私は告の音符を「牛を神にささげて願い事を神に告げる(牛+口(言う・つげる)」と解字してみた。すると告げる意で、誥コク・鵠コク・誥コクが解釈できるが、困ったのは梏コク(手かせ)や酷コク(むごい)など、同じコクの発音でありながら全く異なる意味の字があることだった。そこで私は「神にささげる牛は柵で囲まれ、古代文字の牢ロウにいる状態だったのではなかろうか」と苦し紛れに推測して書いていたが、この度、漢検1級字にも入っていない牿コクを調べたところ、この字は牛馬を養う檻(おり)の意味があることが分かった。つまり神にささげる牛は身動きできなかったのである。
告 コク・コウ・つげる 口部 gào
解字 「牛(神にささげる牛)+口(つげる)」の会意。牛を神にささげて、願い事を神に告げること。新字体(告・造・酷・浩)は「牛」の下が突き出ない。ここで神にささげる牛は柵で囲まれ、「古代文字の牢」(牛の音符参照) にいる状態だったのではないだろうか。なお、牛のこうした状態を表す字に牿コクがある。
意味 (1)つげる(告げる)。知らせる。「告白コクハク」「通告ツウコク」「告示コクジ」 (2)うったえる。「告訴コクソ」「被告ヒコク(うったえられる人)
イメージ
「つげる」(告・鵠・誥・造・慥)
神にささげる牛を柵で囲うので牛は「動けない」(牿・酷・梏)
「形声字」(浩・窖・皓・晧・靠)
音の変化 コク:告・鵠・牿・酷・梏 コウ:誥・窖・浩・皓・晧・靠 ゾウ:造・慥
つげる
鵠 コク・コウ・くぐい・まと 鳥部 hú
解字 「鳥+告の旧字(つげる)」の会意形声。大空を高く飛び、はるかかなたの神に告げにゆく鳥。空を高く飛ぶ渡り鳥である白鳥をいう。
意味 (1)くぐい(鵠)。白鳥。鵠(くぐい)とは白鳥の古名。羽が白く高く飛ぶ水鳥。鴻コウ(おおとり)と共に大きな鳥の代表とされ、「燕雀いずくんぞ鴻鵠コウコクの志を知らんや」(燕や雀のような小さな鳥にどうして鴻鵠の大志がわかろうか)という成語がある。「黄鵠コウコク」(黄色を帯びた鵠(くぐい)。中国で死人を生き返らせるという想像上の鳥)「鵠立コクリツ」(白鳥のように首を長くしてつま立つ) (2)白い。「鵠髮コクハツ・コウハツ」(白髪) (3)まと(鵠)。弓の的。真ん中が白地でその周りに黒の同心円がある的。中心が白い(鵠)のでまとの意がある。「正鵠セイコク」(正に中央の鵠まと。弓の的の中央。ねらいどころ)「正鵠を得る」(的の中心に的中する)
誥 コウ・つげる 言部 gào
解字 「言(いう)+告の旧字(つげる)」の会意形声。つげる意だが特に上から下に告げる意で使う。
意味 (1)つげる(誥げる)。下につげる。命ずる。「誥戒コウカイ」(つげいさめる) (2)王の命令。その文体。「誥命コウメイ」(天子が命じる辞)
造 ゾウ・ソウ・つくる 辶部 zào
解字 金文は種類が豊富だ。第1字(左上)は宀(建物)の中に彳と告を描く。第2字(左下)は、その下に止(あし)を付けている。第3字(右上)は、宀(建物)の中に舟と告を描き、第4字は、宀(建物)がとれて下に彳と止(あし)を付けている。
この金文をどう解釈するのか。白川氏は[常用字解]で、「舟は盤(うつわ)で、ここに供え物をいれて神にすすめて祭ること。また、宀(建物)は廟(みたまや)であり、ここにお参りして告の儀礼をおこなう」としている。この説明からは造営(建てる)の意味はでてこない。
[漢字源流字典]には、「金文の宀(建物)や舟は、建物と船を造ることだいう説もある」と書いてある。私はこの説が良いのではないかと思う。つまり、宀(建物)や舟(船)をつくると神に告げて、その建造物が無事に完成するように祈る儀式を表し、彳や止(あし)は、すすむ意なので、無事に進行するようにという意味ではないか。
篆文(説文解字)になると、宀(建物)や舟の姿は消え、彳と止が合併した辵チャクと告からなる字となった。著者の許慎キョシンは「造は就シュウ・ジュ(成就・できあがること)也(なり)」としており、建築物や船が出来上がる意味が最もふさわしい。造はまた、進行の辵チャクが付くので、いたる意がある。現代字は「告+辶」の会意。
意味 (1)つくる(造る)。生みだす。こしらえる。「創造ソウゾウ」「造営ゾウエイ」(神社・仏閣などを建てること)「建造ケンゾウ」(建物・船など大きな構造物をつくること)「造語ゾウゴ」(新たに言葉を造ること) (2)いたる。きわめる。「造訪ゾウホウ」(おとずれる)「造詣ゾウケイ」(深く通じる) (3)[国]みやつこ(造)。古代の姓(かばね)の一つ。
慥 ゾウ・ソウ 忄部 zào
解字 「忄(こころ)+造(つくる)」の会意形声。造は宀(建物)や舟(船)をつくると神に告げて工事をすすめること。そこに忄(こころ)がついた慥は、建物などの造営にとりくむ心が篤実トクジツ(誠実で相手の立場を考える)なさまをいう。
意味 (1)まことあるさま。「慥然ゾウゼン」(まことあるさま)「慥慥ゾウゾウ」(篤実なさま)「慥慥爾ゾウゾウジ」(情け深く誠実なさま) (2)[国]たしかに(慥かに)。(3)[その他]あわただしい。多くの字典に記述はあるが具体的な事例は挙げられておらず根拠に乏しい。
うごけない
牿 コク 牛部 gù
解字 「牛(うし)+告の旧字(コク)」の形声。告コクという状態の牛をいう。[説文解字]は「牛馬の牢也(な)り。牛に従い告コクの聲(声)」とする。牛馬を養う檻(おり)をいう。
意味 (1)牛馬を養うおり。「牿服コクフク」(圈禁ケンキン。圈(かこい)で禁(ふさ)ぐ)「馬牛を以(もっ)て牿服し牢と為す[淮南子.齊俗]」(2)拘束する。かせをはめる。(=梏)「牿害コクガイ」(かせをはめられ傷害をうける)(3)牛の角にしばりつける横木。(=梏コク)
梏 コク・てかせ 木部 gù
解字 「木(き)+告の旧字(うごけない。=牿)」の会意形声。手にはめて自由を奪う木の刑具をいう。[説文解字]は「手械(てかせ)也。木に従い告コクの聲(声)」としている。
意味 てかせ(梏)。「桎梏シッコク」(手足にかせをはめる。桎は足かせ)「梏械コクカイ」(てかせ)「梏惨コクサン」(酷刑) (2)しばる。
酷 コク・むごい 酉部 kù
解字 「酉(さけ)+告(うごけない=牿)」の会意形声。酔って動けなくなるような強い酒。転じて、ひどい・きびしい意となる。[説文解字]は「酒厚き味也(なり)。酉に従い告コクの聲(声)」とし濃厚な酒とする。[同注]は「引申(そこから転じて)已(すで)に甚しき之(の)義と爲(な)す。白虎通に曰く。酷は極也(なり)」とし、甚だしい・極めての意味があるとする。
意味 (1)むごい(酷い)。きびしい(酷しい)。ひどい(酷い)。「残酷ザンコク」「酷評コクヒョウ」「苛酷カコク」(きびしい)「過酷カコク」(厳しすぎる)「酷使コクシ」(厳しく使う) (2)はなはだ。ひじょうに。「酷似コクジ」「酷暑コクショ」
形声字(コウ)
浩 コウ・ひろい 氵部 hào
解字 「氵(水)+告(コク⇒コウ)」の形声。水がゆたかで広々としているさまを浩コウという。転じて、ひろい・おおきい意となる。
意味 ひろい(浩い)。大きい・ゆたかである。「浩然コウゼン」(心が広く大きい。ゆったりしているさま)「浩大コウダイ」(ひろく大きい)
窖 コウ・あなぐら 穴部 jiào
解字 「穴(あな)+告(コク⇒コウ)」の形声。穴(横穴・竪穴)が深くひろがった地中の穴蔵を窖コウという。物をたくわえておく穴蔵。
意味 あなぐら(窖)。あな。物をたくわえるための地中のあな。「地窖チコウ」(地中のくら)「酒窖シュコウ」(酒を保存する穴蔵)「窖蔵コウゾウ」(地中のくらに貯蔵すること。また、貯蔵した財物)
皓 コウ・しろい 白部 hào
解字 「白(しろい)+告(コク⇒コウ)」の形声。白く光ることを皓コウという。白い・あきらかな意となる。
意味 しろい(皓い)。しろく光る。あきらかなさま。「皓歯コウシ」(光るように白い歯)「明眸皓歯メイボウコウシ」(澄んだひとみと白い歯。美人の形容)「皓然コウゼン」(白く光るさま。明らかなさま)
晧 コウ・あきらか 日部 hào
解字 「日(ひ)+告の旧字(コク⇒コウ)」の形声。日の出るさま。また、夜明けの光を晧コウという。皓の異体字。
意味 (1)日の出るさま。 (2)しろい(晧い)。白く光る。 (3)あきらか(晧らか)
靠 コウ・もたれる・よる 非部 kào
解字 「非(互いが背をむける)+告の旧字(コク⇒コウ)」の形声。背をむけた二人が背をよせあうことを靠コウという。よりかかる・よる・もたれる意味になる。
意味 (1)もたれる(靠れる)。よる(靠る)。たよる(靠る)。よりかかる。「依靠イコウ」(依も靠も、たよる意)「靠頼コウライ」(依頼する)「靠背コウハイ」(背もたれ)「靠天コウテン」(天にたよる。天にまかせる) (2)たがう(靠う)。そむく。背をむける。
<紫色は常用漢字>
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告 コク・コウ・つげる 口部 gào
解字 「牛(神にささげる牛)+口(つげる)」の会意。牛を神にささげて、願い事を神に告げること。新字体(告・造・酷・浩)は「牛」の下が突き出ない。ここで神にささげる牛は柵で囲まれ、「古代文字の牢」(牛の音符参照) にいる状態だったのではないだろうか。なお、牛のこうした状態を表す字に牿コクがある。
意味 (1)つげる(告げる)。知らせる。「告白コクハク」「通告ツウコク」「告示コクジ」 (2)うったえる。「告訴コクソ」「被告ヒコク(うったえられる人)
イメージ
「つげる」(告・鵠・誥・造・慥)
神にささげる牛を柵で囲うので牛は「動けない」(牿・酷・梏)
「形声字」(浩・窖・皓・晧・靠)
音の変化 コク:告・鵠・牿・酷・梏 コウ:誥・窖・浩・皓・晧・靠 ゾウ:造・慥
つげる
鵠 コク・コウ・くぐい・まと 鳥部 hú
解字 「鳥+告の旧字(つげる)」の会意形声。大空を高く飛び、はるかかなたの神に告げにゆく鳥。空を高く飛ぶ渡り鳥である白鳥をいう。
意味 (1)くぐい(鵠)。白鳥。鵠(くぐい)とは白鳥の古名。羽が白く高く飛ぶ水鳥。鴻コウ(おおとり)と共に大きな鳥の代表とされ、「燕雀いずくんぞ鴻鵠コウコクの志を知らんや」(燕や雀のような小さな鳥にどうして鴻鵠の大志がわかろうか)という成語がある。「黄鵠コウコク」(黄色を帯びた鵠(くぐい)。中国で死人を生き返らせるという想像上の鳥)「鵠立コクリツ」(白鳥のように首を長くしてつま立つ) (2)白い。「鵠髮コクハツ・コウハツ」(白髪) (3)まと(鵠)。弓の的。真ん中が白地でその周りに黒の同心円がある的。中心が白い(鵠)のでまとの意がある。「正鵠セイコク」(正に中央の鵠まと。弓の的の中央。ねらいどころ)「正鵠を得る」(的の中心に的中する)
誥 コウ・つげる 言部 gào
解字 「言(いう)+告の旧字(つげる)」の会意形声。つげる意だが特に上から下に告げる意で使う。
意味 (1)つげる(誥げる)。下につげる。命ずる。「誥戒コウカイ」(つげいさめる) (2)王の命令。その文体。「誥命コウメイ」(天子が命じる辞)
造 ゾウ・ソウ・つくる 辶部 zào
解字 金文は種類が豊富だ。第1字(左上)は宀(建物)の中に彳と告を描く。第2字(左下)は、その下に止(あし)を付けている。第3字(右上)は、宀(建物)の中に舟と告を描き、第4字は、宀(建物)がとれて下に彳と止(あし)を付けている。
この金文をどう解釈するのか。白川氏は[常用字解]で、「舟は盤(うつわ)で、ここに供え物をいれて神にすすめて祭ること。また、宀(建物)は廟(みたまや)であり、ここにお参りして告の儀礼をおこなう」としている。この説明からは造営(建てる)の意味はでてこない。
[漢字源流字典]には、「金文の宀(建物)や舟は、建物と船を造ることだいう説もある」と書いてある。私はこの説が良いのではないかと思う。つまり、宀(建物)や舟(船)をつくると神に告げて、その建造物が無事に完成するように祈る儀式を表し、彳や止(あし)は、すすむ意なので、無事に進行するようにという意味ではないか。
篆文(説文解字)になると、宀(建物)や舟の姿は消え、彳と止が合併した辵チャクと告からなる字となった。著者の許慎キョシンは「造は就シュウ・ジュ(成就・できあがること)也(なり)」としており、建築物や船が出来上がる意味が最もふさわしい。造はまた、進行の辵チャクが付くので、いたる意がある。現代字は「告+辶」の会意。
意味 (1)つくる(造る)。生みだす。こしらえる。「創造ソウゾウ」「造営ゾウエイ」(神社・仏閣などを建てること)「建造ケンゾウ」(建物・船など大きな構造物をつくること)「造語ゾウゴ」(新たに言葉を造ること) (2)いたる。きわめる。「造訪ゾウホウ」(おとずれる)「造詣ゾウケイ」(深く通じる) (3)[国]みやつこ(造)。古代の姓(かばね)の一つ。
慥 ゾウ・ソウ 忄部 zào
解字 「忄(こころ)+造(つくる)」の会意形声。造は宀(建物)や舟(船)をつくると神に告げて工事をすすめること。そこに忄(こころ)がついた慥は、建物などの造営にとりくむ心が篤実トクジツ(誠実で相手の立場を考える)なさまをいう。
意味 (1)まことあるさま。「慥然ゾウゼン」(まことあるさま)「慥慥ゾウゾウ」(篤実なさま)「慥慥爾ゾウゾウジ」(情け深く誠実なさま) (2)[国]たしかに(慥かに)。(3)[その他]あわただしい。多くの字典に記述はあるが具体的な事例は挙げられておらず根拠に乏しい。
うごけない
牿 コク 牛部 gù
解字 「牛(うし)+告の旧字(コク)」の形声。告コクという状態の牛をいう。[説文解字]は「牛馬の牢也(な)り。牛に従い告コクの聲(声)」とする。牛馬を養う檻(おり)をいう。
意味 (1)牛馬を養うおり。「牿服コクフク」(圈禁ケンキン。圈(かこい)で禁(ふさ)ぐ)「馬牛を以(もっ)て牿服し牢と為す[淮南子.齊俗]」(2)拘束する。かせをはめる。(=梏)「牿害コクガイ」(かせをはめられ傷害をうける)(3)牛の角にしばりつける横木。(=梏コク)
梏 コク・てかせ 木部 gù
解字 「木(き)+告の旧字(うごけない。=牿)」の会意形声。手にはめて自由を奪う木の刑具をいう。[説文解字]は「手械(てかせ)也。木に従い告コクの聲(声)」としている。
意味 てかせ(梏)。「桎梏シッコク」(手足にかせをはめる。桎は足かせ)「梏械コクカイ」(てかせ)「梏惨コクサン」(酷刑) (2)しばる。
酷 コク・むごい 酉部 kù
解字 「酉(さけ)+告(うごけない=牿)」の会意形声。酔って動けなくなるような強い酒。転じて、ひどい・きびしい意となる。[説文解字]は「酒厚き味也(なり)。酉に従い告コクの聲(声)」とし濃厚な酒とする。[同注]は「引申(そこから転じて)已(すで)に甚しき之(の)義と爲(な)す。白虎通に曰く。酷は極也(なり)」とし、甚だしい・極めての意味があるとする。
意味 (1)むごい(酷い)。きびしい(酷しい)。ひどい(酷い)。「残酷ザンコク」「酷評コクヒョウ」「苛酷カコク」(きびしい)「過酷カコク」(厳しすぎる)「酷使コクシ」(厳しく使う) (2)はなはだ。ひじょうに。「酷似コクジ」「酷暑コクショ」
形声字(コウ)
浩 コウ・ひろい 氵部 hào
解字 「氵(水)+告(コク⇒コウ)」の形声。水がゆたかで広々としているさまを浩コウという。転じて、ひろい・おおきい意となる。
意味 ひろい(浩い)。大きい・ゆたかである。「浩然コウゼン」(心が広く大きい。ゆったりしているさま)「浩大コウダイ」(ひろく大きい)
窖 コウ・あなぐら 穴部 jiào
解字 「穴(あな)+告(コク⇒コウ)」の形声。穴(横穴・竪穴)が深くひろがった地中の穴蔵を窖コウという。物をたくわえておく穴蔵。
意味 あなぐら(窖)。あな。物をたくわえるための地中のあな。「地窖チコウ」(地中のくら)「酒窖シュコウ」(酒を保存する穴蔵)「窖蔵コウゾウ」(地中のくらに貯蔵すること。また、貯蔵した財物)
皓 コウ・しろい 白部 hào
解字 「白(しろい)+告(コク⇒コウ)」の形声。白く光ることを皓コウという。白い・あきらかな意となる。
意味 しろい(皓い)。しろく光る。あきらかなさま。「皓歯コウシ」(光るように白い歯)「明眸皓歯メイボウコウシ」(澄んだひとみと白い歯。美人の形容)「皓然コウゼン」(白く光るさま。明らかなさま)
晧 コウ・あきらか 日部 hào
解字 「日(ひ)+告の旧字(コク⇒コウ)」の形声。日の出るさま。また、夜明けの光を晧コウという。皓の異体字。
意味 (1)日の出るさま。 (2)しろい(晧い)。白く光る。 (3)あきらか(晧らか)
靠 コウ・もたれる・よる 非部 kào
解字 「非(互いが背をむける)+告の旧字(コク⇒コウ)」の形声。背をむけた二人が背をよせあうことを靠コウという。よりかかる・よる・もたれる意味になる。
意味 (1)もたれる(靠れる)。よる(靠る)。たよる(靠る)。よりかかる。「依靠イコウ」(依も靠も、たよる意)「靠頼コウライ」(依頼する)「靠背コウハイ」(背もたれ)「靠天コウテン」(天にたよる。天にまかせる) (2)たがう(靠う)。そむく。背をむける。
<紫色は常用漢字>
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