ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.5.5 晴天のこどもの日は童心にかえって

2017-05-05 22:32:19 | 
 GWも折り返し。我が家は今日から2泊3日で関西方面にお出かけである。
 いつもとほぼ変わらぬ時間に起きてのんびり朝食を摂り、電車を乗り継いで新幹線の駅まで向かう。予定より早く着いてしまったので下車してカフェに入ったのはよかったけれど、お手洗いが長蛇の列で、結局並んだだけで入れず、お茶も飲めずじまい。2つのことが出来たのは新幹線に乗ってからだった。最初からトホホの滑り出しである。

 車内のお供は私には珍しく時代小説で、青山文平さんの「春山入り」(新潮文庫)。青山さんの作品は初めて読んだのだけれど、文章のリズムがとても心地よく、標題も含めた6編の短編小説をすんなり読み進めることが出来た。
 途中、富士山は少し雲がかかっていたが、いつもながらの美しい姿を見せてくれた。

 4か月ちょっとぶりの京都駅に降り立つと、もわっと空気の暑いこと。東京の比ではない。ジャケットはすぐに手荷物と化した。そのままJRを乗り継いで大阪方面へ移動。
 2月末、夫は息子の引っ越しを手伝ってくれたが、私はその寮をいまだ見ていない。今回は寮の界隈の様子をこの目で見たかったのと、息子がノリノリでアルバイトをしている先を見たかったため、休薬週にかこつけて急きょやって来たわけだ。

 駅前のホテルに荷物を預け、まずは腹ペコの夫につきあって昼食を済ませ、商店街を通りぬけて息子の寮へ。祝日ということで管理人さん業務はお休み。ご挨拶できず外観だけ見るに留め、バスで息子のアルバイト先へ向かった。

 本日の2つ目の目的地は、1970年大阪万博の会場であった記念公園内にあるテーマパークである。EXPO‘70が行われた時、私は小学校3年生だった。9月の休日、もう閉幕間際ではあったが人、人、人の大混雑の中、尼ケ崎に住んでいた伯父の家を訪ねつつ両親と3人で出かけたのだった。当時人気だったアメリカ館、ソ連館などはとても観ることが出来ず、ただ人の波に飲まれて半べそをかいたことと、かき氷が美味しかったこと以外殆ど覚えていない。帰路初めて飛行機に乗ったのも遠い昔のこと。シンボルだったあの太陽の塔が、青空の中に40数年を経て今日も立っていた。

 息子からバイトの休憩時間を知らせるLINEが来た。バスが順調で間に合えばランチをご馳走してもよいと連絡したが、渋滞に巻き込まれあわやダメかも・・・と諦めたところ、入口付近でうまい具合にバッタリ合流出来た。バイト先の派手なユニフォームを隠すのに黒いマントのようなパーカーを羽織っている。なんだかハリーポッターのホグワーツ城から出てきた魔法使いのような出で立ちの息子である。

 どこも混雑しているし、時間が短いので、とフードコートを目指す。普段は簡単に麺類で済ますというから、今日は好きなものをどうぞ、と勧めると、我が家の息子らしくタイ料理が良いという。トムヤンクンの麺にガパオライス、生春巻きやデザートまでついたセットにラッシーを追加している。気持ち良いほどあっという間に平らげた。

 私たちは飲み物だけ付き合い、休憩時間を終えた息子と別れ、少し落ち着いたところでショップを訪問。品出しをしていて忙しそうで、なかなか話も出来なかったが、派手なユニフォームに身を包み、楽しそうに働いていたのが何より。ここでしか買えないという限定品をいくつか買い求め、ショップを後にした。

 ここには8つの大型エンターテイメント施設があるというが、そもそもそれは今回の目的ではないし、どこも混雑で長蛇の列。ただこのまま帰るのも、と昨年7月に誕生したばかりという日本一高い観覧車が10分待ちだというので空の旅へ出かけることに。1周18分ほど。冷房完備だが、床面が透明ガラスのシースルー構造のゴンドラは、高所恐怖症の夫にはちょっと酷だったかも(そういう方たちのために足元に敷くマットが用意されていた)。

 いいお天気で遠く梅田やあべのハルカスも見渡せるとのこと。お天気が良く、ゴンドラ内でも日傘を差したくなるほどの強い日差しで、眩しくて目が開けていられない。隣接するスタジアムではサッカーの試合も行われていたようで、道を歩く黒蟻のような人、人、人と、ミニカーのような車で一杯の駐車場である。
 観覧車から無事に帰還し、帰りのバスに向かう。モノレールは構内入場制限中だし、バスも長蛇の列で、結局2台見送って3台目の正直。ラッキーにも座ることが出来、無事最寄り駅まで戻ってきた。

 ホテルにチェックインしていったん休息。息子が仕事を終えてホテルに来て、レストランで予約した夕食を共にし、寮を訪問して帰って来た。
 明日は朝食だけホテルで一緒に摂り、今回の面会は終了。明日、明後日はそれぞれの予定で1日を過ごすことになる。


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