上 ジョウ・ショウ・うえ・かみ・あがる・あげる・のぼる 一部 shàng・shǎng・shang
解字 甲骨・金文は、境界を表わす横線の上に、位置を示す短い腺をつけて「うえ」を示す。篆文から横線と短い腺の間を結ぶタテ線がのびて、現在の字となった。上ジョウは物を移動する場合は「あげる」となり、移動するものが主体の時は「あがる」「のぼる」となる。
意味 (1)うえ(上)。かみ。うえのほう。あがる(上がる)。あげる(上げる)。のぼる(上る)。「上方ジョウホウ」「上段ジョウダン」 (2)よい。すぐれている。「上品ジョウヒン」 (3)たてまつる。「献上ケンジョウ」
イメージ
「境界線のうえ」(上)
「境界線のした」(下・雫・颪・梺)
「上と下」(峠・裃)
音の変化 ジョウ:上 カ:下 おろし:颪 かみしも:裃 しずく:雫 とうげ:峠 ふもと:梺
境界線のした
下 カ・ゲ・した・しも・もと・さげる・さがる・くだる・おろす 一部 xià
解字 境界を表わす横線の下に、位置を示す短い腺をつけて「した」を示す。すべて「上」の字と反対の作り方である。
意味 (1)した(下)。しも(下)。うしろ。「下流カリュウ」「下段ゲダン」 (2)もと(下)。ほとり。「城下ジョウカ」「階下カイカ」 (3)くだる(下る)。さがる(下がる)。おろす(下ろす)。「下車ゲシャ」「下降カコウ」
雫 <国字> しずく 雨部 nǎ
解字 「雨(あめ)+下(した)」の会意。雨が下へ落ちる形から、落ちた水がしたたる意となる。
意味 しずく(雫)。水のしたたり。「雫石しずくいし」(岩手県の地名)
颪 <国字> おろし 風部 guā
解字 「風(かぜ)+下(おりる)」の会意。山からふきおろす風を表す国字。
意味 おろし(颪)。山からふきおろす風。「赤城颪あかぎおろし」(冬季に群馬県の赤城山方面から北へ吹き降ろす乾燥した冷たい強風をいう)「六甲颪ロッコウおろし」(①神戸市北西の六甲山系より吹き降ろす山颪(やまおろし)。②阪神タイガースの歌。「六甲おろし」とも)
梺<国字> ふもと 林部 xià
解字 「林(はやし)+下(した)」の会意。山の林が茂る下のところ。山のすそである「ふもと」の意。
意味 ふもと(梺)。山のすそ。麓ロクとも書く。「梺(ふもと)の村」
上と下
峠 <国字> とうげ 山部 qiǎ
解字 「山(やま)+上(あがる)+下(くだる)」の会意。山道の上りと下りの境になる所。
意味 (1)とうげ(峠)。「峠道とうげみち」 (2)物事の頂点。「峠を越す」
裃 <国字> かみしも 衣部 kǎ
裃(かみしも)「滋賀県立文化産業交流会館・ぶんさん古典芸能用語集」より)
解字 「衣(ころも)+上(うえ)+下(した)」の会意。上下そろいの衣。
意味 かみしも(裃)。江戸時代の武士の礼服。同じ染め色の肩衣と袴(はかま)を小袖の上に着るので、上下そろいになる。「裃(かみしも)を脱ぐ」(堅苦しい態度を捨てて打ち解ける)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨・金文は、境界を表わす横線の上に、位置を示す短い腺をつけて「うえ」を示す。篆文から横線と短い腺の間を結ぶタテ線がのびて、現在の字となった。上ジョウは物を移動する場合は「あげる」となり、移動するものが主体の時は「あがる」「のぼる」となる。
意味 (1)うえ(上)。かみ。うえのほう。あがる(上がる)。あげる(上げる)。のぼる(上る)。「上方ジョウホウ」「上段ジョウダン」 (2)よい。すぐれている。「上品ジョウヒン」 (3)たてまつる。「献上ケンジョウ」
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「境界線のうえ」(上)
「境界線のした」(下・雫・颪・梺)
「上と下」(峠・裃)
音の変化 ジョウ:上 カ:下 おろし:颪 かみしも:裃 しずく:雫 とうげ:峠 ふもと:梺
境界線のした
下 カ・ゲ・した・しも・もと・さげる・さがる・くだる・おろす 一部 xià
解字 境界を表わす横線の下に、位置を示す短い腺をつけて「した」を示す。すべて「上」の字と反対の作り方である。
意味 (1)した(下)。しも(下)。うしろ。「下流カリュウ」「下段ゲダン」 (2)もと(下)。ほとり。「城下ジョウカ」「階下カイカ」 (3)くだる(下る)。さがる(下がる)。おろす(下ろす)。「下車ゲシャ」「下降カコウ」
雫 <国字> しずく 雨部 nǎ
解字 「雨(あめ)+下(した)」の会意。雨が下へ落ちる形から、落ちた水がしたたる意となる。
意味 しずく(雫)。水のしたたり。「雫石しずくいし」(岩手県の地名)
颪 <国字> おろし 風部 guā
解字 「風(かぜ)+下(おりる)」の会意。山からふきおろす風を表す国字。
意味 おろし(颪)。山からふきおろす風。「赤城颪あかぎおろし」(冬季に群馬県の赤城山方面から北へ吹き降ろす乾燥した冷たい強風をいう)「六甲颪ロッコウおろし」(①神戸市北西の六甲山系より吹き降ろす山颪(やまおろし)。②阪神タイガースの歌。「六甲おろし」とも)
梺<国字> ふもと 林部 xià
解字 「林(はやし)+下(した)」の会意。山の林が茂る下のところ。山のすそである「ふもと」の意。
意味 ふもと(梺)。山のすそ。麓ロクとも書く。「梺(ふもと)の村」
上と下
峠 <国字> とうげ 山部 qiǎ
解字 「山(やま)+上(あがる)+下(くだる)」の会意。山道の上りと下りの境になる所。
意味 (1)とうげ(峠)。「峠道とうげみち」 (2)物事の頂点。「峠を越す」
裃 <国字> かみしも 衣部 kǎ
裃(かみしも)「滋賀県立文化産業交流会館・ぶんさん古典芸能用語集」より)
解字 「衣(ころも)+上(うえ)+下(した)」の会意。上下そろいの衣。
意味 かみしも(裃)。江戸時代の武士の礼服。同じ染め色の肩衣と袴(はかま)を小袖の上に着るので、上下そろいになる。「裃(かみしも)を脱ぐ」(堅苦しい態度を捨てて打ち解ける)
<紫色は常用漢字>
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