※稲垣えみ子(1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社で大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員を務め、2016年に50歳で退社。以来、都内で夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしのフリーランス生活を送る。「魂の退社」「もうレシピ本はいらない」(料理レシピ本大賞料理部門エッセイ賞受賞)「一人飲みで生きていく」「老後とピアノ」など)
●「老後を救う」よね。確かに
「永遠の敵」「この世からなくなればいい」と思っていた「家事」。ところが「ラクしてお金の心配もせず生きていきたい」という夢みたいなことをかなえてくれたは、なんとその「家事」だった。朝日新聞社を思うところがあり50歳で退社。人生初の「給料をもらえない生活」になり、高級マンションから収納ゼロの老朽ワンルームへ。掃除機、炊飯器、電子レンジ、ついでに冷蔵庫も捨て、お風呂は銭湯。するとあのメンドクサイ家事が消えた!?
実体験をもとに、家事をすることで最低限のお金でラクに豊かに暮らす方法を紹介する。cakes連載に大幅に加筆修正し再構成。
「老後を救う」よね。確かに。最後は一人だし、少しでも長く、自分のことは自分でやっていきたい。となれば、こういうミニマル生活になるのか。自分の今の年代だとここまでは無理だけど、徐々に近づけていきたいとは思うかな。でも冷蔵庫も電子レンジも、洗濯機も捨てられないなぁ。
「江戸の貧乏長屋はミラクル物件」、「修道女は100歳を超えても頭が冴え渡っている」のくだりはなるほどと思ったねぇ。
妻が亡くなって12年。冷蔵庫へビールを取りに行く時しかキッチンに入ったことがなかった自分が、今や毎日自炊するまでに成長した。後は断捨離かな。残す基準は「それがないと死ぬかどうか」だそうだが、思い出がね、捨てられないのよ。特に妻の分が。
ところで、熱帯夜や極寒の冬はどうしてるんだろう?。江戸時代と気温は変わっていると思うのだが。あぁ、そういえば学生時代に過ごした下宿は洗面とトイレが共同、お風呂は銭湯。押し入れはあったけど万年床。もちろん冷房なんてなく、冬はコタツだけでしのいだんだっけ。
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