野田佳彦首相は、国民の声を聞かず、番記者の「ぶら下がり取材」も拒否し、総選挙で民主党を大惨敗させる

2012年07月08日 01時15分06秒 | 政治

◆私は7月6日夕方、国会周辺に集まった大勢のデモ隊のなかにいた。首相官邸を目指すデモ隊は、歩道を埋め尽くしていて、その周りには、これもまた多数の警官隊が、交通整理やデモ隊の規制を行っていた。
 「再稼動反対」「原発いらない」「野田は辞めろ」などと連呼の声が次第に大きくなる。デモ隊から首相に向けて、送られる声は、果たして野田佳彦首相の耳に届いているのだろうかと思いながらも、デモ隊の連呼は、太鼓の音に促されてますます強まっていく。
◆野田佳彦首相は、就任早々から「庶民宰相」であることを放棄していた。首相番記者による「ぶら下がり取材」を拒否し続けてきたその姿勢が、何よりの証拠である。だから、デモ隊に最も近いところにいて、その空気を伝える番記者の質問すら聞こえていない。3月から300人規模で始まり、毎週金曜日夕に行われてきたデモ隊が、6月22日には、4万5000人、同月29日には20万人規模に膨れ上がって、その都度大きくなってきいていたのに、この事実すら目に入らず、ましてや声さえ耳に聞こえていなかったのだ。
 朝日新聞は7月6日付け朝刊「3面」で「抗議の矛先は首相に」「再稼動反対『訴え続ける』」という見出しをつけて、この日夕方からのデモの様子を大々的に報じている。
 「関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に抗議する大規模な行動が、6日夜も首相官邸前で行われた。主催者発表で15万人(警視庁調べで約2万1千人)の参加者の怒りの矛売は、民意に正面から向き合わずに『決断』ばかり強調する野田佳彦首相の政治姿勢に向かう」
 「抗議活動が続く午後7時13分、野田首相は官邸を後にして隣の首相公邸に向かう。記者団が『官邸前の抗議の声と向き合っているか』と声をかけると首相はうなずき、珍しく応じた。『多くの声、様々な声が届いております』1週間前に警護官に『大きな音だね』と漏らしたことが伝わり、反発を買ったことを意識したようだ。官邸周辺でこれほど大規模な抗議行動が起きるのは1960年に岸信介首相を退陣に追い込んだ『日米安保闘争』以来とも言われる。混乱を避けるため、首相は抗議行動がある金曜日の夜の外出を控えている」
◆しかし、野田佳彦首相くらい身勝手な首相は、いまだかつていない。菅直人前首相も番記者の「ぶら下がり取材」を拒否し続けて、不評を買ったが、それに輪をかけて、市民のデモの声すら聞こうとしていないからだ。民主党内では、小沢一郎元代表の「国民との約束を守るべきだ」「マニフェストに書かれていない消費税増税は反対だ」などと真剣に主張する声を拒絶、法案採決に反対の投票をしたとして、除籍処分するなど、我がまま三昧である。米英仏など先進国では、一般法案の採決に党議拘束をかけ、違反すれば除名処分するなど「野蛮なルール」は持っていない。賛成反対の投票行動は、国民から選ばれた個々の国会議員の判断に任せているという。これらに比べれば、野田民主党は、党名に反する野蛮な政党などだ。マスメディアもこのことに気づいていない。
 そんな野蛮な首相である野田佳彦首相は、国民有権者に向けて消費税増税法案や大飯原発再稼動などについて、国民に向けて理解を求める説得演説を行ったとしても、国民有権者の多くに、おそらくは聞く耳を持ってもらえないだろう。次期総選挙ムードが高まり、2013年7月には、参院議員選挙が行われるというのに、国民にそっぽを向かれたので大惨敗は目に見えている。民心が完全に離れてきている野田佳彦首相の自業自得というものである。だが、野田佳彦首相は、「民主党がつぶれても構わない。残った者だけで自民党に合流する」とうそぶいているというから驚きである。松下政経塾派閥をつくるつもりのようだ。


配られていた抗議デモのチラシ(それぞれ画像をクリックすると拡大されます)







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