党し、民主党を結成した。民主党の結成に際しては、新党さきがけ全体での合流を希望した。だが、鳩山由紀夫らは「排除の論理」でこれを拒否した。8月28日の代表辞任後、井出正一が後任の代表となるも、新党さきがけは、閣外協力の形で自民党政権を支えたものの、党勢の退潮に歯止めが効かず埋没した。武村正義元官房長官は1998年5月31日、代表に復帰。同年6月、自民党との連立を解消し、環境政党としての再出発を表明、同年10月、党名を「さきがけ」に改称し事実上解党した。以後、武村正義元官房長官は、失意のまま政界を引退した。
 そのクセ、武村正義元官房長官は、なかなか政界を引退しない小沢一郎党首に、「一刻早く、引退して岩手のお寺の坊さんになった方がいい」などと遠吠えしている。しつこい政治家が、そう簡単に辞めるわけがない。
◆森喜朗元首相が7月23日、引退表明した。朝日新聞デジタルは7月23日午後10時20分.「森喜朗元首相が引退の意向 自民の世代交代加速も」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「自民党の森喜朗元首相(75)=石川2区=が次の衆院選に立候補せず、引退する意向を明らかにした。首相辞任後も民主党との大連立や小沢一郎氏と連携して菅内閣の倒閣に動くなど政界で一定の影響力があった。今後、党内の世代交代が加速しそうだ。森氏は22日、選挙区の石川県能美市での会合で『元気なうちに若い人に道を譲りたい』と表明。最近も『1969年に初当選した同期もほとんど政界を去った。そろそろ自分も潮時だ』と周囲に語っていた。野田政権発足後、森氏は消費増税の必要性を強調し、与野党協議を主張。野田佳彦首相からは対ロシア外交で協力を要請されるなど党重鎮として存在感を発揮していた。かつて属した自民党町村派幹部も『こんなに早い時期だとは思わなかった』と驚く」
 森喜朗元首相は、福田赳夫元首相の側近であり、文教族のドンと言われてきた。しかし、何を為すべきかの高い志も強い信念もなく、ただ単に「高い官職」を得ることと、「旨味のある利権」のみを追ういわゆる「政治屋」の1人だった。石川県議だった息子(幼少のころからドラ息子)が病死してからは、元気がなかった。
 また、東京オリンピック招致に情熱を燃やす東京都の石原慎太郎知事が、意欲的だった「石原新党づくり」を断念したと一部のマスメディアで報道され、意気消沈したらしい。
 森喜朗元首相、石原慎太郎知事ともども、最後の段階で、しつこさを喪失して、情けない政治屋止まりとなったのである。
(ちなみに森喜朗元首相は、「悪魔大王」米国最大財閥のディビッド・ロックフェラーの系列にいたが、ディビッド失脚に伴い、政治的影響力を失ったのを自覚したらしい)

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新型輸送機「オスプレイ」は、単なる輸送機ではない、重要な極秘目的が隠されている

◆〔特別情報①〕
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目次


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