昨日、ジーノ君は巣立って行きました。
北海道の昨日のお天気は大荒れでした。激しい雨とすざましい強風で午前中の千歳空港は、風速２６ｍを記録したそうです。風速２６ｍとは・・？空港へ向かう途中の天気予報のニュースで流れていて・・ピンときませんでした。
ボク、いよいよ行くのですね。そうよ～ご家族の皆さまが、この日を楽しみに指折り数えて待ってくださっていましたよ。
空港へ向かう車の中から、何人もの方々がさしているカサが、強風で折れ曲がって壊れている様子を目にしました。風邪だけでなく、雨もバシャバシャと降っていて～大変な日になったと心配していたら➡ＡＮＡ貨物さんから電話が入りました。
悪天候で飛行機の離発着が通常に行われていません。本日の発送はキャンセルされて、別の日に予約を取り直してください・・とのこと。私はその時、千歳空港の近くまで来ていました。午後からお天気は回復すると聞いています。一旦お預けして、離発着のようすを待ってもよろしいですか？とお返事。
はい！貨物はお預かりしますが、飛行機の離陸が大幅に遅延した場合は、子犬をまた迎えに来てください。遅延が大幅ですと羽田までお乗せ出来ません。
ジーノ君は、千歳空港から直通便が出ていない空港へお送りするので、乗継便になります。乗継便の場合は、中間の空港にて２時間以上の待機時間が必要です。待機時間が２時間を切ってしまうと、次の空港行の便には乗せられない決まりがあります。
私はしばし考えました。もし羽田まで行って、次の便に乗せられない場合は、また千歳まで戻されます。ワンちゃんは可哀想(+_+) だけど、私が再び千歳に迎えに行けばいいのです。
天気予報を前日から何度も確認していました。４日の午後には雲行きが日高のほうへ移るので、千歳は午後には回復するはず。そこにかけました。ジーノ君が今日のうちにオーナー様の元へお届けできる可能性があるなら、一抹の望みをもって行動しようと。
ボクはどうなるのでしょうか？ 貨物ターミナルにてスタッフの方と話し合い、一途の望みをもってお預けをし手続きを済ませました。私が乗せる便は０６２便です。０６２便は、羽田からくる０５９便であり、０５９便が千歳空港に着陸するときに、どのくらいの遅延時間が出るかが・・・大きなカギでした。
それ以前の早い便は、強風で千歳空港に降りれず旭川空港へ変更した便もあれば、４５分の遅延便もあるという話でした。
貨物ターミナルは、普段から風が強くてイヤなところですが、この日はバケツをひっくり返したような大雨と強風で、私はヨタヨタとして立っているのがやっとの状態でした。あまりにヨタヨタしていたので、スタッフが私の腕をむんずとつかんで社屋へ入れて下さったほどです。ここで初めて、風速２６ｍのすごさを知りました。
これじゃあ～飛行機は飛ばないな(＠_＠;) 半分諦めもあり、いえいえ出発時刻までまだ１時間半あるからと・・前向きな気持ちもありました。
ジーノ君は鳴いていました。悲しい声でした。
この日の巣立ちを決めてから、私もオーナー様も着々と準備してきました。この日でなくても必ず会えるけど、でもやっぱりこの日に会ってもらいたい。
そして貨物ターミナルを後にしました。
それからオーナー様に電話をして、ぞの状況を説明しました。お互いに ドよ～ん
の気持ちです。自然の猛威ですから～仕方ないですよね。どうにか無事に旅立ってくれますように
お互いにその気持ちしかないですよ。この日はオーナー様と何度も、電話やラインで逐次その時の状況をやり取りしました。
私は何かあったときは千歳空港へ迎えに行くので、千歳市を離れることなく、ファミレスでコーヒーを飲みながら、ANAカーゴさんからの連絡をまっていました。スマホで運行状況を調べて長い時間を過ごしていました。
時間が来てしまいました。続きます。
