足 ソク・あし・たりる・たる・たす 足部 zú・jù
上は足、下は止
解字 足の甲骨文第1字は「ひざから足首までの形+ あし先)」の象形。第2字は「口(ひざの関節部分)+あし先(=止の甲骨文)」の形。いずれも、ひざから足先までの形を表す。金文は「口+金文の止の変形」になり、篆文はその形がほぼ続いたが、現代字は「口+龰 」の足になった。あし、あるく意の他、足は本体から出ているので、本体に「たす」意となり、さらに、たすと「たりる」意となる。
意味 (1)あし(足)。人間や動物のあし。また、人の足首から下の部分。「足下あしもと」「足袋たび」 (2)あるく。「遠足エンソク」「足早あしばや」(早くあるく) (3)たす(足す)。たりる(足りる)。「補足ホソク」「満足マンゾク」 (4)はきものを数えることば。「二足の草鞋わらじ」(5)地名。姓。「足柄あしがら」(①神奈川県の地名。②姓のひとつ)「足利あしかが」(①栃木県の市。②姓のひとつ)
参考 足ソクは、部首「足あし・あしへん」になる。漢字の左辺や下部に付き、足の意味を表す。常用漢字は11字、約14,600字を収録する『新漢語林』では166字が含まれる。 <足部の常用漢字は以下のとおり> 足ソク・あるく(部首)・距キョ・へだてる(足+音符「巨キョ」)・蹴シュウ・ける(足+音符「就シュウ」)・跡セキ・あと(足+音符「亦エキ」)・践セン ・ふむ(足+音符「戔セン」)・踪ソウ・あと(足+音符「宗シュウ」)・跳チョウ・はねる(足+音符「兆チョウ」)・踏トウ・ふむ(足+音符「沓トウ」)・躍ヤク・おどる(足+音符「翟テキ」)・踊ヨウ・おどる(足+音符「甬ヨウ」)・路ロ・みち(足+音符「各カク」)
イメージ
「あし」(足)
「あるく」(促・捉・齪)
音の変化 ソク:足・促・捉 セク:齪
あるく
促 ソク・うながす イ部 cù
解字 「人(ひと)+足(あるく)」の会意形声。人のうしろから人のあるく足が迫る意。
意味 (1)うながす(促す)。せきたてる。「催促サイソク」(せっつく)「督促トクソク」(せきたてる)「促進ソクシン」(うながし進める)「促成ソクセイ」(野菜や草花を早く生育させる)「促成栽培」(2)間をつめる。せまる。「促音ソクオン」(つめて発音する音。例:もっぱら・さっき)
捉 ソク・とらえる 扌部 zhuō
解字 「扌(手)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。あるいて人に追いつき手でつかむこと。
意味 (1)とらえる(捉える)。つかまえる(捉まえる)。「捕捉ホソク」(2)とる。つかむ。にぎる。「把捉ハソク」(しっかりとつかまえる)(3)地名。「択捉島エトロフトウ」(北方領土の一つ。発音はアイヌ語に由来する)
齪 サク・セク 歯部 chuò
解字 「齒(は)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。歯ならびが詰まるさま。
意味 齷齪アクセクに使われる字。齷齪とは、本来、歯と歯の間が詰まっている意だが、歯に限らず、詰まる・切迫する意で使われる。もと、アクサクの発音であったが、転音したアクセクが広く使われる。これはセクの発音が、せく(急く)に通じることから。「齷齪アクセク」(休む間もなくせかせかと仕事などをする)「齷齪アクセクと働く」
<紫色は常用漢字>
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