Web翻訳の結果をオープンソースソフトウェア(OSS)の翻訳に突っ込んではいけませんという話で紹介した事例は現在進行中で落とし所は見えていません。
UbuntuにはCode of Conduct (CoC)というルールがあり、これを遵守した振る舞いを求められます。もちろん私もこれに署名しています。
署名していようがしてなかろうが、UbuntuのコミュニティではCoCを遵守する必要があります。
hitoさんから現在でもアクティブな翻訳者であるところの私からコメントが欲しいと言われたので、最初は淡々と書こうかなと思ったのですが、やっぱりちょっと茶化した感じにしようかと思い、書き終わったらただの洋楽好きのおっさんを披露した形になりました。本文はこれです。いくつかの単語の辞書を引いた以外は(Web翻訳とかを使わず)思ったままに書いたので、文法とかの間違いはご容赦ください。
すると程なくしてひどい内容のメールが届いてショックを受け、しばらく頭が真っ白になりましたが、まぁDM(私宛の直メール)だとしょうがないかと思っていたら(どうやら恨みを買っているっぽいことは知っています)、なんとメーリングリストにも投稿されているではありませんか。これです。
> I do not want to see your character anymore!
characterにはいろんな意味がありますが、筆頭に来るのは個人、personalityと置き換えられるものです。当然これは重大なCoC違反なので、即座に注意が入りました。
その後謎の捨て台詞を残し、退会したようです。
その前にhitoさんからCoCへの署名を求める(だけじゃありませんが)メールもあり、これではCoCは守れないのでいなくなります、という宣言と同様に捉えられます。少なくとも私はそう考えます。
Web翻訳の結果から原文を推測するという非常に高度な遊びをしている人もいて、私には無理なのですごいなぁと思うのですが、ぽぽさんがこうではないかという予測をしてくれました。許可をもらったので画像を再掲します。
いずれにせよCoC違反のような気はしますが、「文字」と「人格」では受ける印象が違います。
「文字」は日本語では不可算名詞ですが、「文字」の英訳である「character」は可算名詞です。「人格」とかは通常不可算名詞です。私が書道家として一文字の作品でも展示してない限り、「characters」が正しいということになります。それでもおかしいですけど。
よって、ここでは不可算名詞である人格と捉えるのが自然ということであり、実際にそのように取られたのでツッコミが入ったということです。
文章にはニュアンスというものがありますが、現在のWeb翻訳、もっといえば機械翻訳はそこまで考えてはくれません。
よって、送信者はCoCに違反しているといわれても何が悪いのかわからないということになります。これは大きな問題ではないでしょうか。何が悪いのかわからないと直しようがありませんから。
> Hey, AWASHIRO Ikuya!
これは私も知らなかったのですが、Heyのあとにフルネームを入れると強い挑発の意味と捉えられる(こともある)のだそうです。
> You are the Fcitx project who refused by just looking at my name:
これだと私がFcitx projectということになっています。私は私であってFcitx projectではありません。
> https://groups.google.com/forum/#!topic/fcitx-dev/U4X3GjO41xo
これは例として不適切であり、hitoさんがメールを投げています。
詳細はこれをお読みください。
というわけで、自分の意図したニュアンスと違う取られ方をしないためにはWeb翻訳の使用は程々にしておくのがいいという教訓かなと思いました。
UbuntuにはCode of Conduct (CoC)というルールがあり、これを遵守した振る舞いを求められます。もちろん私もこれに署名しています。
署名していようがしてなかろうが、UbuntuのコミュニティではCoCを遵守する必要があります。
hitoさんから現在でもアクティブな翻訳者であるところの私からコメントが欲しいと言われたので、最初は淡々と書こうかなと思ったのですが、やっぱりちょっと茶化した感じにしようかと思い、書き終わったらただの洋楽好きのおっさんを披露した形になりました。本文はこれです。いくつかの単語の辞書を引いた以外は(Web翻訳とかを使わず)思ったままに書いたので、文法とかの間違いはご容赦ください。
すると程なくしてひどい内容のメールが届いてショックを受け、しばらく頭が真っ白になりましたが、まぁDM(私宛の直メール)だとしょうがないかと思っていたら(どうやら恨みを買っているっぽいことは知っています)、なんとメーリングリストにも投稿されているではありませんか。これです。
> I do not want to see your character anymore!
characterにはいろんな意味がありますが、筆頭に来るのは個人、personalityと置き換えられるものです。当然これは重大なCoC違反なので、即座に注意が入りました。
その後謎の捨て台詞を残し、退会したようです。
その前にhitoさんからCoCへの署名を求める(だけじゃありませんが)メールもあり、これではCoCは守れないのでいなくなります、という宣言と同様に捉えられます。少なくとも私はそう考えます。
Web翻訳の結果から原文を推測するという非常に高度な遊びをしている人もいて、私には無理なのですごいなぁと思うのですが、ぽぽさんがこうではないかという予測をしてくれました。許可をもらったので画像を再掲します。
いずれにせよCoC違反のような気はしますが、「文字」と「人格」では受ける印象が違います。
「文字」は日本語では不可算名詞ですが、「文字」の英訳である「character」は可算名詞です。「人格」とかは通常不可算名詞です。私が書道家として一文字の作品でも展示してない限り、「characters」が正しいということになります。それでもおかしいですけど。
よって、ここでは不可算名詞である人格と捉えるのが自然ということであり、実際にそのように取られたのでツッコミが入ったということです。
文章にはニュアンスというものがありますが、現在のWeb翻訳、もっといえば機械翻訳はそこまで考えてはくれません。
よって、送信者はCoCに違反しているといわれても何が悪いのかわからないということになります。これは大きな問題ではないでしょうか。何が悪いのかわからないと直しようがありませんから。
> Hey, AWASHIRO Ikuya!
これは私も知らなかったのですが、Heyのあとにフルネームを入れると強い挑発の意味と捉えられる(こともある)のだそうです。
> You are the Fcitx project who refused by just looking at my name:
これだと私がFcitx projectということになっています。私は私であってFcitx projectではありません。
> https://groups.google.com/forum/#!topic/fcitx-dev/U4X3GjO41xo
これは例として不適切であり、hitoさんがメールを投げています。
詳細はこれをお読みください。
というわけで、自分の意図したニュアンスと違う取られ方をしないためにはWeb翻訳の使用は程々にしておくのがいいという教訓かなと思いました。