旅 リョ・たび 方部
解字 甲骨文字は、旗棹を持った人のあとに人がついている形。金文第一字も同じ形だが、第二字は下に車が描かれており軍の行進を表している。篆文から「方人(旗の略体)+从(人がならぶ)」の形になり、現代字で旅となった。旅の右下は从(ふたりの人)の変形である。旅は人々が軍旗の下に隊列を組んで出行すること。もと軍の移動をいい、五百人の軍団を旅といった(字統)。のち、「たび」の意となった。
意味 (1)軍隊。「旅団リョダン」(二、三個連隊からなる陸軍部隊の編成単位) (2)たび(旅)。たびをする。「旅行リョコウ」「旅館リョカン」「旅路たびじ」
イメージ
旗のもとに連なって進むことから「つらなる」(旅・膂)
音の変化 リョ:旅・膂
つらなる
膂 リョ・ロ 月部にく
解字 「月(からだ)+旅(つらなる)」の会意形声。身体の部位で、骨がつらなる背骨の意。また、背骨を動かす背筋から、筋肉の力をいう。発音のリョ・ロは、呂リョ・ロ(つらなる)にも通じことから同音代替ともいえる。
意味 (1)せぼね。「背膂ハイリョ」(せぼね) (2)筋肉の力。ちから。「膂力リョリョク」(筋肉の力。腕力)「筋膂キンリョ」(筋肉の力)
<紫色は常用漢字>
解字 甲骨文字は、旗棹を持った人のあとに人がついている形。金文第一字も同じ形だが、第二字は下に車が描かれており軍の行進を表している。篆文から「方人(旗の略体)+从(人がならぶ)」の形になり、現代字で旅となった。旅の右下は从(ふたりの人)の変形である。旅は人々が軍旗の下に隊列を組んで出行すること。もと軍の移動をいい、五百人の軍団を旅といった(字統)。のち、「たび」の意となった。
意味 (1)軍隊。「旅団リョダン」(二、三個連隊からなる陸軍部隊の編成単位) (2)たび(旅)。たびをする。「旅行リョコウ」「旅館リョカン」「旅路たびじ」
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旗のもとに連なって進むことから「つらなる」(旅・膂)
音の変化 リョ:旅・膂
つらなる
膂 リョ・ロ 月部にく
解字 「月(からだ)+旅(つらなる)」の会意形声。身体の部位で、骨がつらなる背骨の意。また、背骨を動かす背筋から、筋肉の力をいう。発音のリョ・ロは、呂リョ・ロ(つらなる)にも通じことから同音代替ともいえる。
意味 (1)せぼね。「背膂ハイリョ」(せぼね) (2)筋肉の力。ちから。「膂力リョリョク」(筋肉の力。腕力)「筋膂キンリョ」(筋肉の力)
<紫色は常用漢字>