ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

どうしても・・・

2007-02-23 15:33:13 | パソコン画
インド話を書こうと思っていたけれど、
今、読んでいる本に余りに面白い記述があったので、どうしても、そちらを書きたくなりました。
つまらないウンチクかもしれませんが、私にとってはとても面白かったので、皆様も是非お読みくださいませ。

江戸時代、人糞は米の生産には欠かせない基肥になるので江戸近郊の百姓達が争って買い求めた。
裏長屋の相場は住人30人分で年二両。
一方、大名家のものは「勤番」と称し、良質な下肥とみなされた。

勤番に続きいいのは、役所勤めの幕臣連中が捻り出す「辻肥」であり、
町屋の「町肥」が三番目。

敬遠されるのは「たれこみ」と呼ばれる尿がおおく混じったものである。
江戸は上方と違い、尿を下肥として重視しない。
ことに裏長屋の連中は尿を溜めずに下水へ垂れ流すので寒い夜に路地裏を歩けば、
そこかしこで湯気が立ち上っている。
いずれにしろ、大名屋敷で溜められた「勤番」は量もたっぷりあるだけに、百姓達にとっては垂涎の下肥にほかならない。

しかも「勤番」の値打ちは一律ではない。
石高や参勤交代の有無などで細かく区分される。
下肥の取引市場は神田須田町で毎月十日と二十日に入札が行われ、
さまざまな大名家の下肥が競りにかけられて、希望者は競りに参加し、
以後三か月分の下肥を汲む権利を買う。

下肥の中での一番人気は五万石以上で、なおかつ藩主が材府の勤番である。
入札を仕切るのは、お上からお墨付きを貰っている町役であり、
軽妙に口上を述べるのは、町役に雇われた香具師である。

「はてさて、これより競りにお掛けいたす黄金汁は、本日の目玉、
筑後国は久留米藩有馬家二十二万石の勤番でございます~!」
(例 三百両以上四百両以下ぐらいです)

これは久留米藩上中下屋敷におる三か月分の利権であって、藩の台所を大いに潤していたとか。
(参照 徳間文庫 坂下真 うぽっぽ同心より)

・・・・・どうよ。これ!リサイクルの最たるもの。
凄いハナシですね。
大名家の黄金汁がなんだというの。
栄養過多で高脂血症、中性脂肪で悩む我が家が江戸時代にタイムスリップしたら
、黄金汁どころか、最最上級のダイヤモンド汁とでも呼ばれるんででしょうかね~。

尾籠な話でごめんなさい。
でもまぁ、ウオッシュレットが快適だなんて悦にいっていたけど、
便利快適を追求しすぎて、かえって現代生活は、無理無駄が多くなったのではないかな…と考えさせれらた私なのですが…。

絵は「活花ーお正月」です。
テクスチャーの和紙を、屏風で使ってみました。
花は花瓶ごと大きく描いたものを、縮小しました。
とりあえず葉書大に印刷して額に入れ、1月中は玄関ドア表に飾っていました。
PC水彩を知らない宅配業者や新聞配達さんは「??」と思っていたかもね~。

ヒント
花を小さく描くのは難しい。自分が描きやすい大きさで描きます。
それを縮小して花瓶の上に移動させました。
花瓶と合成してもいいのですが、フリンジが出ますので、
レイヤー数が少ない時はそのままにしておきます。あとでJPG化すれば、1枚になって問題ないし…。



コメント
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