ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.5.20-21 おひとり様の土日はマイペースでリフレッシュ

2017-05-21 22:30:01 | 日記
 土曜日。
 夫が息子の父母会役員総会へ。そのためほぼいつも通りに起きて食事の支度。“ベッドで朝の連続テレビ小説の贅沢”は叶わず。

 昨年11月の役員会の時には、家を出てまもなく「ショルダーバッグを忘れた!」とJR乗換駅から慌てて引き返し、その結果、新幹線の指定席券をおじゃんにし、タクシーで帰宅してそのままタクシーに乗って再び出かけた・・・と思ったら、また折り返して家に戻ってくるという、タクシーの運転手さんも目がテンになる「忘れ物大王、ここにあり」を印象付けた夫。
 今回はその轍を踏まないように、としつこいほど切符の在処を確認し、忘れ物のないように口を酸っぱくして見送った。ひとまず無事新幹線に乗った連絡がきたところでお役御免、ほっとした。

 金曜日に引き続き夏日、暑くなるとの予報だ。洗濯日和でもある。洗濯機を2回廻して、ベランダ一杯に干し終えて気分スッキリ。昼前にトップインストラクターHさんの“癒しと再生のヨガ・ワークショップ”に参加した。
 座っているか仰向けになっているかの緩やかな動きで文字通り癒され、疲れも凝りも全て手放して生き返るようなとても素敵なクラスだった。とにかくHさんの声が穏やかで、深い瞑想状態で至福のシャヴァーサナが出来た。

 夫からは無事京都駅に到着とのLINE連絡が入っており、ほっとした。あちらも暑いようだ。
 お昼を軽く摂ってから、SF映画を観てきた。さすがに封切り2日目ということで両隣も空きがなく一杯だった。不思議なストーリーだったけれど、考えさせられた。
 帰宅するとカラリと洗濯が乾いており、畳みながらお日様の匂いに癒された。平日の洗濯ではこんな気分を味わうことは出来ない。

 一人の夕食はありあわせで冷蔵庫の在庫一掃。夫は総会と懇親会のお役目を終えて、夜、息子が住む街へ移動。当の息子はゼミの発表後、合唱の練習とのことで、夫と合流したのは結構遅い時間になったようだ。

 2人で遅い夕食を済ませ、寮のゲストルームに宿泊する夫が、替えのシャツを忘れたとのこと。見れば確かにパッキング作業していた部屋に2枚のシャツがハンガーにかかったままだった。やはり忘れ物大王か・・・。私のフォローが足りなかったか。今回息子の衣替えで夏物を大量に運んだので息子に借りるとのこと。結果オーライとはいえ、またしてもトホホなことである(そういえば息子の大学入学式の時も、自分で着るワイシャツをパッキングしれ忘れ、朝、ホテルで買い求めることも出来ず、息子の寮に出向いて借りたというエピソードもあった。)。

 日曜日。
 珍しく早起きした息子が夫を起こしに行って、夫のゲストルームで朝食を摂ったという連絡があった。

 私は月1回のお愉しみリフレの日。いつものようにオーナーに最寄り駅まで迎えに来て頂き、これまたいつものフルコースをお願いする。
 今日はジュニパー、ペパーミント、ジンジャーのブレンドエッセンシャルオイルをチョイス。この1か月の報告をしながらあっという間に眠りに落ちる。飛び上がるほど痛いというところはなく、とはいいながらも腰や眼の反射区は張っており、施術後はすっかり流れが良くなってスッキリ元気になった。
 来月の予約を済ませ、フルーティブレンドのハーブティを頂く。今月のお楽しみプレゼントは頭皮をケアしてくれるというハンドメイドシャンプー。ローズマリー、グレープフルーツ、ゼラニウムの香りをお楽しみください、の手書きのメッセージカードがついていた。爽やかな香り、今からワクワクだ。

 駅ナカで軽食を済ませ、午後からハタヨガビギナーのクラスに参加。外はもう真夏だ。気温は31度。5月だというのに、梅雨を通り越して一足飛びに夏の日曜日だ。ちびっ子たちは半袖短パンだし、ノースリーブのワンピース姿の女性も一人や二人ではない。
 リフレの後はリンパが流れて代謝がよくなり、汗がとにかくよく出る。すっかりデトックスして心地よく疲れていい気分になって帰宅した。
 掃除・洗濯をパパっと片づけていると、夫は息子に付き合って合唱コンサートということで、わからない歌を聞かされるのは辛い、と泣きのLINEが入っていた。お疲れ様である。

 こうして一人でお留守番の土日を過ごしたが、本来なら水曜日のジェムザール投与後、土曜日まではヘロヘロで、今日はリフレに行ってなんとか復活に向けて体調を整える予定にしていた。逆説的だが、投与出来なかったおかげで元気な土日が過ごせてしまった。

 いつものように息子との夕食に焼肉を堪能した夫から「〇〇(息子)の冬物を宅配便3個分送った、明日の夜到着するので受け取り宜しく」との連絡も届いた。トホホ。夫よりも先に息子の大量の洗濯物が届く模様である。さらに夫のスーツケースも息子の冬物で一杯とか。
 今日も早めに休んで明日からの1週間に備えよう。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.5.19 入院前の通院付き添い、無事終了

2017-05-19 21:46:28 | 日記
 漸くの金曜日。いいお天気で、夏日の予報だ。朝から日差しが眩しい。
 今日は月末に入院・手術が控えている母の入院前の最終診察日だ。この大学付属病院は3月が初診で、それから手術日程を予約出来るまでにたっぷり2か月がかかっている。

 そもそも昨年の夏あたりからどうも見えにくいといいながら、近くの眼科クリニックで「白内障ではないから大丈夫」との診断を信じて放置した結果である。調子が悪いなら別のクリニックでセカンドオピニオンを取るべきではないか、とアドバイスしたけれど、父の急逝後、あれやこれやと雑務も続き、本人がなかなかその気にならなかったので、首に縄をつけて連れていくわけにもいかず、ということだった。

 結局、年が明けてやはり変だ、と別のクリニックに出向いたところ、白内障ではなく黄斑前膜で手術が必要と言われ、この大学病院を紹介して頂き、今に至ったのである。
 そうこうしているうちに、随分歪んで見えるようになってきて、足元が怖いとこぼすように。とはいえ、とにかく大病院、予約してあっても一日がかりという大混雑。予約なしではとても診て頂くわけにもいかず、今日の予約の日となった。

 私もジェムザール投与が始まり、投与すれば体調が悪く、母の初診とその次の通院日に付き添うことが出来なかったので、今日は主治医とも初めまして、である。

 午前中に仕事を片付け、昼過ぎに職場を飛び出した。電車を乗り継ぎ、最寄り駅の駅ナカカフェでランチをかきこみ、予定通りのバスに乗った。病院までは20分弱。閑静な住宅街の中に大きな病院が聳えていた。

 まだ出来て間もないような気がしていたが、既に開院から15年も経っていたことを初めて知る。テレビドラマ等の撮影でも使われていると聞く。広くて明るくてロビーはホテルのよう。母が初めて来た時にはあまり駅に広すぎて迷ってしまい、右往左往したというのが頷ける。

 待ち合わせは3階眼科外来の待合で。10分前に到着したところ、母は一人でちんまり座っていた。訊けば、午前中にヘルパーさんが来てくださり、昼前に帰られたので、遅れては大変と出がけが結構せわしなかったとのこと。さすがに午前中と違ってどの科もそれほど混雑しておらず、患者さんはまばらだ。
 
 予約時間を30分ほど過ぎたところで看護師さんが見えて、まだ診察室にお呼び出来ないので先に入院説明を受けてくるように、とのご指示。エスカレーターで2階受付に降りる。

 書類を持って受付を済ませると、ほどなくして看護師Sさんが面談室へ私たちを案内してくださる。手術前日に入院、術後7日で退院予定だという。手術同意書や必要書類を渡され、処方される抗菌目薬等のことや、入院中の注意事項あれこれを丁寧に説明してくださった。白内障の日帰り手術や1泊2日の短期入院は、退院後のケアが大変だと漏れ聞いていたので、ばっちり眼帯が取れるまで1週間入院させて頂け、その間は看護師さんたちにケアして頂けるので却ってほっとする。

 お礼を言って再び3階へ。20分ほど待って中待合に入ると、ほどなくしてN先生から呼んで頂けた。
 母が先生の前に座った途端、すぐにカメラで左目を撮影される。状況を確認された後、手術方法の説明をしてくださる。0.5ミリ単位の細かい作業のようなので、大変そうだ。眼球の模型を示しながら説明されるが、母は怖がりなので、3か所穴をあけて切開とか、人工レンズとか、眼の中にガスを注入とか、麻酔とかいう言葉が出るたびにビクビクしているのが隣にいてよく分かる。

 もちろん、私も自分が手術を受けるとなれば、あまり気持ちの良いものではないだろうけれど。手術説明・同意書にその場でサインを、と言われる。こればかりは私が代筆というわけにもいかない。

 付き添いの私は事細かな説明をして頂けたので状況が十分わかって有難かったけれど、感染症や合併症等のリスクまで事細かに聞かされた母はかなり舞い上がっている。いずれにせよ、問題なく大丈夫だと思います、とのことなのだけれど。

 病名は「左眼 黄斑前膜と白内障」、術名は「硝子体手術+白内障手術」、何もなければ1時間半ほどで終わる手術だそうである。
 退院後、1週間して注射に行かなければならないようだ。うまくすれば1回で済むが、そうでなければ複数回必要になるかもしれないとのこと。これまたやってみないとわからないらしいが、80代になると血管も脆かったり、色々予期せぬことも起こるのかもしれない。

 ということで、無事入院前最後の診察と説明が終了し、会計へ。会計システムは私が普段通う病院と同じで、自動支払機は全く同じ機械だった。嗚呼、一昨日払ったばっかり、とちょっと切ないデジャヴである。
 入院中に使用するよう指定された目の周りを消毒するコットンを売店で買い求めた後、術日3日前から点眼する抗菌目薬が院外処方されたので、薬局へ。

 初めての病院ゆえ、場所が不案内なので母を病院エントランス前のバス停のベンチに座らせて一人で出向く。すぐに分かったものの、初回に限り保険証が必要といわれ、受付をしてから再び戻る。15分ほど待って薬を受け取り、再び母が待つバス停に戻った。

 病院と薬局での滞在時間は合わせて2時間半ほど。覚悟していたより早く済んでほっとした。とはいえ、自分だけのことと違って、付き添いで病院に来るのは別の意味で疲れる。再びバスでJR最寄り駅まで移動。私はお昼を軽く摂っていたが、母は実はお昼は食べる暇がなかったという。お茶でも、と思ったけれど母には食事をしてもらうことに。まあ夕食が一緒に摂れればよかったけれど、今日は夫が家で食べると言っていたので、私はお茶とケーキだけにしておく。

 食事の前に入院関係の書類で母の自署が必要な個所にサインを終えてもらった。私も疲れたけれど、母も疲れただろう。1年半前の直腸がん手術時には、母が不在中の父の受け入れ先の手配等で大わらわだったけれど、今回はその必要もなく、母のフォローだけでよいというのがまだ救いだろうか。

 もちろん父が長期入院中だったとしたら、それはそれで大変だったろう。やはり父は私たち孝行なのだと改めて思う。
 その後、駅で母と別れ、お互い同じ時刻発の各々の自宅方向へのバスに乗り込んだ。さすがに通勤時間帯で道路は混雑。うまくすれば40分ほどで自宅最寄りのバス停なのだが、今日は一時間たっぷりかかった。車窓から見た夕日は真っ赤で美しかった。明日も暑そうだ。

 帰宅するとタッチの差で夫の方が早かった。夫は生協から届いた食料品を冷蔵庫等に収納している最中。私は急いで夕食を整える。明日から夫は息子の父母会のお役目で再び関西へ。私は一人のんびりお留守番の予定である。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.5.18 昨日の通院日で読んだ2冊

2017-05-18 20:53:19 | 読書
 通院日のブログで、“明日以降ご紹介したい”と掛け声ばかりで、長いことアップ出来ずじまいになっていた読書レビュー。2か月ぶりにようやく昨日読んだ2冊のご紹介である。

 1冊目は今野敏さんの「自覚 隠蔽捜査5.5」(新潮文庫)。
 実を言うと、警察小説が滅法好きである。今野さんの作品は初めましてだったけれど、すっかりのめり込んでしまった。帯には「第2回吉川英治文庫賞受賞 信念のキャリア・竜崎伸也が7人の警察官を危機から救う。」とある。原理原則を貫く警察官僚の“上司にしたい男ナンバーワン”だそうだ。その竜崎氏の名言録がいくつか紹介されているが、実に恰好良い。一癖も二癖もある同僚、部下たちにことごとく好かれているのだからこれは本物だろうと思う。

 7編のうち唯一女性警視が主人公だったのが「訓練」。これも実に胸がすく思いだった。いいなあ、こんな上司!である。
 今回は長編ではないスピンオフでのハッピーな出会いをさせて頂いたけれど、是非ともこの隠蔽捜査シリーズを最初から読まねばなるまい、と思っている。実は職場では完璧の竜崎氏が、家庭ではからっきしダメダメだそうで、それもまた気になるではないか。

 2冊目は河野通和さんの「『考える人』は本を読む」(角川新書)。
 帯には糸井重里さんが推薦人として「河野さんは、読書の森の管理人だ。木も見て、なおかつ森を見ている人。」と記しておられる。「考える人」の編集長として本と向き合い続けて来た著者による極上の読書案内―とある。これはもう読まなければならない、と手に取った。

 本書は季刊誌「考える人」(新潮社)のメールマガジンに書かれた文章の中から選ばれた27回分の配信を加筆修正して再構成したものだそうだ。カバーの裏には「仕事も勉強も人間関係も、困ったときにはまず「検索」。便利さとひきかえに失っているのが、自ら考える時間かもしれません。読書の海を泳ぎ続けて来た著者が「考える」をテーマに25冊を厳選、きっと大切な1冊に出会えます。」とあったが、実際どれもこれもとても素晴らしかった。

 恥ずかしながら「本の世界に浸れる、考えるきっかけになるとっておきの25冊」のうち実際読んだことがあったのは僅か2冊だったけれど、ああ、読んでみたいと思わせる文章ばかりでため息連発。

 読書を考える、言葉を考える、仕事を考える、家族を考える、社会を考える、生と死を考えるの6章から成るが、冒頭の“読書を考える”にあった「〆切本」では大いにニヤリとし、“仕事を考える”の「姉・米原万里」「夜中の電話-父・井上ひさし 最後の言葉」ではそこかしこでうるっとし、最後まで読み切って心がとても温かく豊かになった気がする。
 やはり、読書はやめられない。
 
 今日は生きていれば父の89歳の誕生日。いつかも書いた記憶があるけれど、我が家の誕生日は面白い並びをしている。父の誕生日が5月18日、私が6月17日、母が7月16日。5、6、7月と続き、18日、17日、16日と続く。どちらも真ん中にあるのが私の誕生日というわけである。そんなわけで、父の誕生日が過ぎれば私の誕生日まであと1か月を切ったということだ。いよいよ56歳までカウントダウンである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.5.17 採血後診察、ジェムザール6クール2回目中止 投与スケジュール仕切り直し

2017-05-17 21:24:06 | 治療日記
 昨日はほぼ1週間ぶりに普段通りの食欲。仕事から一度帰宅して夫と夕食を済ませた。お腹が空いて何を食べても美味しい-そう思えることがどれほど有難いことか。仕事が終わってからの食事作りもちょっと鼻歌交じり。我ながら単純だ。

 予定通り病院近くのホテルに前泊。お天気があまりよろしくない。気圧のせいか、ここのところ落ち着いていた胸痛がまた頭をもたげてくる。明日は雨が降るという予報なので、薄手のポケッタブルコートを羽織っていく。

 今日は先週再び4割に減量したジェムザール6クール2回目の予定である。2週続けての投与が無事に出来たのは、これまで4割に減量した4クール2回目のみ。先週は好中球が2,000あったので、ほぼ問題なく大丈夫だろうとリラックスして入浴。明け方一度お手洗いに起きたけれど、すぐにまた眠りに落ちて、あっという間に目覚ましが鳴る。夫はモーニングLINEでは起きた気配がなく、久しぶりに電話を入れた。その後、熱めの浴槽足湯で足回りを軽くマッサージ。

 先週も4割投与というわりにはそれなりに気持ち悪さと食欲不振が続き、熱っぽさや火照りも気になった。食欲は日曜日の夕食からようやくもとに戻ってきたかな、という状況。便秘が解消したのも土日にかけて。調子に乗って食べ過ぎないように心して、焼きたてのデニッシュを有難く頂き、チェックアウトして病院へ向かった。

 5月2回目の通院日。予報通りの曇天で少し肌寒い感じだ。自動再来受付機でIDカードを通し、受付番号のスリップを取る。採血受付機から出てきたピンクのスリップの番号を見ると、30人弱の待ち人数で15分とあった。コートを畳んだり、身の回りをあれこれ片づけているうちに中に入れた。

 今日は初めての男性。名札を見ると、S検査部長だった。実際に現場に出ることもあるのだな、と思う。白血球の確認だけなので、1本だけ。一瞬のチクリが刺き抜き往復して終了。

 向かいの腫瘍内科受付へ移動。まだ時間が早いので、無事にいつもの待合席を確保。
 今日は2冊読めたが、どちらも面白かった。明日以降またご紹介したい。

 今日は結果が出るのが早いだろうな、と読書の切りの良い所で、早めに血圧測定に。92-64,脈拍は73。それからが結構長くて、再び読書に没頭。一時間ほど待ってようやく“中待合へどうぞ”の番号が出た。
 中待合に入って30分ほどで先生が名前を呼びながらお顔を出された。
 「さて、どうでしたか?」と訊かれ、「うーん、それなりに辛かったです。4日ほど食事は思うように取れず、火照りや熱っぽさもありました。」と。診察室での検温は6度7分。

 ただ、そう(体調が悪いと)言いながらも、まさか今日が中止になるとは露ほど思っていなかった。ところが、白血球が3,000で肝心の好中球が「低いんですよ。」とのこと。「?」とPCを覗くと、確かに600ほどしかない。「1,000に届かなかったのは3月15日、4月26日と同じですね。今日はやはり出来ませんね」とのこと。「そ、そんな・・・まさか今日は大丈夫だろうと思っていました・・・根性ないですね。」と項垂れる。

 「そこで、現実的にこれからの治療をどうするか、ですが、5割でも4割でもあまり(辛さも結果も)変わらないようだけれど、これ以上ジェムザールは減らしたくない、あわよくば増やしたいと思っています。ハーセプチンは3週に1度を守り、ジェムザールは今後、2週連続ではやらない(1投2休)、ということで5割にする。もしくはハーセプチンとジェムザールを一緒に投与し、ジェムザールは1週おきにする(その方が結果的に1投2休より投与量が多くなる)、のどちらかに、つまり、ハーセプチン優先かジェムザール優先かどちらかにしたい。ただハーセプチンはあくまで3週に1度、ジェムザールは隔週とすると、通院頻度がややこしくなるので、ハーセプチンを4週に1度にして、少し量を増やすのが現実的かと思います。体重は増えていませんよね?」と問われ、「投与後は食べられないので毎回1㎏は落ちて、それをなんとか週明け頑張って食べて戻しつつあるということで46㎏から(太っても)48㎏どまりで、概ね47㎏ほどです。」と答える。

「今、ハーセプチンは体重45㎏で計算して270mg(150mg瓶と60mg瓶×2)で廃棄せずに使い切っていますが、これを50㎏の体重分に増やして300mg(150mg瓶×2)とすると無駄がないのですが、どうでしょう。」と仰る。なるほどハーセプチンは3週間に1度のところ4週おきにするが、ハーセプチンの量を1割ほど増やして対応する。ハーセプチンもジェムザールもなるべく使うという方針だ。

 「グラン(G-CSF)で白血球を増やすということは出来ませんか。」と訊くと、「注射だけ打ちに来るのも大変だし、1回打ってどれだけ効くかもわからない。打っている時に抗がん剤投与になると逆効果なので(考えていません)」とのこと。

 先週ハーセプチンを投与したので、再来週からスケジュール仕切り直しということになった。再来週はハーセプチンを3倍量の1割増し(3.3倍量)、ジェムザールを5割で、その2週間後にジェムザールのみ5割で、このタイミングで7週間ぶりにランマークを打つ。ランマークはそもそも4週間おきが正規ということをすっかり忘れており、5週に1度のところハーセプチンに合わせて6週間に1度にしているつもりでいたが、今回のスケジュール調整で本来の4週間に1度の投与が出来ることになるのは怪我の功名である。

 「ランマークは前回から数えると、再来週で5週間になるので、再来週にした方がよくないでしょうか」と確認すると「ハーセプチン、ジェムザールとランマークの3種類は同時にやりたくないのです。併せれば併せるほど色々副作用が出てくるでしょうから。なので、4週間後にジェムザールと一緒にやりましょう。その後は4週に一度でいつもジェムザールとペアで出来ます。」とのこと。

 「確かに、これまでハーセプチンは初回(の高熱)を除き、きつい副作用に見舞われたことがないので、大丈夫だと思っていましたが、先生からハーセプチンとジェムザール2剤をやっている方が、ジェムザール単剤よりも副作用が出るのではないか、と言われ、なるほど1回だけですがジェムザール単独投与が出来た時に楽に感じました。わかりました。ジェムザールとランマークペアでお願いします。」と答える。

 「ただ、ジェムザール隔週ということであれば、5割でなくても6割でもいいです・・・」と言ってみると「いやいや、欲張らないでやりましょう。」と制された。確かに焦ってみても仕方ない。「胸痛はこういう天気の時には気になりますが、息切れや空咳が減っているので、やはり効いていると思います。」と言うと、「それなら長く続けないと」と仰る。本当にそうである。細く長くしぶとく、である。

 さて、これからの治療スケジュールが大幅にずれてしまった。2投1休で予定を組んでいたので、当然休薬週には色々お楽しみ行事も入っている。ちょっと整理しなければならないな、と手帳と睨めっこだ。
 「薬は要らないですね」と確認され、「はい」と返事。ランマーク注射もなく、化学療法室に行くこともなく、あっけなくここでおしまい。ご挨拶をして診察室を出た。
 
 会計へ向かい、夫やお友達に報告LINEやメールをしてから自動支払機へ移動。長蛇の列の支払を待っているとき、どなたかが倒れたか何かでストレッチャーが運ばれロビーは騒然としていた。大丈夫だっただろうか。採血だけで300円足らず。お手数だけおかけして申し訳ない。現金で支払い、外に出る。

 本日の病院の滞在時間は2時間半強。乗り換え駅のレストランでゆっくりお昼を頂き、2冊目の本を読み切ってから帰宅した。
 夕食はお弁当だからね、と夫に公言して憚らなかったが、治療中止とあってはそうもいかず。帰宅後は洗濯物を片付けて夕食の支度を整えた。

 明日は投与後の会議で準備がしんどいな、と思っていたけれど、結果オーライだ。もちろん好中球が低いことには変わりないから、気を抜かずにうがい手洗いを忘れずに、よく食べてぐっすり寝て、体力回復に努めよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.5.11-14 ジェムザール投与後の体調等あれこれ

2017-05-14 22:13:04 | 日記
 木曜日。絶不調。気持ち悪さが酷い。とにかく起きてごくごく少量の朝食をお腹に入れて、出張に。腸は全然動いていない感じで早くも便秘の兆候。とはいえ、長時間の電車移動になるためマグラックスを飲むのは控える。片道2時間以上の道のり、会議場に到着するだけでがっくりと顎が出る。

 帰路、途中の乗り換え駅で遅めの昼食を摂る。食欲は全くないけれど、薬を飲むために冷やし素麺を頂く。食後のレモンティがお腹に染み渡る。職場に戻り、昨日から今日にかけてのメール等を大車輪で処理。夕方から再び会議に陪席。
 先日購入したウエストの締め付けがないサロペットが投与後に活躍している。夫に言わせると、見た目がなんだか幼稚園児、だそうだが(息子が保育園児の時に着ていたものとどうも似ているらしい)、吐き気が酷くウエストを絞るのはちょっと辛いので致し方ない。とはいえ、職場ではそんなこととはつゆ知らずの方たちが「よくお似合いですね」と褒めてくださるので良しとしている。

 吐き気止めのステロイドのせいか、顔が火照って熱っぽい。とにかく帰宅するやいなや、もうガックリで横になる。夫が直帰で夕飯の支度を引き受けてくれる。そうはいうものの、何が食べたいなどあるわけがなく、冷たいうどんをポン酢でなら食べられるかも、というわけのわからないリクエストをする。
 ぐったりして、入浴後は早々に就寝。これがまだ何日か続くかと思うと毎度のことながら気分が萎える。

 金曜日。不調続き。それでも今日一日頑張れば、と気を奮い立たせて出勤。相変わらず食欲は殆どない。そしてお通じもない。昨夜からマグラックスを飲み始めたけれどお腹はびくともしない。

 ガムと暖かいお茶だけが気持ち悪さをやり過ごす手段。怠い。なんとかお昼まで頑張ろう、もしどうしてもしんどければ、午後少し早退しようと自らを鼓舞して乗り切る。普段は気にならない周りの席の他愛もないお喋りがやけに気に障る。困ったものだ。

 昼は具のない柚子風味の冷麺とお茶のみ。お腹が全然動かない。それでも退勤まであと2時間、あと1時間とあれこれ仕事をしながらやり過ごし、持ち堪えた。
 帰宅後は生協の取入れをして、手抜きだったけれど食事の支度が出来た。2人分を1:3で夫と分けて頂く。相変わらず食欲はない。お腹が動いていないので当然か。
 とにかく明日明後日はお休み、ということで早寝。

 土曜日。昨夜は早く寝たものの、ベッドで朝の連続テレビ小説を見た後は二度寝を決め込む。結局、10時間以上ベッドにいた模様。雨降りだし、無理して起きることもないし、と開き直る。
 夫が朝食を用意しておいてくれたのをもそもそと頂き、洗濯機を廻す。普段、土日は殆ど一人で出かけることのない夫だが、珍しくお友達が出演するJAZZコンサートのチケットを買ったので聴きに行くとのこと。昼少し前に出かけるのを見送る。夕飯は要らないのかと思ったら、それまでには帰るとのこと。

 雨だし、このままリビングに横になっていたら、そのままウトウトして外の空気を吸わないまま夜になってしまう、と思い切って午後の美律ホルモンヨガのクラスを予約した。ちょうど息子の出産時と予定日が同じ、というインストラクターのMさんが産休・育休から復帰されて初めてのレッスンだという。お顔も見たいしということで本降りの雨の中ちょっとふらふらしながらスタジオへ。
 このクラス、元気な時なら全くハードなクラスではないのだけれど、室温38度と他のクラスに比べて高い温度設定になっている。殆どろくに食事が出来ていない状態ではちょっと厳しかったようで、途中のピークポーズあたりで、貧血でふらついてしまった。あえなくリタイア。横になってお休みするという体たらくだった。やはり水曜日投与、土曜日ホットの環境でのレッスンはちょっと無謀だったか。

 帰りにMさんとお子さんのことなどちょっとお喋り。途中気分が悪くなったことで心配させてしまったけれど、シャワーを浴びて少し休んだら気分はすっきりした。そして、なんと夕食までに帰宅予定の夫がもう最寄り駅に到着しているとのことで(どういうとんぼ帰りなのだか!)、休憩方々お茶をして買い物をし、雨だし荷物もあるしということで、タクシーで帰宅した。夕飯は頑張ってまた用意することが出来た。まだ食欲は戻っていないけれど、マグラックスのおかげでようやく夜に便秘が少し解消。
 クラスに出て疲れたせいか、早々と入浴して、早々に就寝。

 日曜日。いつもより2時間も早くベッドに入ったのに、いくらでも眠れる。またしても10時間睡眠である。暗いトンネルを抜けて、大分復調が見えてきた感じ。朝食は、日曜日だからと夫が、息子が好きで日曜日になるとよく焼いていたすりおろし人参入りのパンケーキを焼いてくれた。久しぶりに朝食をきちんと頂いた感じ。まだ青汁は飲めないけれど、4日目にして吐き気止めを飲まずに食事が摂れた。食後はゆるゆる掃除。お天気はイマイチだけれど、雨がやんでほっとした。

 昼前に母から、母の日のカーネーションの鉢が届いたというお礼の電話があった。先月、百貨店で帽子と日傘を買ってあげた時に、早めの母の日のプレゼントに、と言ったので、今日、改めて母の日の贈り物が届くとは思っていなかったらしい。
 もうすぐ父の誕生日だけれど、その父も今年はもういない。例年、5月の母の日と6月の父の日の贈り物をセットで手配してくれるサービスを利用していた(一度の注文で2か月に渡ってお花とお菓子やグッズのセットを送ってくれる。)。あと何年このサービスを使えるかな、と思ってはいたのだが、昨年手配する時には、今年の父の日に父が既に亡き人になっているとは思ってもいなかった。
 だから、今年、そのサービスの連絡(今年も近づいてきましたというメールが届く)がきた時はああ、もうこのサービスを使うことはないのだな、と心がチクリとした。
 そういえば、一応母の端くれである私、一人息子は自分のことで一杯一杯らしく、昨年に引き続き、母の日はスルーだった。まあ、親許を離れた学生、まして男子に何か期待する方がおかしいというものか。

 軽く昼食を摂って、午後のリラックスヨガに。これなら寝ポーズと座りポーズだけなので、昨日のようなことにはならないだろう。いつになく混雑しており少し窮屈だったけれど、気持ちよく汗をかいてスッキリした。

 再び夫と待ち合わせして、買い物。その後、一人で「美女と野獣」を観てきた。両隣がカップルで賑やかにポップコーンを食べ続けていた。そんなわけでちょっと落ち着かなかったけれど、ディズニーならではのゴージャスな魔法の世界にどっぷり浸って、帰路はすっかり幸せ気分で主題歌をハミングしながら帰宅した。

 夕食当番は夫が引き受けてくれた。5日ぶりに食欲のある夕食。こうして4割のジェムザール投与でも復調には丸々4日を要するわけだ。そして明日明後日、体調がやっと戻ったと思ったら、また水曜日が治療日。こうしてブツブツグチグチ言いながらも治療が続けられることに感謝しなければいけないのだけれど。

 明日からまた新しい1週間が始まる。5月も半ば、気持ち良い季節を愉しめる体調の日は目一杯愉しんでいきたいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする