ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

脳ある狐になりたいよ~(2)

2007-05-19 17:42:10 | パソコン画
彼女は僕になにかを伝えたいからしゃべっているんじゃない。
黙っているのに耐えられないからしゃべっているんだ。
(シェリー・アーコフ /ビッチな女より)

娘がインドに留学していた頃、ホームシックにならないよう、家族の会話を録音して送ろうと考えた事がありました。
(ビデオがなかったもので)

主人には知らせずに、彼が早く帰宅した日を選んで、録音を開始。
後日、再生して聞いた時、改めて気がついて、びっくりした事がありました。
ま~、よくしゃべってるのよねー誰がぁ?ー主人が…ですよ。
私と言えば
「へ~、そうなの。」
「ま~、びっくりね。」
「あらぁ、そうなの。」
簡単な合いの手言葉しか発していませんでした。

食事どきは、当然、主人が好きなテレビ番組をみるわけですが、それって大抵は、スポーツ番組か政治番組です。
当然、私は興味がない。
だから私はテレビを見ているようですが、実は、その目には「何も映ってやしない」…のであります。
頭の中は、まったく別の事を考えているのであります。

スライディングをしている野球選手を見ながら、
「こんな人と結婚したら、悲劇だなァ。間違って、ダブルベッドで寝る羽目になったら、最悪だろうな。
ベッドは彼側に沈んで寝心地悪いだろうし、冬は布団を剥ぎ取られて、寒いだろうし、夏は夏で暑苦しいだろうし。
こういう人と結婚したら、やっぱり、和式の布団を並べて寝るに限るわね。いやまてよ、既成の布団じゃ足が出そうね。
となると、特注の布団になるか。あらら、シーツも上掛け布団も特注か。
なんて、不経済なのォ。パジャマもバーゲンでゲットというわけにはいかないのね。
ほうほう、それじゃ、普段着もバーゲンでゲットできないじゃありませんか。
つまり、大男と結婚すると、バーゲンをうろつく楽しみがなくなるわけね。
そうそう、バーゲンといえば、今年はそろそろ、掃除機を変えたいわねぇ。
インターネットでお値打ち品を探してみようかしらん。」
…こんな調子で、私の頭の中は、延々と独り言が行われているのです。

そんな時、晩酌でテレビを楽しむ主人が、あれこれ話しかけてくると、頭の隅っこがその音声をキャッチして、
テキトーな合いの手言葉が自動応答(?)されているという具合らしい。
録音テープを聞いて、我ながらびっくり。
そっか~。我が家の夫婦の会話とは、こんなものだったのね。
(結局、録音テープは送れませんでしたね~。)

朝は出かける支度が終わってから15分ほど。
ソファにくつろいでニュースを見るのが主人の習慣です。
ちょっと一息入れてから出陣…という感じなのでしょうか?その時に私はメモを読み上げます。
「火災保険の契約がきれるけど、そのまま継続すべきか」
「今年の年賀状は何枚用意したらいい?」
「大叔父の13回忌には私も参列したほうがいいのか、また香典はいくら用意するの?」
「マンションの臨時集会の出欠はどうするの?」
「お気に入りの干蕎麦がそろそろなくなるんだけど、注文は例年通りの量でいいの」等々。
(つまり、私にとってはどうでもいい事なので、主人の決済にまかそうというわけ。) (^.^)/~~~

いつもの事なので、読み上げる側から、主人が即決即答。
ちなみに、後で何かトラブルが起きた時、
「全部、貴方が決めた事なんだから」というので、尻拭いは全部、主人のところに持ち込めますゾ~。

女性は口数の少ないほうが魅力的だね。ミステリアスだから。ひっきりなしにしゃべるなんてのはよくないよ。
コミニュケーションで大事なのは量より、質なんだから(シェリー・アーコフ /ビッチな女より)

計算した賢い狐ではないんだけれど、結果としては「ビッチな女」として、勧められる方法を実践していたわけだ!(大笑)



絵は「シンプルシリーズ(3)旅立ちの朝 07-04作成
これも寝込んでいたとき、ベッドに持ち込んだノートPCで、簡単に仕上げた反転パターンです。
レイヤー2枚です。きれいな色を出すため、あれこれ考え描きました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする