ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.6.9 気のせいじゃなかった!足湯の効用

2014-06-09 20:37:44 | 日記
 自宅にいると朝からはなかなか出来ない足湯。だが、ホテル等どこかに宿泊した時は、よほどのことがない限りちょっとだけ早起きをして(食事の支度等の家事がないから、実際はそれほど早起きをする必要もない。)鼻歌を歌いながら浴槽に半分ほどお湯を張って、欠かさず実行している。私にとってのプチ贅沢、である。
 この足湯に浸かること5分から10分少々。じんわり汗をかいてから出かけると、身体が芯から暖まっている所為か、冬場は足先が冷えにくいし、夏、冷房の効いた車内・室内に入っても身体の冷え方が違うような気がしていた。

 病を得る以前から冷え症で、夏でも汗を殆どかかない方だった。とすれば、そもそも浮腫みやすい下地が十分あったということだけれど、それでも妊娠中でさえ浮腫んで困ったということは全くなかった。
 が、抗がん剤等の副作用を各種経験した影響なのか、スイッチが入ってしまったようで、今ではすっかり足の浮腫みや痺れともお友達。そういった副作用が出ない薬に変えても、一旦出てしまった憂鬱な副作用からは、完全に解放されることはなくなった。数年前にホットヨガを始めてからは、冷え症は随分緩和され、汗を上手にかけるようにはなってきたのだけれど・・・。

 さて、そんな折、読売新聞の医療サイトyomiDr.で北海道大学大学院教育学研究員教授の大塚吉則先生が連載中のコラム「いい湯で健康 温泉と自然療法」最新号にすっかり気を良くしたので、下記に抜粋して転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)
足浴の効用・・・寝つきが良くなり、免疫力アップ(2014年6月9日)

 温泉地に出かけると、足浴の施設をよく見かけます。そこでは、友だちや家族同士で仲良く並んで、腰を下ろして会話を楽しんでいます。札幌市の郊外にある定山渓温泉には気軽に楽しめる足浴施設がありますが、毎日通ってきている地元の高齢者は風邪をひいたことがないそうです。足浴は足湯とも呼ばれており、諸外国ではあまり見かけませんが、台湾の温泉地で一度見かけて写真を撮らせてもらったことがあります。
 足浴は部分浴の一種です。首まで浸かる全身浴以外はすべて部分浴であり、胃の辺りまでが半身浴、もう少し下だと腰浴、手・足のみをお湯に入れる手浴、足浴などがあります。血液は1分以内に全身を巡ります。医学生だった頃、実習で「腕肺時間」と「腕舌時間」を測ったことがあります。前者はアリナミンを静脈注射してその臭いを感じるまでの時間、後者は苦みを感じる物質を静注してから舌に感じるまでの時間を測定するものです。いずれも10秒以内には感じてきます。つまり、手(足)を温めて身体は毛布などで保温しておけば、温まった血液が全身をかけ巡って体全体が温まってくるのです。
 冷え症、腰痛、風邪をひいて寒気がするときなど、ぜひ足浴を試してください。市販の足浴器を利用すれば温度調節が楽ですが、お湯を足しながらの足浴でも十分です。その際、炭酸ガスを発生する入浴剤を入れておくと、血管拡張作用があるのでさらに効果的です。

(中略)

 さて最後に実験データから足浴の効果をいくつか紹介します。高齢者福祉施設で行われた実験では、消灯後の寝つきが良くなり、その後の体動が少なかったことから、眠りも深くなったことが分かりました。また、がん細胞を殺すNK細胞の活性が高まったという報告もあり、免疫力もアップしたのです。NK細胞の活性化は、落語を聴いて笑った後でも確認されています。つまり、人間、何か楽しいこと、快適なことがあって愉快な気分になると免疫力が上がってくるのだと思います。皆さん、毎日1回は笑っていますか?

(転載終了)※  ※  ※

 中でも特に強調したいのは“最後に”の部分である。寝つきが良くなり、眠りも深くなり、がん細胞を殺すNK細胞の活性が高まり、免疫力アップ、という。何より安上がりでお手軽。副作用もない、これぞ自然治癒力を生み出す自然療法ではないだろうか。
 先日、高額な免疫療法やら食事療法等については危うきに近寄らずの姿勢で行こう、と書いたけれど、こちらは是非、騙されたと思ってお試し頂いたらいかがだろうか。そう、落語を聴いて笑いながらの足湯は一石二鳥かもしれない。快適に過ごしながら笑うことが出来れば、百人力!ではないか。

 新しい週が明けた。朝は小止みだった雨も、予報通り昼過ぎからまた降り出した。予報を素直に聞いて、朝は洗濯物を室内に入れ、傘を持ってお昼休みに外に出て良かった、と思う。
 今週は久々に都心で早朝会議開催になった。早速足湯を試して免疫力アップして乗り切りたいものである。

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