ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.9.4腫瘍内科診察後、フェスゴ9回目無事終了

2024-09-04 22:39:53 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、すぐに消灯。岩盤浴と温泉、サウナ浴のおかげでコロリと眠ったが、空調で冷えすぎたのか、3時過ぎにお手洗いで目が覚めた。その後、なかなか寝付けず、1時間以上ベッドで悶々。ちょっとトロリとしたと思ったら平日仕様のスマホアラームが鳴った。
 夫におはようLINEを打ち、身支度を済ませ、ニュースを視ながら昨夜調達したミックスサンドイッチ、野菜ジュース、紅茶、青いアロエヨーグルトの朝食を摂る。
 ドセタキセル治療をスタートして以来、温めると足裏の痛みが増すため、朝の足湯は中止している。だから起きる時間が同じだとその分時間がたっぷりある。
 今日は朝のうちは涼しいけれど、日中は日が差して昨日より気温が上がるとのこと。

 昨日のうちに採血が終わっているから、朝一の予約でものんびり。朝ドラを視て、荷物整理を済ませ、ゆるゆる出かけることに。チェックアウトして手荷物を預け、病院を目指す。
 曇りどころか既に良いお天気だ。薄いジャケットを持ってきたけれど、結局、羽織ることなく持ち歩いてしまった。吹く風が爽やかで秋の気配を感じる。

 予約時間の15分ほど前に病院に到着。受付のIDカード機には列が出来ていたが、それほど待たずに腫瘍内科受付へ移動する。普段はすっかりマスク生活を卒業してしまったので、院内にいる時、常時マスクをしているのがとても苦しく感じる。
 待合椅子は半分ほど埋まっている。久しぶりにソファではなく、定位置の椅子を確保出来た。
 呼吸を整えてから血圧測定。95-62、脈拍が88。血圧測定を終えたら、態勢を整えて読書再開。今日のお供は先日から読み始めた湊かなえさんの「残照の頂 続・山女日記」の続き。

 5章から成り、今日は2番目の北アルプス表銀座から読み進めた。失踪した仲間と、ともに登る仲間への特別な思いを胸に秘める音大生の物語だ。
 
 予約時間を10分ほど過ぎたところで電子掲示板の中廊下へどうぞ、に自分の番号が出る。移動して態勢を整え、本の続きを読み始める。昨日今日は全く咳が出ない。

 10分ほどして、先生が「おはようございます」と扉を開けて声をかけてくださる。荷物をまとめ、「おはようございます。よろしくお願いします」とご挨拶をして入室する。
 席に着くと「では」と体温計を渡される。6度6分。
 「薬(タモキシフェン)は飲めましたかね。」と訊かれ「おかげさまで発疹もムーンフェイスも出ることなく大丈夫でした。以前2年ほど飲み続けたタイミングで(副作用と思われる)卵巣嚢腫が見つかり、開腹手術をしたことを前回ご報告しそびれていました。ホルモン剤であることを実感したのは、おりものが分泌されるようになったことです。」と言うと、「(開腹手術については)門前薬局の薬剤師さんから連絡がありました。」とのこと。

 「下痢は若干ありましたが、ドセタキセルとセットの時と比べてそれほど酷くありませんでしたので、かなり動けました。ただ、ずっと爪の痛みが気になっていたので、治療と痛みが少し落ち着いたタイミングで昨日、駅の反対側にある爪のケアセンターに行ってきました。爪甲鉤彎症とのことで、削ってもらいました。自然にはなかなか治らないようです。抗がん剤治療中は爪囲炎もなかなか治らず痛みと爪の肥厚で履ける靴がなくなってきて・・・」と言うと、「そういえば、やはり抗がん剤で酷い巻き爪になった患者さんがそこに行ったと聞きました。旅行もありますし(痛いと困ります)ね~」とのこと。抗がん剤治療の副作用でもこうした爪治療は自費診療だ。皆さん苦労されているのだな、と思う。

 「ところで、今日は咳が出ませんね。咳が聞こえてこなかったので、今日は廊下にいないのかと思いました。」と仰る。「はい。何かスイッチが入ると出ますが、今日は大丈夫です。ただ、出ても2月の頃の咳とは全く苦しさが違います。」とお応えする。
 「昨夕の採血の結果ですが、アルブミン値が低いですね。まぁ、ドセタキセルの後遺症でしょう。ずっと低めで正常下限値ギリギリをウロウロしていたのが、ちょっと下がっています。それ以外は問題ないでしょう。」とのこと。次回はマーカー測定込の採血とレントゲンの予約が入った。

 「タケプロンはどうですか」と問われ、「1週間ほど何となく胃が重かったので、飲みましたが、その後は飲んでいません。」と応ずると、「では、今回はなしで」と。ミヤBM、タモキシフェン、タリージェ15㎎に加え、夜就寝前に1度咳止め(かつその恩恵として下痢止め)として飲んでいるコデインが切れたので、処方して頂いた。爪囲炎対策で、ワセリンも追加。

 「9月末の次回(の診察)が一応最後になりそうです。10月からの診察からは新しい先生に引き継ぎますが、(自分は)10月一杯は院内にはいますから、何かわからないことがあっても対応できると思います。」とのこと。以前1度お世話になったことのある女性の先生に引き継いでくださるようだ。17年近くのことが色々思い出されて、なんだか感無量になる。
 治療の曜日はそのまま変えずに通えるというのでほっとする。予約表を見ると、既に年内12月18日まで化学療法室の予約が入っていた。残すところ、あと5回治療すると今年も終わりなのだと思うと、なんだか背中がぞわっとする。
 高校球児くらいには髪の毛が生えてきていることもついでにご報告すると、先生は律儀にPCに「高校球児」と打ち込んでおられた。頭頂に赤い発疹があると言うと、これも脱毛時の副作用とのこと。お礼を言って診察室を出る。

 化学療法室に入る。3人待っている方がおられて、受付番号は6番だった。処方箋の写真を撮り、LINEで門前薬局に送る。20分ほど待って、看護助手さんから内側のグレーの古い椅子に案内される。フェスゴの注射だけの治療中は短い時間で済むので、この椅子がデフォルトなのだろう。
 
 夫とお友達に報告LINEを打ち、態勢を整えていると、5分も待たずに看護師のHさんが見えた。お久しぶりである。
 今日は奇数回目なので右腿に注射。「(これまで)どうでしたか」と訊かれ「ドセタキセル治療の時は廃人状態でしたが、フェスゴだけになったら大分楽でした。下痢はありますので、つい引き籠りがちになりますが・・・」とお話しながら、針刺し。ちょっと痛む。
 そして、5分間の注入時もお喋りをしながら気を紛らわせて頂く。息子の結婚式の話や副作用の話等エトセトラ、エトセトラである。

 フェスゴの記録ノート、採血結果のデータが頂きたい旨お願いし、ポートフラッシュはしなくてよいのか確認すると、ほどなくして先生から指示が出ました、と仰ってポートに針刺し。生理食塩水を通す。今日は痛点に当たってしまい、刺すとき痛んだが、抜く時は衝撃だけで痛みはなかった。半分アンラッキー。
 気づくと、門前薬局から「お薬の準備が出来ました」とLINE連絡が入っていた。
 
 腰にあてたバスタオル等を元に戻して席を立つ。今日は薬剤師さんのインタビューはなかった。2回通院があるので、次回なのか、あまりに滞在時間が短かったので間に合わなかったのかどうか。
 化学療法室滞在は45分ほど。腫瘍内科受付で受付票を戻し、頃合いを見て会計待合いに移動するが、混雑していて長蛇の列。8万弱をカード払い。

 外に出る。マスクを外して深呼吸。日差しが眩しい。暑いけれど、照り返しのコンクリートから熱風が吹き上げてくるという一時のような暑さではない。
 門前薬局に寄ると、数人の方がお待ちになっていた。ほどなくして担当のIさんから呼んで頂く。既に体調伺いのLINEのやり取りで状況を把握して頂いているから、「良かったですね、お元気で色々動けたようで。」と喜んでくださる。
 「おかげさまで。もうあのまま廃人になるかと思いました。」と冗談を言う。爪のケアに行ったこと等あれこれお話してコード決済を済ませた。今日の病院と薬局滞在時間は2時間半ほど。

 ホテルに戻って預けた荷物をピックアップして、ロビーで荷物をまとめる。
 まだ午前中だ。当然お昼を摂るには早すぎる。ランチは乗換駅まで行ってから摂ることにして、乗換駅止まりの各駅停車に乗って、文庫の続きを読んだ。車内は空いていて快適だった。

 乗換駅のショッピングモールのファストフードで、今年ほぼ初めての冷たい麺を頂く。その後はカフェに移動して、蜂蜜トッピングのカフェラテとドーナツを。それほど混んでいなかったのでゆったり座り、本を読み終えた。娘の夢を応援出来ない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生の章「立山・剱岳」ではうるっとした。

 カフェではすっかり長居をしてしまった。最寄り駅に到着し、大荷物ではあったけれど、少しでも体力を戻すために歩ける時は歩こうと、タクシーの誘惑を振り切って歩いて帰宅した。フェスゴの注射跡で右腿は重く痛む。手の指、手の平、足の裏のビリビリジリジリは相変わらずだが、フウフウ言いながらも坂道を上がった。右親指の痛みがないので随分楽に歩けたようだ。
  
 今日は生協のお届けの日。今日は時間が遅かったようで、私が取り込もうとすると、配達の方が「間違えて入れてしまったようで、確認させてください」とのこと。実際は間違えて入れたのではなく、入れていないものがあったようだった。補充して頂き、無事終了。頑張って一気に搬入して冷蔵庫や冷凍庫へ収納した。

 荷物を片付け、着替えを済ませ、もろもろ片付け。薬の仕分けやら家計簿付けやらメールチェックやらすると、それなりに時間がかかる。ちょっとソファで断捨離番組の録画を視始めたらウトウトしてしまった。

 夫が出張先直帰でいつもより小一時間早く帰宅。
 母にMeet通話。昨日の話では、大分左耳が遠くなっているので、今日は補聴器が必要かどうかショッピングモール内の眼鏡屋さんに行くということだった。
どうだったか訊くと、疲れてしまったのか(温泉旅行のせいなのか、デイサービスに連荘で行ったからか不明)今日は何度も下痢をして、溜まった洗濯をして、先日の健康診断の結果をクリニック迄貰いに行って、腰が痛かったのでマッサージに行ったけれど、眼鏡屋さんには行けなかった、と結局行かなかったことを最後の最後で。
 明日はまたデイサービスだし、金曜日はヘルパーさんがいらした後、Wさんサロンを予約済みというので、また先送りなのか。その後に寄ってみるとのことだが、左からの音が聞こえないでトラブルが起こらないと良いのだけれど。
 検診結果では貧血のようだが、お腹が弱いので薬を飲むのは様子見しましょうと言われたようだ。ヘモグロビンの数値を訊こうとしたが、細かすぎて読めないとのこと。画面に映してもらうが、画面越しで細かくて微妙に揺れるのでわからなかった。他の数値は大丈夫そうだったが、腹囲がかなりの数値なのが気になる。それについてはコメントはなかったようだ。
 
 夕食は生協のお蕎麦やお寿司を頂く。それなりに食べられた。明日明後日は夫は出勤だ。無理せず、マイペースで過ごしたい。
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