今日は七夕。そしてハーセプチン開始から丸2年が経った。今日は記念すべき(?)100回目の投与だ。1年52週のうちゴールデンウィークと年末年始以外毎週点滴をしている計算になる。
2年前、2泊3日の入院で初回投与(初回のみ2回目以降の倍量)に臨んだ。七夕の日、月曜日だった。午前中は仕事をしたかったため、職場から直接病院へ行きます、と無理を言って午後からの入院にしてもらった。途中でお昼を流し込み、1階のアトリウムに大きな七夕飾りがあった病院に滑り込んで、病室に入り、着替えてすぐ心エコー撮影へ。個室の空きがなく6人部屋だったが、8階の窓際のベッドで景色が良くて少し嬉しかった。ハーセプチンは分子標的薬だから、抗がん剤と違って正常細胞への攻撃はないので副作用が少ない、とはいうけれど、やはり「心毒性」という副作用がある。
翌日昼、心電図をとりながら点滴スタート。たっぷり2時間かけての点滴だ。それまで3週に1度、ゾメタの点滴だけは受けていた。こちらは点滴時間が1時間もかからないので、採血する場所と同じ腕の関節部分から血管確保ができたが、ハーセプチンは点滴時間が長いので動かない場所ということで手の甲からになった。初回のアレルギー反応も出ず、無事終了。前日の夜にも薬剤師さんに丁寧な説明を頂き、研修医の女性医師がメインで面倒をみてくださった。
そして、セカンドオピニオンを取るときに背中を押してくれた高校時代の友人がわざわざお見舞いに顔を見せてくれた。何年ぶりで会ったのだろう。思いもかけないことで、本当に驚き、ありがたかった。何をどこからお話したのか舞い上がってしまって、あまり良く覚えていない。
その後、お約束通り夕方から高熱が出た。頭痛もひどかった。まだ微熱ではあった翌日午前中、夫が迎えに来てくれて退院。木曜日はちょっとしんどかったけれど、普通に出勤した。たとえ2泊3日の入院でも、病人をやると、間違いなく体力は落ちるのだ。
そして去年。1周年、50回目の投与も七夕だった。今年の4月から水曜日が通院日になったが、去年は火曜日が通院日だったので。ちょうどあけぼの会デビュー直後、広報担当のTさんから治療日記を書いてみないかというお話があり、7月からお試しで書き始めた。それから早いもので1年になる。その頃はまさかこんなふうに自分でブログを立ち上げているとはゆめゆめ思わなかった。不思議なことだ。
今日は月初めの採血。朝、最寄り駅で電車が遅れ、乗換駅ではいつもの電車より1台後になってしまった。採血は25人待ち。受付から30分ほど待った。それから内科へ。採血結果が出て中待合に入るまで1時間。診察室に入れたのはそれから15分後。採血結果は腫瘍マーカーの結果はまだで、それ以外は特に問題なし。ヒスロンのおかげでとにかく空腹で、ガムを噛んで気を紛らわしていること、それ以外は特に変わりないことをお伝えする。来週は仕事の関係で水・木と休めないので月曜日に予約した。
先生がハーセプチン開始のときに、「七夕だから願いはかないますよ。」と言ってくださった、と昨年も書いたけれど、こうして丸2年奏功している、というのはやはり七夕のおかげだろうか。
処置室へ移動。看護師さんにその話をしたら、「短冊を書いていってください。」とピンク色の短冊を渡された。「七夕はハーセプチン記念日 ずっと奏功してくれますように 今回で100回目! 2010.7.7 名前」と書いてお渡ししてきた。
今日も窓側の点滴椅子は満席で、四方をカーテンに囲まれた場所だったので、食事は外でしたいな・・・とお昼を買わずに点滴に臨んだが、薬が届いて開始したのはすっかりお昼を回ってから。2本終了して、針を抜くまでの時間が思いのほか遅くなって、途中空腹でかなり辛かった。終わったのはおやつの時間近く。それから会計に行くと、人が溢れ座れないほどで、また30分ほど待った。
病院を出ると雨が降り出していた。途中、薬局で先週在庫切れで受け取れなかったヒスロンの残りを受け取ってきた。
もう既にランチタイムは終わっており、駅のファーストフードで4時近くにお昼。さすがにぐったり。1日3回食後にヒスロンを飲まなければいけないので、お昼抜きには出来ず、ちゃんと点滴中に食事をしておくのだった、とまたまた後悔先に立たず。
今日は2冊読めた。
1冊目は海堂尊さんの「ジーン・ワルツ」(新潮文庫)。「いま社会に問う―代理母出産、それは神への挑戦なのか。」という帯。「生命の意味と尊厳、そして代理母出産という人類最大の難問に挑む、新世紀の医学エンターテインメント。」と裏表紙。年齢も境遇も異なる妊婦たちの話に惹き込まれ一気読み。来年の2月に映画化だそうだ。そして本作・第2弾の単行本「マドンナ・ヴェルデ」を読みたくなった。
2冊目は伊坂幸太郎さんの「砂漠」(新潮文庫)。『世界はきっと変えられる 信じることからすべてが始まる』、『自分たちさえ良ければいいや、そこそこ普通の人生を、なんてね、そんな生き方が良いわけないでしょう。俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。(本文より)』の帯。「入学した大学で出会った男女5人のボウリング、合コン、麻雀・・・二度とない季節の光と闇」と裏表紙にあったけれど、4半世紀前の大学時代の想い出をいろいろ思い出しながらとても懐かしく読んだ。
今日からハーセプチン3年目。
七夕の日に願う。“少しでも長くハーセプチンが効き続けてくれますように。”
2年前、2泊3日の入院で初回投与(初回のみ2回目以降の倍量)に臨んだ。七夕の日、月曜日だった。午前中は仕事をしたかったため、職場から直接病院へ行きます、と無理を言って午後からの入院にしてもらった。途中でお昼を流し込み、1階のアトリウムに大きな七夕飾りがあった病院に滑り込んで、病室に入り、着替えてすぐ心エコー撮影へ。個室の空きがなく6人部屋だったが、8階の窓際のベッドで景色が良くて少し嬉しかった。ハーセプチンは分子標的薬だから、抗がん剤と違って正常細胞への攻撃はないので副作用が少ない、とはいうけれど、やはり「心毒性」という副作用がある。
翌日昼、心電図をとりながら点滴スタート。たっぷり2時間かけての点滴だ。それまで3週に1度、ゾメタの点滴だけは受けていた。こちらは点滴時間が1時間もかからないので、採血する場所と同じ腕の関節部分から血管確保ができたが、ハーセプチンは点滴時間が長いので動かない場所ということで手の甲からになった。初回のアレルギー反応も出ず、無事終了。前日の夜にも薬剤師さんに丁寧な説明を頂き、研修医の女性医師がメインで面倒をみてくださった。
そして、セカンドオピニオンを取るときに背中を押してくれた高校時代の友人がわざわざお見舞いに顔を見せてくれた。何年ぶりで会ったのだろう。思いもかけないことで、本当に驚き、ありがたかった。何をどこからお話したのか舞い上がってしまって、あまり良く覚えていない。
その後、お約束通り夕方から高熱が出た。頭痛もひどかった。まだ微熱ではあった翌日午前中、夫が迎えに来てくれて退院。木曜日はちょっとしんどかったけれど、普通に出勤した。たとえ2泊3日の入院でも、病人をやると、間違いなく体力は落ちるのだ。
そして去年。1周年、50回目の投与も七夕だった。今年の4月から水曜日が通院日になったが、去年は火曜日が通院日だったので。ちょうどあけぼの会デビュー直後、広報担当のTさんから治療日記を書いてみないかというお話があり、7月からお試しで書き始めた。それから早いもので1年になる。その頃はまさかこんなふうに自分でブログを立ち上げているとはゆめゆめ思わなかった。不思議なことだ。
今日は月初めの採血。朝、最寄り駅で電車が遅れ、乗換駅ではいつもの電車より1台後になってしまった。採血は25人待ち。受付から30分ほど待った。それから内科へ。採血結果が出て中待合に入るまで1時間。診察室に入れたのはそれから15分後。採血結果は腫瘍マーカーの結果はまだで、それ以外は特に問題なし。ヒスロンのおかげでとにかく空腹で、ガムを噛んで気を紛らわしていること、それ以外は特に変わりないことをお伝えする。来週は仕事の関係で水・木と休めないので月曜日に予約した。
先生がハーセプチン開始のときに、「七夕だから願いはかないますよ。」と言ってくださった、と昨年も書いたけれど、こうして丸2年奏功している、というのはやはり七夕のおかげだろうか。
処置室へ移動。看護師さんにその話をしたら、「短冊を書いていってください。」とピンク色の短冊を渡された。「七夕はハーセプチン記念日 ずっと奏功してくれますように 今回で100回目! 2010.7.7 名前」と書いてお渡ししてきた。
今日も窓側の点滴椅子は満席で、四方をカーテンに囲まれた場所だったので、食事は外でしたいな・・・とお昼を買わずに点滴に臨んだが、薬が届いて開始したのはすっかりお昼を回ってから。2本終了して、針を抜くまでの時間が思いのほか遅くなって、途中空腹でかなり辛かった。終わったのはおやつの時間近く。それから会計に行くと、人が溢れ座れないほどで、また30分ほど待った。
病院を出ると雨が降り出していた。途中、薬局で先週在庫切れで受け取れなかったヒスロンの残りを受け取ってきた。
もう既にランチタイムは終わっており、駅のファーストフードで4時近くにお昼。さすがにぐったり。1日3回食後にヒスロンを飲まなければいけないので、お昼抜きには出来ず、ちゃんと点滴中に食事をしておくのだった、とまたまた後悔先に立たず。
今日は2冊読めた。
1冊目は海堂尊さんの「ジーン・ワルツ」(新潮文庫)。「いま社会に問う―代理母出産、それは神への挑戦なのか。」という帯。「生命の意味と尊厳、そして代理母出産という人類最大の難問に挑む、新世紀の医学エンターテインメント。」と裏表紙。年齢も境遇も異なる妊婦たちの話に惹き込まれ一気読み。来年の2月に映画化だそうだ。そして本作・第2弾の単行本「マドンナ・ヴェルデ」を読みたくなった。
2冊目は伊坂幸太郎さんの「砂漠」(新潮文庫)。『世界はきっと変えられる 信じることからすべてが始まる』、『自分たちさえ良ければいいや、そこそこ普通の人生を、なんてね、そんな生き方が良いわけないでしょう。俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。(本文より)』の帯。「入学した大学で出会った男女5人のボウリング、合コン、麻雀・・・二度とない季節の光と闇」と裏表紙にあったけれど、4半世紀前の大学時代の想い出をいろいろ思い出しながらとても懐かしく読んだ。
今日からハーセプチン3年目。
七夕の日に願う。“少しでも長くハーセプチンが効き続けてくれますように。”