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まず目次を見てみるといいと思います。ガチっぷりがよくわかります。
よくよく読むと日本という国は実在の国のようですが、自衛隊というのは架空の組織らしいです。日本国憲法もフィクションのようですが、実際のものと同じく第9条はあれです。
……ああ、もういいですね。
『図書館戦争』や『花咲けるエリアルフォース』の自衛隊版だと思えばだいたい合ってるんじゃないかと思います。
ガチでクーデター起こして憲法第9条を改定しようとします。しかし、改憲のための手続きの煩雑さは皆さん学校で勉強して知ってるわけで、そのあたりからだいたいオチが読めるんじゃないかと思います。
三島由紀夫氏を連想する人もいるかも知れません。私もそうでしたし、本文中にも登場します。とりあえず事前に檄文を読んでおくといい気もします。
現実問題としてこんなことが起こるはずがないんですけど、もし本当に起こるとしたらこんな感じに進むんじゃないかなぁというリアリティを感じました。アメリカのくだりとかは特に。作者さんの知識パねぇ……。
かといいつつエヴァや特撮などのパロディも多かったですし、そのギャップもメリハリになってとてもよかったです。
こういうライトとは言えないライトノベルもたまにはいいものですが、これほどの問題作(問題を提起するという意味で)は今後もあまり見かけられないんじゃないですかねぇ。
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