均整術師養成コース基礎講座2日目。前期5日間の土日コースだが、今日明日は唯一土日連続のスケジュールである。梅雨の時期、例年のことながら気圧の変化が激しく、胸痛が辛い1週間だった。風邪もなんとなくスッキリしないまま、ロキソニンの助けを借りながら、公私共にあれやこれやとこなして1週間を乗り切った。ようやくの土曜日だ。
2日目のスケジュールは
・見立て:人の身体の歪みをみる技術、
・設計法:自分と他者の身体の歪みを知り、調整法の組み立てを設計する、
・人体類型学:人の身体を歪みや体型、精神的特徴により三種類に分類する方法(三種体型)
ということだったが、今日はK先生がお見えになれず、特別講師のお二人によるクラスだった。
30分ほど前に到着すると、卒業生のIさんがスタジオの準備中。既にロッカーでは2,3人の方たちがお着替え中。
いつものようにガネーシャ神像にご挨拶をしてから、マットをキープして身体をほぐす。
土日コースは今のところ12名の参加者といった風で、先週お顔を見なかった方が数名参加されている。
午前中は、K先生の均整術学校での同期で、近県でご自身の姿勢均整院を主宰しておられるN先生が先週に続き登場される。
前回の胚葉類型説を用いた三種体型よりぐっと複雑な、12種体型(身体の歪みなどにより、ある系統にしわよせがきやすい“くせ”のことで、遺伝だけでなく後天的なものも含め運動系の研究と照らし合わせた12種類の体質のこと)の講義だ。これを3時間で学習するというのはとても無理な話である模様。実際に学校に通っていた方たちも、ここでドロップアウトということが少なくないらしい。まずは前半に説明を受けた後、ペアになって即実践だ。
刺激の種類や場所を習うが、言葉を覚えるところからなのでこれは大変。目安となる骨格名とその位置も、まだきちんと体得していないくらいだから、先が思いやられるというものだ。説明を聞きながら、自分はフォーム8の肋骨(呼吸器)型の陰性かな、と見立てをしてみる。それぞれ関連椎骨、重心椎骨があり、観察をするところと刺激を与えて調整するところはイコールではない。調整は問題がある部分そのものでなく、その周辺からアプローチするというのが均整術だという。
今日ご一緒したのはNさん。前回は平日コースに参加したとのこと。ホットヨガのクラスに通いながら、普段からご両親、義理のご両親やご主人、大学生の息子さんに施術をしてあげられたらいいな、と思っての参加だそう。お互いに立ち姿から身体の歪み等の特徴を見てどのフォームなのかを見立てた後、それぞれのやり方に従って実践した。まだ皆が勉強中の身だから、最後に間違った刺激を消す方法も教えて頂く。あっという間に3時間が経ち、ランチタイム。
N先生は額に汗しながら一生懸命指導してくださったが、うーん、道は果てしなく遠いという感じ。骨格は本当に人によって異なるため、実際には50人から100人くらい違った人の身体を触ってみないとわかるようにはならないらしい。
お楽しみのランチタイムは北海道から遠距離受講されている今回唯一の男性参加者、パーソナルトレーナーOさんとNさんと3人で。自己紹介をしながらあっという間に時間は過ぎた。
午後はコース第5期生の卒業生Jさんが担当された。10年前からご家族ぐるみでK先生の施術を受けておられるという。
午前中が大変複雑な手技だったので、午後はシンプルに、ここで習得したらすぐに出来る内容をやっていきましょうということで、ちょっとほっとする。
前半は、女性なら皆嬉しい「小顔」になるための施術だ。顔面均整法によれば、顔面にも身体との相関関係がある。例えば眉間の辺りは頭に対応しており、ここに皺が寄るのは頭が不調があったり、硬くなっているから。筋肉量や皮膚の薄さにもよるが、施術すれば口角があがり、目が良く見えるようになり、顔の左右差のバランスが取れてリフトアップに効くという。まずはJさんのデモンストレーションを見てから、ビフォーアフターを比較するために各自スマホで自分の顔を撮影する。ペアワークで仰向けでやさしく顔や頭皮をマッサージされると、それだけで気持ちよく眠くなってくる。
後半は内臓コンディショニングというお腹マッサージ。大腸も上行結腸が頚椎に、横行結腸が胸椎に、下行結腸が腰椎に、S字結腸が仙椎に対応している。こうして色々教えて頂くと、身体の神秘に驚くことばかり、というか半世紀以上も生きてきて、身体のことを本当に何も知らなかったのだ、と改めて恥ずかしくなる。
まずはJさんが参加者の一人をデモンストレーションで施術。施術後はびっくりするほどお腹が柔らかくなっている。皆、動画撮影をしており技の取得に余念がない。
ペアで施術が終わったら、出来るだけ別の方も触ってくださいといわれる。男性・女性、筋肉や脂肪、骨格で随分違うものだと実感する。施術しながら姿勢が悪かったのか途中で腰痛になってしまい、バスタオルで腰周りを縛ってケアして頂いたが、施術する方が楽な姿勢で行わないと、施術が難しいことも体験した。それでも“の”の字のマッサージや腹筋群のアプローチ、内臓アプローチを続けることでとても気持ちよく楽になった。
こうして無事2日目が終了。是非、今日学んだことは身近な人に試して、シンプルな施術については自分のものにしてくださいね、とJさん。嫌がられなければ夫に是非試してみたい。
明日の3日目はK先生が戻ってこられる。受講者グループのLINEも出来るようだし、前期と後期の間には練習会も予定されている模様。楽しみなことである。
(追記)昨日、5月末から自宅療養に切り替えておられた小林麻央さんが亡くなられたことを知った。小さなお子様2人を遺し、どれほど無念だったことか。
ご冥福を心よりお祈りしたいと思う。
2日目のスケジュールは
・見立て:人の身体の歪みをみる技術、
・設計法:自分と他者の身体の歪みを知り、調整法の組み立てを設計する、
・人体類型学:人の身体を歪みや体型、精神的特徴により三種類に分類する方法(三種体型)
ということだったが、今日はK先生がお見えになれず、特別講師のお二人によるクラスだった。
30分ほど前に到着すると、卒業生のIさんがスタジオの準備中。既にロッカーでは2,3人の方たちがお着替え中。
いつものようにガネーシャ神像にご挨拶をしてから、マットをキープして身体をほぐす。
土日コースは今のところ12名の参加者といった風で、先週お顔を見なかった方が数名参加されている。
午前中は、K先生の均整術学校での同期で、近県でご自身の姿勢均整院を主宰しておられるN先生が先週に続き登場される。
前回の胚葉類型説を用いた三種体型よりぐっと複雑な、12種体型(身体の歪みなどにより、ある系統にしわよせがきやすい“くせ”のことで、遺伝だけでなく後天的なものも含め運動系の研究と照らし合わせた12種類の体質のこと)の講義だ。これを3時間で学習するというのはとても無理な話である模様。実際に学校に通っていた方たちも、ここでドロップアウトということが少なくないらしい。まずは前半に説明を受けた後、ペアになって即実践だ。
刺激の種類や場所を習うが、言葉を覚えるところからなのでこれは大変。目安となる骨格名とその位置も、まだきちんと体得していないくらいだから、先が思いやられるというものだ。説明を聞きながら、自分はフォーム8の肋骨(呼吸器)型の陰性かな、と見立てをしてみる。それぞれ関連椎骨、重心椎骨があり、観察をするところと刺激を与えて調整するところはイコールではない。調整は問題がある部分そのものでなく、その周辺からアプローチするというのが均整術だという。
今日ご一緒したのはNさん。前回は平日コースに参加したとのこと。ホットヨガのクラスに通いながら、普段からご両親、義理のご両親やご主人、大学生の息子さんに施術をしてあげられたらいいな、と思っての参加だそう。お互いに立ち姿から身体の歪み等の特徴を見てどのフォームなのかを見立てた後、それぞれのやり方に従って実践した。まだ皆が勉強中の身だから、最後に間違った刺激を消す方法も教えて頂く。あっという間に3時間が経ち、ランチタイム。
N先生は額に汗しながら一生懸命指導してくださったが、うーん、道は果てしなく遠いという感じ。骨格は本当に人によって異なるため、実際には50人から100人くらい違った人の身体を触ってみないとわかるようにはならないらしい。
お楽しみのランチタイムは北海道から遠距離受講されている今回唯一の男性参加者、パーソナルトレーナーOさんとNさんと3人で。自己紹介をしながらあっという間に時間は過ぎた。
午後はコース第5期生の卒業生Jさんが担当された。10年前からご家族ぐるみでK先生の施術を受けておられるという。
午前中が大変複雑な手技だったので、午後はシンプルに、ここで習得したらすぐに出来る内容をやっていきましょうということで、ちょっとほっとする。
前半は、女性なら皆嬉しい「小顔」になるための施術だ。顔面均整法によれば、顔面にも身体との相関関係がある。例えば眉間の辺りは頭に対応しており、ここに皺が寄るのは頭が不調があったり、硬くなっているから。筋肉量や皮膚の薄さにもよるが、施術すれば口角があがり、目が良く見えるようになり、顔の左右差のバランスが取れてリフトアップに効くという。まずはJさんのデモンストレーションを見てから、ビフォーアフターを比較するために各自スマホで自分の顔を撮影する。ペアワークで仰向けでやさしく顔や頭皮をマッサージされると、それだけで気持ちよく眠くなってくる。
後半は内臓コンディショニングというお腹マッサージ。大腸も上行結腸が頚椎に、横行結腸が胸椎に、下行結腸が腰椎に、S字結腸が仙椎に対応している。こうして色々教えて頂くと、身体の神秘に驚くことばかり、というか半世紀以上も生きてきて、身体のことを本当に何も知らなかったのだ、と改めて恥ずかしくなる。
まずはJさんが参加者の一人をデモンストレーションで施術。施術後はびっくりするほどお腹が柔らかくなっている。皆、動画撮影をしており技の取得に余念がない。
ペアで施術が終わったら、出来るだけ別の方も触ってくださいといわれる。男性・女性、筋肉や脂肪、骨格で随分違うものだと実感する。施術しながら姿勢が悪かったのか途中で腰痛になってしまい、バスタオルで腰周りを縛ってケアして頂いたが、施術する方が楽な姿勢で行わないと、施術が難しいことも体験した。それでも“の”の字のマッサージや腹筋群のアプローチ、内臓アプローチを続けることでとても気持ちよく楽になった。
こうして無事2日目が終了。是非、今日学んだことは身近な人に試して、シンプルな施術については自分のものにしてくださいね、とJさん。嫌がられなければ夫に是非試してみたい。
明日の3日目はK先生が戻ってこられる。受講者グループのLINEも出来るようだし、前期と後期の間には練習会も予定されている模様。楽しみなことである。
(追記)昨日、5月末から自宅療養に切り替えておられた小林麻央さんが亡くなられたことを知った。小さなお子様2人を遺し、どれほど無念だったことか。
ご冥福を心よりお祈りしたいと思う。