静謐（せいひつ）

都心に出る用があって朝９時頃の電車に乗りました。

雨が降っていて入り口で滑って、前の人にぶつかったので、あわてて、後へのけぞりました。
すると前の人が振り向きもせず、
私がいたであろう空間めがけて、大きく腕を振り払ったのを見て、びっくり！

振り返りもせず、いきなり、ばしっとですよ？
もたもたしていたら、間違いなくボディに一発食らっていました。
背が高く、ストレートヘアーで赤い眼鏡をかけた２０代後半女性。
絵に描いたようなお局さま姿の若い女性。
若いのに、そこまですさんだ精神状態になるって、どういう日常を送っているんでしょうか？
愕然とした一瞬。

こんなニアミスは「あっ、ごめんなさい」「いいえ」ぐらいの会話が当たり前だと思っていた私。
私が親だったら、娘がこんな反射行動していると知ったら、とても悲しいです。
情けないです。

絵は「静謐」風や流れの小さな音も聞き分けられる、穏やかな時間や空間がたくさん欲しいという願いをこめて。
それができないから都会の女性はあんなにぎすぎすしてしまうんでしょうか。
その日一日、空も雨。心も雨。