ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.7.27 職場健康診断

2010-07-27 20:47:56 | 日記
 毎年、7月の最終週に丸々1週間かけて職場で健康診断がある。かつてこの仕事を担当していたこともあるので、この暑い季節に1,000人を優に超える教職員の検診を無事マネジメントする大変さはよくわかっているつもりだ。

 今年、受診票が届いたところ、様式が違っていたのでこれまでの業者が契約の相手先ではないことに気付いた。よく見ると5年前、大学が法人化した最初の年に契約した業者だった。当時、大学で独自にこうした健診を実施するのは初めてであり、先方も勝手がわからず、お互い手さぐりで大変な思いをした記憶がある。
 先方にもこちらにもノウハウがなく、変更に変更が続き、かなり綱渡りでの実施だった。
 それまでの健診記録も引き継ぐことができなかったので、教職員の誰彼から不満の声が聞こえた。

 翌年から担当者の頑張りでそれまでのノウハウをもった業者と契約することができ、無事進捗していたのだと思っていたのだが。昨年度から入札になったとは聞いていたけれど、こうした教職員の健康にかかわる契約はやはり安かろう悪かろうでは許されまい。

 これまで4年間続いた業者さんは実にシステマティックにてきぱき、という感じだったが、今日はどちらかといえばおっとり・・・、という感じだった。まあ、どんどん前のめりになるほど焦って追いまくられることもないので、それはそれで良かったのだろう。イライラは不思議なことに怖いほど伝染する。朝食抜きで待ち時間が長く、皆、ただでさえ気が立っているのだから。

 データの継続性がない、となると毎年同じ職場で健康診断を受診するメリットがなくなってしまう。消化器検診等についていえば、これまでは直接二次検診で即、胃カメラだったからバリウムは飲まずに済んでいた人たちも、1次検診のバリウムから一斉にスタート、ということになる。ブーイングは必至だ。
 だが、お隣で待っておられた先生が「自分は直接内視鏡だと思うのだが、延々ここで待った挙句、いざ検査、という段階でしかわからないのか。」と質問していた。「(そういう直接二次の方が10人ほどいるので)受付でバーコードに通せば該当かどうかわかります。」と答えていたので、この件については一応クリア、ということか。

 この2年以上毎週通院しているから、採血も血圧も胸部レントゲンも私にとってはごくごく日常的なことで、何にも感じなくなっているが、やはりバリウムを飲む消化器検診だけは何度やっても慣れない。
 それまでも該当年齢でありながら受診せずにパスしてきたが、5年前、自分が担当ということもあり、受診率アップに少しでも貢献しなくてはと考えたことと、乳がんに罹患してすぐの年で、当時の主治医から「(脅かすわけではないが)どうしても他の部位のがんにもリスクが高い。」と言われ、観念して受診した。
 発泡剤を飲みながらげっぷが出来ない、その挙句バリウムを飲んでから多方向に自分でも体を回しつつ、上下左右何度も回される。滑り落ちないように必死にバーを掴んでいるうちに自分が今どちらを向いているのかわからなくなり、本当にげっそりした。さらには下剤攻撃。
 いやはやそれにしても人間は凄いことを考えるものだ、と驚いた。
 今日は心なしか回される動きが激しく、あわやかつらが落ちるのではないか、とちょっとドキドキした。先日まで被っていたミディアムロングはおでこと襟足のあわせて3か所をコーム型のピンで止めていたのだが、今のショートのかつらはおでこ一か所だけ止めているので、逆さにされるとちょっとアブナイのだ。

 気になる症状等を問診票にはチェックしていたが、本当に拍子抜けするほどあっさりと終了。既往症等の問診もなく、確認することもなく診察も終わった。ぱっと見、異常なし、ということなのだろうからひとまず安心ということだろうが。

 結果は1ヶ月後くらいだろうか。とりあえず他の病気が見つからないことを願うのみだ。結果表が届いたら今年もまた主治医にお見せしなくては。
コメント
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