いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

日本で最初に鉄道が開業した新橋駅と横浜駅の今

2016年01月03日 21時13分24秒 | いくやのホールインワン
1872年に日本最初の鉄道である新橋横浜間が開業した、というのは教科書レベルの話で聞き覚えがあるかも知れませんが、当時の新橋駅は現在の新橋駅ではなく、当時の横浜駅は現在の横浜駅ではありません。

最初の新橋駅は、新橋というよりも汐留にありました。1872年に新橋停車場(ていしゃば)として始まったのですが、1914年には東京駅ができ、ターミナル駅がそちらに移ってからは貨物の汐留駅として使われていましたが、1986年で廃止となりました。
国鉄の赤字を少しでも穴埋めするためにここを始めとした跡地を売却する予定でしたが、バブルの時期に売却するのもどうよということになってズルズルと引き延ばしていたら地価が大幅に低下して当初の目論見よりもかなり安い価格で売却することになったというコントみたいなことをやってのけ、国鉄の借金は今なお返済中というわけです。ちなみに、土地を高値で販売して国鉄の赤字を解消し、その後も継続しているというのがラノベ『RAIL WARS!』の世界です。話に聞いているぶんには労組もひどかったらしく、また政治家の我田引鉄(ひどい言葉だな!)もあり、どっちにしろ民営化は免れなかったと思いますが。

閑話休題。新橋停車場跡地は、現在は「旧新橋停車場」として駅舎、プラットホーム、線路が復元されています。

なぜこんなに斜めなのか……。これが復元された駅舎です。中はプチ博物館(無料)になっているので、是非とも行ってみてください。その写真がないのは純粋に撮影禁止だったからです。


プラットホームはこんな感じ


0哩標識です。ここが始まりだったのですねぇ。

以上の写真は2015年2月14日撮影です。

当然のことながら鉄道博物館にも展示がありまして、

パネルです。読めるでしょうか。当時の写真があるので、見比べることができます。


「新橋」は、当時このように表記していたのですね。

以上鉄道博物館の写真は2014年2月10日に撮影しました。

これまた当然ですが江戸東京博物館にも展示があり、

位置関係がわかるパネルです。


1875年に3代目歌川広重によって描かれた錦絵です。「新橋汐留ステンション」というタイトルになっているのが興味深いです。というか、この頃は絵と写真の両方が残っていて、当時の人達がどのように捉えていたのかがわかって非常に面白いです。

以上江戸東京博物館の写真は2015年11月23日に撮影しました。

一方初代横浜駅は、現在は桜木町駅となっています。いうまでもなく現役バリバリで、当時を偲ばせる建物はありません。しかし、駅の内外にはいろいろあるので面白かったです。

改札を出たところにある柱に、このようなものが埋め込まれていました。

幕末~明治 鉄道事始め

なるほど、横浜側から工事が始まったのですね。合理的です。


新橋駅とそっくりであることがよくわかる写真です。


位置関係がわかってとてもよいです。


駅の外にあったパネルです。


これも外にあったパネルですが、横浜駅の変遷がよくわかります。


「鉄道創業の地 記念碑」です。真っ暗であることを差し置いても、劣化して読みにくくなっています。


創業当時の横浜駅


鉄道列車出発時刻及び賃金表。上部の時刻表は読めませんけど、下部の注意点は結構読めるので面白いです。列車に乗りたい奴は遅くても15分前に来て切手(手形という表記もある)を買えとか、手回り品には名前を書いとけとか、今とは常識が異なっていて非常に興味深いです。

初代新橋駅と2代目横浜駅はいずれも関東大震災で消失しています。横浜駅はその遺構も残っていました。


もう完全に真っ暗であり、肉眼ではほとんど読めませんでした。


上の看板のすぐ横から撮影しました。


別アングルです。

横浜駅関連の写真は全て2015年11月21日に撮影しました。

もちろんテーマ性を持って撮影していたわけではないのですが、桜木町駅には意図的に行きました。
鉄道開業当時の新橋横浜に行ったぞ―オー! という感じですね。

桜木町駅ではかの有名な桜木町事故もあったわけですが、桜木町駅にはそれっぽいものはありませんでした。鉄道博物館には当然ありましたが。
コメント (2)
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In my 松屋 life

2014年12月18日 00時00分00秒 | いくやのホールインワン
この記事は松屋Advent Calendar 18日目のために書かれました。
昨日のjunjiruさんの記事の写真はインパクトがありますね……。今回のは普通でごめんなさい……でも一般人なのでしょうがないのです……。

私は別に松屋が特別好きというわけではないですし、牛めしを食べることはほとんどありません(松屋仮面ごめんなさい)し、かといって家の近くに1件、会社の近くに2件あるので行かないということもありません。最近はなか卯でランチ500円/600円やってるのでよく行きます。松屋は500円で食べられる定食がなくなってしまいましたね……。

私も人並みには食べ物の写真を撮るのですが、松屋のメニューはあまり撮りません。松屋で一番よく食べるのが牛カルビ定食だったりするのですが、過去4年分を確認しても牛カルビ定食の写真は1枚もありませんでした。
逆に言えば、写真が残っているということはお気に入りのメニューということで、ここで何枚か紹介します。
姉妹店(?)である松乃家のメニューの写真も、同時に掲載します。

タイトルはThe Beatlesの名曲、In my lifeからいただきました。In my 松屋 life, I've loved them all!


2013/7/31に撮影した、手元にある最も古い松屋のメニューの写真です。山かけネギトロ丼好きです。
夏の暑いとき、ちゅるちゅると食べられるのが嬉しいです。


2013/9/18に撮影した、鉄皿煮込みデミたまハンバーグです。今は s/煮込み// のようですが。私ソーセージ好きなので載ってるとついつい注文してしまうのですが、やっぱり野菜が欲しいなと思います……。ミニサラダサービスはもう終わったんでしたっけね?


2014/1/16に撮影した、牛皿唐揚げ定食です。会社近くの松屋でやってたのですが、今はもうなくなっています。ワンコインで食べられたので財布に優しかったのですが……。


2014/2/23に撮影したキムカル丼です。私は牛めしの2倍近い価格から、ブルジョア丼と呼んでいます。生野菜サラダもつけていますね。キムカル丼はとても好きなのですが、サラダもつけるとそこそこいい値段になるので、それだったら牛カルビ定食のほうがいいよなーと思って、結局頼む回数が多い、ということになってます。吉野家にも牛カルビ定食ありますけど、松屋の勝ちですね。値段も勝ってますけど。


2014/3/29に撮影したすき焼き鍋膳です。牛丼チェーン各社で鍋料理を出しています/いましたが、松屋のこれが一番好きでした。しかし、味噌汁は冗長だと思います。出されたら飲むんですけどね。お腹がタプタプになったのをよく覚えています。


2014/7/21に撮影したキムカル丼です。前のは限定復帰、今回のは本格復帰でしたっけ。


2014/9/25に撮影した山かけネギトロ丼です。松屋では終売しましたが、松乃家で復活した時に食べたものですね。こうやって見るとマグロが少ない……


1週間も空けず、2014/9/30にまた山かけネギトロ丼を食べに行ったようです。好きですねー(我ながら


2014/10/21に撮影した松乃家のカキフライ定食です。これで690円はお得だと思います……!


2014/11/8に撮影した松乃家のささみカレーサラダセットです。確か500円でした。


2014/11/30に撮影した肉カレーうどんライスセット+生野菜サラダです。私はカレーうどんはあまり食べないのですが(そもそもカレー自体あまり食べないのですが)、これはいいなと思いました。大阪だと得正が有名で確かにおいしいのですが、ちと辛過ぎなんですよ……私には。


そして最後、先日(2014/12/10)に撮影したトンテキ定食(略してTTT)です。昨年のTTTは食べていないので比較できませんが、これはおいしいなと思いました。人気があるのも頷けます。

以上お粗末さまでした。
明日はkazken3さんの記事です。どんな内容か楽しみです!!
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『ローマの休日』のリッピングは違法なのか?

2012年07月03日 00時25分12秒 | いくやのホールインワン
『ローマの休日』は、著作権切れ(=パブリックドメイン)であるという判例が出ている珍しい映画です。
これにより、ファーストミュージック株式会社というところから安価(500円)なDVDが販売されています。これが手元にあって、今確認してみたところCSSはかかっていませんでした。
これをリッピングするのは、10月以降も合法です。

もともと著作権者であったパラマウントからもDVDは出てて、たぶんCSSはかかっています。
じゃあこれを10月以降にリッピングすると違法なのかどうかですが、著作権は著作物しか保護してくれません、で、前述のとおり『ローマの休日』は著作権が切れているので保護の対象ではなく、リッピングしても合法であると考えられます。
著作権法をいじるのは筋が悪いというのはこのへんからもわかりますね。

もし仮にBlu-ray版の『ローマの休日』が出たとして、同じくリッピングすると合法かといわれると、それは違うと思います。
DVDのCSSはアクセスコントロールですが、Blu-rayのAACSはアクセスコントロール兼コピーコントロールと考えられます。
こちらは著作権ではなく不正競争防止法で禁止されており、かつ条文を読むと著作物かどうかは規定していないので、AACSがかかったBlu-ray Discという「もの」に対する法律であると考えられます。
となると著作物かどうかは関係なく、リッピングは違法であると考えられます。

余談ですが、もともとの著作権者であるパラマウントが『ローマの休日』の原盤を持っているわけで、ということはリマスターすると世界で一番画質/音質がいいものができる可能性が極めて高いわけです。
というわけで、著作権が切れてもリマスター商法はできるわけで、そんなに著作権にこだわらなくてもいいんじゃないかなーと黒澤明監督作品をやんわり思い浮かべながら思うわけです。
パブリックドメイン、すなわち「人類の文化遺産」になることがそんなに悪いことなんでしょうか。著作権法の主旨と照らし合わせて考えるとパブリックドメインになることはいいことだと思うのですが、どうもそうではないようで、私にはよくわかりません。

言うまでもなくI am not a Lawyerなので、解釈が間違っていたらすみません。
コメント (6)
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