昨夜は夫が帰宅するまでウトウト、その後もあまり空腹を感じず、吐き気止めは効いているとはいえ、お腹がモタモタするので、夕食を準備する元気もなく、だらしなくも全て夫にお任せ。夫と母シフトについて相談し、母に電話し、意向確認をし、で、なんだかお役目終了という雰囲気になってしまった。
夕食時間も遅くなり、ブログアップも日付が変わってしまった。ステロイドハイのせいで余り眠気を感じない。夜更かしをつき合わされている夫からブーイングが出た。すみません。
入浴後、眠くなるギリギリまで粘り、安定剤ワイパックスを飲んだら、お腹がモタモタしているにもかかわらずわりとすんなり眠れた。
今朝は目覚ましが鳴る小一時間前にお手洗いに起き、予約で仕上がっていた洗濯干しを夫と。まだ時間があったので、しつこくベッドに戻って横になる。なんとなく気持ち悪さは続いている。
起きた時の感じでは、前回同様か。火照りもあまり酷くない。ムカムカするし、腹痛はあるが、とにかく今回の副作用の出方で、次回6クールまでハラヴェンを続けられるかどうかが決まる。いずれにせよ、短期的なゴールは見えている。エンドレスでこの状態を甘んじて受けなければならないというストレスが手放せて大分楽になった。
昨日、化学療法認定看護師のKrさんに色々愚痴った時、「普通の人だったら、“もうどれかを捨ててもいいかな”と思うのかもしれないですね。」と言われた。なるほど、私は実に欲張りである。仕事は辞めたくありません、治療もします、好きなことも出来るだけやります、と病院関係者、家族、職場、沢山の方たちの力をお借りしつつもその3つを追い求めて、それが曲がりなりにも叶っている。でも、そろそろちゃんと考えなければならないタイミングなのかもしれない、と思うことも正直、増えた。何から捨てるのか、最期まで捨てられないのは何か。それが問題だ。
「色々悩んだときはどうされているのですか。」と訊かれ、間髪を入れず「瞑想です。」と答えて自分でもびっくりした。「やっぱり、ご自身と向き合うのですね。一度○○さんのお話、ゆっくり聞かせて頂きたいです。」と言われちょっと涙腺が緩くなってしまった。
ルーティンの瞑想ヨーガの後、朝食。味覚異常もそれほど感じない。水が不味くないのが有り難い。漢方を2種類、不味い水で飲むのはストレスだ。カステラを一切れ、バナナスムージー、ぶどう、ピンクグレープフルーツとアメリカンチェリーをひとかけずつ。今日も紅茶はグレープフルーツ。治療後はすっかり青汁はパスになった。食後、イメンド80㎎とデカドロン4錠、ロキソニン、タケプロン、ビタノイリン合わせて8錠を飲んで、夜のサラダだけ用意して出勤。出勤前にうさぎの糞状の排便があった。それで止まってくれてほっとする。
やはり気持ち悪さに加えてなんとなく腹痛。全体的にはお腹がモタモタムカムカして、ちょっと顔がぽっぽとする程度で、仕事はほぼ問題なくいつものペースだ。しゃっくりも出ていない。
午前中は、会議の準備、昼当番で窓口対応をして、午後は会議。お天気はうす曇りから陽射しが出て30度を超える予想。相変わらず空調は入らないから、網戸を空けて、涼しい風が入るのを心待ちにしつつ過ごす。吐き気があっても、今日もウエストがブラウジングのウエストゴムのワンピースを着てきたので、それほど辛くない。
早めのランチの前には漢方2種とドンペリドンを飲んで、馴染みのカフェでカフェラテとデニッシュを1つ時間をかけてほぼ頂くことが出来た。1つはお持ち帰り。食後はロキソニン。水分もそこそこ摂れるので、お手洗いでもビタミン剤色の尿量はそれほど減っていない。食後に普通便が少し。そのまま一気に下痢になることはなかった。
会議が長引いて疲れてくるにつれて火照りは出てきたし、ムカムカと吐き気は続いたけれど、早退させてほしいと思うほど酷く悪化することはなかった。お腹も昼食後は落ち着いている。何とか無事定時まで勤務。
さすがに帰宅したらガックリきた。食洗器の中身を食器棚に戻し、朝夫と干した洗濯物をゆっくり畳んだらそれだけでダウン。それにしてもまだ6月が始まったばかりというのに、夏のような暑さが堪える。
夕食はそれほど沢山食べられないし、と朝のうちにサラダだけは用意し、帰宅した夫にリクエストして、酸辣湯麺にしてもらった。夏野菜たっぷりのラタトウィユやピクルスもたんまり作ってもらったので、青汁に頼らずとも野菜はOK。
今夜もワイパックスでコロリと眠って、明朝もイメンドプラスデカドロン、昼食前ドンペリドンでなんとか夕方まで仕事、で頑張りたいと思う。
さて、もうひとつの標題のこと。
昨日、私の治療と同日に母の診察があった。以前も書いたのだけれど、私が治療をずらすと後々まで影響が大きいので、午前中休みを取れるといってくれた夫に母に付き添ってもらった。
私が治療状況を報告するのと同時進行で、夫からはLINEで随時報告連絡が入った。スマホ大活躍だった。つくづく便利な時代になったものだ。
診断は「初期の右腎臓がん、ステージⅠといってもごく早期」とのこと。泌尿器科医長のS先生は1年置いてもそれほど変化はない(大きくはならない)だろうというお見立てである。とはいえ、放置ではなく、やはり手術を薦めるとのことだった。わき腹下の肋骨辺りから切ることになるという。
けれど、こちらの病院では腹腔鏡手術やロボット手術はしていないので、手術するとなると2週間の入院が必要な開腹手術のみだそうだ。希望とあらば、都心のロボット手術を行える病院も紹介出来るという。それなら傷口も小さいし1週間で退院できるとのこと。
そもそも今回、母が再び手術をすることについて、どこまで理解し、納得しているのかどうかがイマイチ心配だった。
先日一人で先生から結果を聴いてきた時には、このまま手術はしないで経過観察かもしれない、というあまり現実的でないことを言っていた。今日の夫からの話と総合すると、1年置いていてもあまり大きくならないかも(つまり一刻も早く手術が必要であるほどの急を要する病状ではない)、と言われたことに、彼女の希望的観測がプラスされて、そのまま切らないで放置する選択肢がある、と理解してしまったということらしい。
私の主治医からも手術を薦める、経過観察という選択肢はなし、というアドバイスを頂いていたのでお見立ては同じである。術後の補助療法として抗がん剤治療もなし。また、手術をするとなれば金曜日だという。次回2週間後に再診予約が入り、それまでに意向を決めてくるように、と言われたそうだ。
もろもろ母の手術前後のスケジューリングをすると、私が3週に2回通院治療をする限り、元気で動ける日がほぼ数日しかない、という今の状況ではあまりよろしくない。このことからも、一旦ここでハラヴェンを止めて3週間に1度の通院にして、ハーセプチンとパージェタ2剤で引っ張るという選択肢が俄然リアリティを帯びてきた。
泌尿器科の後、親切にも麻酔科も受診させて頂いたというが、この科では多摩地区のロボット手術可能な病院を紹介出来るということだったようだ。とはいえ、齢の割には全身麻酔に耐えられる良い数値であるというお墨付きも頂いた模様。
その後、2人は病院を出て行きつけのケーキ屋さんでお茶をして少し話をしたようだ。
母が納得しているのかどうか、それが一番心配だったが、夕方帰宅した夫の話では、都心の新しい病院に行かず、ここで開腹手術を受けるという希望だったという。
夫の話を聞いた後、電話で母とこれからのことをもろもろ話したが、やはり夫には少し遠慮があったようで(当然か)、実際はあれよあれよと手術する方向に向かってしまい、心の準備が出来ないと不安を口にしていた。
それでも、手術なしで無治療のまま寿命と追いかけっこをするかどうか、等色々聞いているうちに、出来るといわれたのだから手術をする、都心まで行くのは大変だし、改めてイチから検査を始めて、手術がいつになるかもわからない、というのも嬉しくはない、と結局1度手術を経験した病院で開腹手術をする方向で落ち着いた。
仕事や夏休みのスケジュールを見ながら、私が入退院や手術等で付き添うことが出来そうな手術希望日を2パターン用意した。どちらに転んでもこれならまず乗り切れる筈だ。ケアマネさんが来週早々自宅を訪問してくれるという。手術後のケア等の相談に、本当は同席したいところだが、色々噛んでふくんだ話をして、母も自分の置かれた状況が一応理解できたようなので、ひとまず任せることした。後でケアマネさんに電話でフォローしなくては。
もちろん退院してすぐ一人暮らしはさせられないし、日中誰もいない我が家に泊まり込み、というのも現実的でないし、逆に私が実家に泊まり込んで仕事に通うのも負担が大きすぎる。今通っているデイサービスで1週間なり10日なり、ショートステイをお願いすることになるだろう。このあたり、父のように初めての施設にいきなり1ヶ月のショートステイと言われいきなり引き篭もってしまった時の轍は踏まないつもりだ。デイサービスに通ってもらっていて良かった。
いずれにせよ次回の再診予約は、またしても私の治療日とバッティングする日になってしまったため、夫に付き添ってもらわなければならなくなった。毎度毎度申し訳ない気持ちで一杯だけれど、ここが踏ん張りどころ、なんとか家族揃って乗り切っていかなくては。