ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.7.3 欲張らない

2019-07-03 21:30:18 | 合唱

 再発治療を続けながら、フルタイム就業も趣味のヨガも合唱も、どれもこれも出来れば諦めたくない、と気持ちを奮い立たせつつ欲張ってきた。
 ところが、さすがにこのところの体調の低空飛行続きで泣く泣く諦めたことがあった。

 来週から始まるM先生のハタフローヨーガインテンシヴコース第3期である。昨年、1昨年の第1期、第2期に参加し無事修了することが出来た。7月から12月まで月に一度、刺激的な3時間のクラスだった。毎回課題が出て、自分自身と向き合う時間もたっぷり用意されており、真っ白な厚いノートがオリジナルのテキスト。自分でどんどん書き込んでいく方式だったが、見返す度に色々考えさせてくれる宝物になった。

 第3期開講のお知らせがあった時には、ちょうどパージェタ、ハラヴェン、ハーセプチンの3剤併用治療を開始したばかりで、7月以降の体調が読めず、「参加したい気は山々なのですが・・・」と事情をご連絡したところ、先生から「ぎりぎりまでお席を用意できますから、体調が良くなったらどうぞご連絡くださいね。」と言って頂いていた。けれど、さすがに開講から1週間余となり、もうご連絡しなくては、と近況報告して今期参加断念を表明した。

 昨年、一昨年とご一緒させて頂いたHさんによれば、第3期は第1期、第2期の卒業生の参加はないようで、残念です、とのこと。
 大好きなSさんのスタジオにも昨年のクリスマス会以降伺えていない。瞑想ヨーガのクラスに参加してくださる皆さんにお伝えするエッセンスはまだまだ貯金があるつもりだけれど、放電する一方で充電しないといずれは底をついてしまう。
 毎朝の8分ヨガの動画やCDでSさんの姿や声には日々接しているのだけれど、Sさんご自身が育休中でスタジオでのクラスをお休みされているので、リアルなクラスに参加することが叶わない。
 とはいえ、ないものねだりをしていても始まらない。来年参加出来ることを目指して体力と気力を蓄えたい。

 もうひとつ既に練習がスタートしているホームカミングデーの合唱について、遅ればせながらようやく参加表明をした。
 例年どおり10月中旬の日曜日の開催。今年は卒業35年目の節目の年でもある。スペシャルイベントとして、母校のアリーナ竣工記念で6,000人収容の会場で第九を歌うというおまけつきだ。全て校友で演りたいようで、男声は早くもグリークラブ等による参加表明が相次ぎ予定より早く締切になりそうだ。一方、女声が足りず女子大への声掛けも考えているらしい。同期のNさんからそれでは残念だから、皆参加しましょうね、というMLによる連絡があった。

 ホームカミングデー当日のお昼からが本番。その後、例年どおりの各団体のショートステージが繰り広げられる。こちらのステージ練習は既に始まって久しいが、今月からコンスタントに練習に参加できればなんとか追いつけるだろうか。
 第九の練習は9月から。練習は日曜日の夜ということなので、翌週からの仕事に影響が出ないように、体調管理しながらうまく乗り切っていきたいと思う。

 それにしても、このところの長雨と高湿度にはいささかまいっている。浮腫みも酷くだるいし、体も頭も重い。耳鳴りも気になる。元気な人たちも結構体調を崩しているようだ。腿から下が痺れと痛みでだるく重く、早歩きが出来なくなっている。頑張って歩くとすぐに息切れするし疲れやすい。ハラヴェンを休んでいるというのに、痺れも痛みも軽減しない。

 悪化の一途というわけではないようなので、今がピークということか。この痺れと痛みが一体いつまで続くかわからないのが辛いところだけれど、今、出来ることは諦めずに痺れ対策の薬を飲み続けること、保湿を欠かさず皮膚を労わり、出来るだけ体液の流れを良くするように、入浴時等にセルフマッサージをすることだろう。

 なんとか一日の仕事を終えて、帰宅後手抜きの夕食を作り、夫と一緒に食事を終えれば、あとは出来るだけ足を上げて(夫が食事時にダイニングテーブルの下で足を上げられる足置きと、リビングで横になって足を上げられる足置きを作ってくれた。本当に器用な人で感謝である。)過ごす。週末の修理が終わるまでは好きなビデオが観られないので、リアルなテレビはろくな番組がない、とぶつぶつ言いながら視たり視なかったり、本を読んだりして眠くなるまで過ごし、入浴してベッドに入る毎日だ。

 以前は治療中とはいいながらも、貴重な土日は目一杯のスケジュールをこなせていた。
 午前にひとつ、午後にひとつといったダブルヘッダーは当たり前、トリプルヘッダーのこともあった(さすがにかなり疲れて後悔することがよくあったけれど。)。そういう体調でいられたことが、とても恵まれていたということに改めて気付く。決して当たり前のことではなかったのだ、と。

 今、休薬しながらも土日とも一日にひとつが精一杯になった。本当にやりたいことだけひとつに削ぎ落とさなければならなくなった。それさえも出来ずに寝込む土日も続いたからこそその有り難味が実感できる。
 欲張らない、と言いつつまだまだ充分欲張りだろうか。
コメント
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