ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.3.3  6,000円の命

2014-03-03 21:24:10 | 日記
 3月1日、県立高校の卒業式を終えたばかりの18歳の少年が強盗殺人容疑で逮捕された。
 3つ年下の中学3年生の少女を8月下旬に殺害して半年以上。事件後もごく普通に通学し、卒業を迎え、4月からの就職も決まっていたというのだから、戦慄する。
 周りの家族も友人も、本当に何も気付かなかったのだろうか。優しくて成績も良く、真面目で人気者だったという少年に、一体何が起こったのだろう。

 同じ日に高校の卒業式を迎えた18歳の息子を持つ母として、胸が掻き毟られそうになる。
 一体、何が彼をそんな凶行に向かわせたのか。
 被害者の少女とは面識はなく、お金が目的だったという。凶器も持たず、素手で窒息死させたという実に場当たり的な犯行のようだ。
 その後、何もなかったように半年以上を過ごした、というのがどうしても理解できない。
 事件直後に自宅を訪れた県警の捜査員にも、事件に巻き込まれた時間は家にいた、と事実と違うことを説明していたという。
 さらには遺体発見後、「震えが止まらない」等とツイッターでつぶやいていたそうだ。一体何のために・・・。

 お誕生日のお小遣いをもらったばかりの少女は、お財布に入っていた6,000円というお金と引き換えに命を失った。
 なぜ、6,000円で突然人生を断ち切られなければならなかったのか。
 少女のご両親、ご遺族の方たちのことを想うと、本当にやりきれない。

 今日は桃の節句。こんな惨いことが起らなければ、少女は希望に胸を膨らませて中学の卒業式を迎える筈だった。
 少女のご冥福を祈るとともに、優しくて成績も良く、真面目で・・といわれる少年がなぜこんなことをしなければならなかったのか、捜査がきちんと進むことを願うばかりである。

 こんなやりきれない報道がされる中、職場ではとても嬉しい出来事があった。
 突然の病に倒れ、長期休職していた若手が無事治療を終え、病を克服して慣らし出勤のため姿を見せたのだ。本当に辛い治療を良くも乗り越えて頑張った。嬉しい気持ちでいっぱいだ。思ったより元気そうに見えて、とても安堵した。
 具体的に何の手助けも出来なかったけれど、9ヶ月間の間、折に触れて励ましのメールを送り、いろいろな相談に乗らせて頂いてきた。
 命の尊さを改めて噛みしめるとともに、決して無理することなく、4月からの職場復帰をゆっくりと確実に果たせますように、と心から願う夜である。
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