釆 ハン・ベン 釆部のごめ
解字 甲骨文は手で物をはさみ持つ様子を表した形の一種。本来の意味で使われず、地名またはその長、および祭祀名となっている[甲骨文字辞典]。金文は米と似た形になり意味は地名、篆文から獣の足指や爪の別れている形として用いられた。わかれる意で部首となる。
意味 つめ。わかつ。
参考 釆は部首「釆のごめ・のごめへん」になる。「のごめ」の名称は「ノ+米」からきている。偏(左辺)になり、わかれる・ばらばらになる意を表す。この部首は非常にすくなく、主な字は、釈[釋]シャク・とく、釉ユウ・うわぐすり、の2字しかない。しかも釉の釆は、采サイの変形字で便宜的な部首のため、本来の部首は釈のみ。なお、番バンは「釆+田」の象形で釆を含む字だが、部首は田。
イメージ
「獣の爪」(悉)
「シツの音」(蟋)
音の変化 シツ:悉・蟋
獣の爪
悉 シツ・ことごとく 心部
解字 「心(心臓)+釆(獣の爪)」の会意。捕えたケモノの足の爪から心臓まで、ことごとく利用すること。
意味 (1)ことごとく(悉く)。のこらず。「悉皆シッカイ」(みな。のこらず)(2)つくす。「悉心シッシン」(心を尽くす)「悉知シッチ」(知りつくす) (3)梵語の音訳字。「悉達多シッタルタ」(釈迦が出家する前の名)
シツの音
蟋 シツ 虫部
解字 「虫(むし)+悉(シツ)」の形声。シツと鳴く虫。コオロギの鳴く音の擬声語。
意味 「蟋蟀こおろぎ」に使われる字。コオロギはバッタ目コオロギ科の昆虫の総称。羽を擦り合わせて音を出す。蟋蟀は音で「シッシュツ」となり、こおろぎが羽をすりあわせる音の擬声語。
<関連音符>
番 バン 田部
解字 「釆ハン(獣の爪)+田」で、動物の足の爪とひら(掌)を表す。釆ハンは獣の爪の別れている形で、田は足のひら(掌)である。また、爪とひらがくっきりとつく、動物の足跡の形。大きな動物が通ったあとは、はっきりと順々に足あとが地上に残っている。そこで、足あとの形は、順序よくの意となり、当番・順番の意味となる。 音符「番バン」を参照。
意味 (1)順序。順位。「番号バンゴウ」「一番イチバン」 (2)かわるがわる。「輪番リンバン」「当番トウバン」 (3)見張り。「番人バンニン」
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文は手で物をはさみ持つ様子を表した形の一種。本来の意味で使われず、地名またはその長、および祭祀名となっている[甲骨文字辞典]。金文は米と似た形になり意味は地名、篆文から獣の足指や爪の別れている形として用いられた。わかれる意で部首となる。
意味 つめ。わかつ。
参考 釆は部首「釆のごめ・のごめへん」になる。「のごめ」の名称は「ノ+米」からきている。偏(左辺)になり、わかれる・ばらばらになる意を表す。この部首は非常にすくなく、主な字は、釈[釋]シャク・とく、釉ユウ・うわぐすり、の2字しかない。しかも釉の釆は、采サイの変形字で便宜的な部首のため、本来の部首は釈のみ。なお、番バンは「釆+田」の象形で釆を含む字だが、部首は田。
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「獣の爪」(悉)
「シツの音」(蟋)
音の変化 シツ:悉・蟋
獣の爪
悉 シツ・ことごとく 心部
解字 「心(心臓)+釆(獣の爪)」の会意。捕えたケモノの足の爪から心臓まで、ことごとく利用すること。
意味 (1)ことごとく(悉く)。のこらず。「悉皆シッカイ」(みな。のこらず)(2)つくす。「悉心シッシン」(心を尽くす)「悉知シッチ」(知りつくす) (3)梵語の音訳字。「悉達多シッタルタ」(釈迦が出家する前の名)
シツの音
蟋 シツ 虫部
解字 「虫(むし)+悉(シツ)」の形声。シツと鳴く虫。コオロギの鳴く音の擬声語。
意味 「蟋蟀こおろぎ」に使われる字。コオロギはバッタ目コオロギ科の昆虫の総称。羽を擦り合わせて音を出す。蟋蟀は音で「シッシュツ」となり、こおろぎが羽をすりあわせる音の擬声語。
<関連音符>
番 バン 田部
解字 「釆ハン(獣の爪)+田」で、動物の足の爪とひら(掌)を表す。釆ハンは獣の爪の別れている形で、田は足のひら(掌)である。また、爪とひらがくっきりとつく、動物の足跡の形。大きな動物が通ったあとは、はっきりと順々に足あとが地上に残っている。そこで、足あとの形は、順序よくの意となり、当番・順番の意味となる。 音符「番バン」を参照。
意味 (1)順序。順位。「番号バンゴウ」「一番イチバン」 (2)かわるがわる。「輪番リンバン」「当番トウバン」 (3)見張り。「番人バンニン」
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