電子書籍の真実 (マイコミ新書) | |
村瀬 拓男 | |
毎日コミュニケーションズ |
入手するのにえらい苦労しましたが。それはさておき。
内容を語る前に、まずは著者さんの異例の経歴から。東大工学部土木工学科を卒業して新潮社に入社し、電子書籍を手がける。その後弁護士の資格を取って独立……って、すごすぎます。
内容もそんな感じで、新潮社で『新潮社文庫の100冊』とかを手がけてらしたので(懐かしい……)、その知見とか、もちろん弁護士なので法的なこととか、独特としか言いようがない視点で書かれているので、とても勉強になりました。技術的にはややもの足りませんでしたが。とはいえ、基本的には事実を提示してあなたはどう思いますか、という提示型です。
「ガラパゴス」という言葉で思考停止してしまう人が多い中、電子書籍がうまく立ち回っていくためには日本的なものと世界的なものと、両方が必要なんじゃないかと思いました。まぁ今までの歴史を振り返ると自明なのですが。