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巠[圣] ケイ・キョウ 巛部 jīng・xíng
解字 織機にたて糸をピンと張ったさまの象形。まっすぐ、たてにまっすぐの意を表わす。単独で用いられることはなく、まっすぐの意で音符となる。新字体では、巠⇒圣に変化する。
意味 たて糸(=経)
イメージ
機織りのたて糸が「たてにまっすぐ」(経・頸・剄・脛・勁)
「まっすぐのびる」(径・茎・痙・軽)
「同体異字」(怪)
音の変化 ケイ:経・頸・剄・脛・勁・径・茎・痙・軽 カイ:怪
たてにまっすぐ
経 ケイ・キョウ・へる 糸部 jīng
解字 旧字は經で「糸(いと)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。巠は、もとの意味がたて糸で、それに糸をつけて本来の意味を強調した。また、織機で、たて糸が布地をまっすぐ通り抜ける(経る)、横糸の間をかわるがわるくぐりぬけておさまる等の意味がある。
意味 (1)たていと。たて。「経度ケイド」(地球のたての線)「経緯ケイイ」(たてとよこ。いきさつ) (2)へる(経る)。まっすぐ通り抜ける。「経過ケイカ」「経口ケイコウ」(口を経て体内に入る) (3)おさめる。いとなむ。「経営ケイエイ」「経理ケイリ」 (4)つね。つねに変わらない。「経常ケイジョウ」 (5)不変のすじ道を説いた書。 「経典キョウテン」「五経ゴキョウ」(儒教で尊重される五つの経典) (6)仏陀のおしえ。「お経キョウを唱える」「経文キョウモン」
頸 ケイ・くび 頁部 jǐng
解字 「頁(あたま)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。頭から下へまっすぐたてにのびる首すじ。
意味 (1)くび(頸)。「頸動脈ケイドウミャク」「頸椎ケイツイ」(頸の骨)
剄 ケイ・くびきる 刂部りっとう jǐng
解字 「刂(かたな)+巠(=頸。くび)」の会意形声。首を刀できること。
意味 くびきる(剄る)。刀で首を切る。「自剄ジケイ」(自ら首を切る)「剄死ケイシ」(自剄して死ぬ)
脛 ケイ・すね 月部にく jìng
解字 「月(からだ)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。膝から足首までまっすぐのびるところ。すね。
意味 すね(脛)。はぎ。ひざから足首の部分。「脛骨ケイコツ」(すねの骨)「脛布はばき」(すねに巻く布)
勁 ケイ・つよい 力部 jìn・jìng
解字 「力(ちから)+巠(たてに張った糸)」の会意形声。縦に張った糸に力を加え、強く張ること。強く張ってたるみがないさまをいい、転じてしっかりしてつよい意となる。
意味 つよい(勁い)。かたい。するどい。「勁草ケイソウ」(風に強い草。意志の強固なたとえ)「勁捷ケイショウ」(強くて動作がすばやい)「勁健ケイケン」(強くて丈夫)
まっすぐのびる
径 ケイ・みち 彳部 jìng
解字 旧字は徑で「彳(ゆく)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。二つの地点をまっすぐつないだ道のこと。二つの地点をまっすぐつなぐ道は近道であり、遠まわりをしないため車の通れない山道であったり小道となる。図形では、さしわたしの意となる。
意味 (1)みち(径)。こみち。ちかみち。「山径サンケイ」 (2)さしわたし。「直径チョッケイ」「口径コウケイ」 (3)まっすぐ。ただちに。「直情径行チョクジョウケイコウ」(自分の思ったとおりまっすぐに行動すること)
茎 ケイ・くき 艸部 jīng
解字 旧字は莖で「艸(くさ)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。草のまっすぐのびる部分。
意味 くき(茎)。植物のくき。くきのような形をしたもの。「地下茎チカケイ」「根茎コンケイ」(地下をはう根状のくき)「茎若布くきわかめ」
痙 ケイ・ひきつる 疒部 jìng
解字 「疒(やまい)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。筋肉がピンとのびてひきつる症状。
意味 ひきつる(痙る)。つる。「痙攣ケイレン」(筋肉が急激に収縮しこわばること)「痙縮ケイシュク」(筋肉がひきつる(痙)のに対応して、手足が勝手に縮んでしまうこと)
軽 ケイ・キン・かるい・かろやか 車部 qīng
解字 旧字は輕で「車+巠(まっすぐに)」の会意形声。まっすぐにすいすいと走る車。兵士だけが乗る軽くて速い戦車のこと。戦場で荷物を運ぶ輜重シチョウ車より軽いので、軽い・軽やかに動く意となる。
中国古代の戦車(ネット検索画面から)
意味 (1)かるい(軽い)。「軽石かるいし」「軽減ケイゲン」(減らして軽くする)「軽傷ケイショウ」 (2)かろやか(軽やか)。身軽にうごく。「軽快ケイカイ」「軽妙ケイミョウ」 (3)かるがるしい。「軽率ケイソツ」「軽薄ケイハク」「剽軽ヒョウキン」(気軽で滑稽なこと。おどける)※キンは唐音。 (4)かろんじる。「軽視ケイシ」
同体異字
怪 カイ・ケ・あやしい・あやしむ 忄部 guài
解字 圣は「又(手)+土(つち)」の会意で、手でまるめた土のかたまり。塊カイと同じ。怪は「忄(心)+圣(=塊。まるい異様なかたまり)」の会意形声で、異様なものを見てあやしむこと[学研漢和]。圣コツ・カイは、巠ケイ⇒圣(新字体)に置きかえられる以前からある元の字であり、巠(圣)とは異なる。
意味 (1)あやしい(怪しい)。あやしむ(怪しむ)。ふつうでない。「奇怪キカイ」「怪獣カイジュウ」「怪人カイジン」「怪訝ケゲン」(あやしみいぶかる) (2)ばけもの。もののけ。「怪談カイダン」「妖怪ヨウカイ」 (3)なみはずれた。「怪童カイドウ」「怪力カイリキ」
<紫色は常用漢字>
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巠[圣] ケイ・キョウ 巛部 jīng・xíng
解字 織機にたて糸をピンと張ったさまの象形。まっすぐ、たてにまっすぐの意を表わす。単独で用いられることはなく、まっすぐの意で音符となる。新字体では、巠⇒圣に変化する。
意味 たて糸(=経)
イメージ
機織りのたて糸が「たてにまっすぐ」(経・頸・剄・脛・勁)
「まっすぐのびる」(径・茎・痙・軽)
「同体異字」(怪)
音の変化 ケイ:経・頸・剄・脛・勁・径・茎・痙・軽 カイ:怪
たてにまっすぐ
経 ケイ・キョウ・へる 糸部 jīng
解字 旧字は經で「糸(いと)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。巠は、もとの意味がたて糸で、それに糸をつけて本来の意味を強調した。また、織機で、たて糸が布地をまっすぐ通り抜ける(経る)、横糸の間をかわるがわるくぐりぬけておさまる等の意味がある。
意味 (1)たていと。たて。「経度ケイド」(地球のたての線)「経緯ケイイ」(たてとよこ。いきさつ) (2)へる(経る)。まっすぐ通り抜ける。「経過ケイカ」「経口ケイコウ」(口を経て体内に入る) (3)おさめる。いとなむ。「経営ケイエイ」「経理ケイリ」 (4)つね。つねに変わらない。「経常ケイジョウ」 (5)不変のすじ道を説いた書。 「経典キョウテン」「五経ゴキョウ」(儒教で尊重される五つの経典) (6)仏陀のおしえ。「お経キョウを唱える」「経文キョウモン」
頸 ケイ・くび 頁部 jǐng
解字 「頁(あたま)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。頭から下へまっすぐたてにのびる首すじ。
意味 (1)くび(頸)。「頸動脈ケイドウミャク」「頸椎ケイツイ」(頸の骨)
剄 ケイ・くびきる 刂部りっとう jǐng
解字 「刂(かたな)+巠(=頸。くび)」の会意形声。首を刀できること。
意味 くびきる(剄る)。刀で首を切る。「自剄ジケイ」(自ら首を切る)「剄死ケイシ」(自剄して死ぬ)
脛 ケイ・すね 月部にく jìng
解字 「月(からだ)+巠(たてにまっすぐ)」の会意形声。膝から足首までまっすぐのびるところ。すね。
意味 すね(脛)。はぎ。ひざから足首の部分。「脛骨ケイコツ」(すねの骨)「脛布はばき」(すねに巻く布)
勁 ケイ・つよい 力部 jìn・jìng
解字 「力(ちから)+巠(たてに張った糸)」の会意形声。縦に張った糸に力を加え、強く張ること。強く張ってたるみがないさまをいい、転じてしっかりしてつよい意となる。
意味 つよい(勁い)。かたい。するどい。「勁草ケイソウ」(風に強い草。意志の強固なたとえ)「勁捷ケイショウ」(強くて動作がすばやい)「勁健ケイケン」(強くて丈夫)
まっすぐのびる
径 ケイ・みち 彳部 jìng
解字 旧字は徑で「彳(ゆく)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。二つの地点をまっすぐつないだ道のこと。二つの地点をまっすぐつなぐ道は近道であり、遠まわりをしないため車の通れない山道であったり小道となる。図形では、さしわたしの意となる。
意味 (1)みち(径)。こみち。ちかみち。「山径サンケイ」 (2)さしわたし。「直径チョッケイ」「口径コウケイ」 (3)まっすぐ。ただちに。「直情径行チョクジョウケイコウ」(自分の思ったとおりまっすぐに行動すること)
茎 ケイ・くき 艸部 jīng
解字 旧字は莖で「艸(くさ)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。草のまっすぐのびる部分。
意味 くき(茎)。植物のくき。くきのような形をしたもの。「地下茎チカケイ」「根茎コンケイ」(地下をはう根状のくき)「茎若布くきわかめ」
痙 ケイ・ひきつる 疒部 jìng
解字 「疒(やまい)+巠(まっすぐのびる)」の会意形声。筋肉がピンとのびてひきつる症状。
意味 ひきつる(痙る)。つる。「痙攣ケイレン」(筋肉が急激に収縮しこわばること)「痙縮ケイシュク」(筋肉がひきつる(痙)のに対応して、手足が勝手に縮んでしまうこと)
軽 ケイ・キン・かるい・かろやか 車部 qīng
解字 旧字は輕で「車+巠(まっすぐに)」の会意形声。まっすぐにすいすいと走る車。兵士だけが乗る軽くて速い戦車のこと。戦場で荷物を運ぶ輜重シチョウ車より軽いので、軽い・軽やかに動く意となる。
中国古代の戦車(ネット検索画面から)
意味 (1)かるい(軽い)。「軽石かるいし」「軽減ケイゲン」(減らして軽くする)「軽傷ケイショウ」 (2)かろやか(軽やか)。身軽にうごく。「軽快ケイカイ」「軽妙ケイミョウ」 (3)かるがるしい。「軽率ケイソツ」「軽薄ケイハク」「剽軽ヒョウキン」(気軽で滑稽なこと。おどける)※キンは唐音。 (4)かろんじる。「軽視ケイシ」
同体異字
怪 カイ・ケ・あやしい・あやしむ 忄部 guài
解字 圣は「又(手)+土(つち)」の会意で、手でまるめた土のかたまり。塊カイと同じ。怪は「忄(心)+圣(=塊。まるい異様なかたまり)」の会意形声で、異様なものを見てあやしむこと[学研漢和]。圣コツ・カイは、巠ケイ⇒圣(新字体)に置きかえられる以前からある元の字であり、巠(圣)とは異なる。
意味 (1)あやしい(怪しい)。あやしむ(怪しむ)。ふつうでない。「奇怪キカイ」「怪獣カイジュウ」「怪人カイジン」「怪訝ケゲン」(あやしみいぶかる) (2)ばけもの。もののけ。「怪談カイダン」「妖怪ヨウカイ」 (3)なみはずれた。「怪童カイドウ」「怪力カイリキ」
<紫色は常用漢字>
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。