いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

Ubuntu 15.04 日本語 Remix リリース!

2015年04月30日 21時44分06秒 | Ubuntu
リリースノート&ダウンロード
非常にざっくりした変更点

特に付け加えることはありません。お楽しみください。
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fcitx-kkcを真面目に使おうとしてみた。

2015年04月29日 22時40分01秒 | Ubuntu
問題がただひたすら見つかるだけだった……。

Ubuntuのfcitx-kkcがFedoraのと比較して変換効率がイマイチということだったので、ちょっくら調べてみました。
答えは簡単で、単純に使用できる辞書の数が違うだけでした。
まずはlibkkcをFedora 21相当にし、skkdicのパッケージをアップデートしたので、インストールする場合は次のコマンドを実行してください。
なお、14.04と15.05用のパッケージがあります。
$ sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/fcitx
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade #すでにfcitx-kkcをインストールしている場合
$ sudo apt-get install fcitx-kkc #fcitx-kkcをインストールしていない場合
$ sudo apt-get install skkdic-extra

次にfcitx-kkcの設定画面を表示し、[その他]-[辞書]をクリックしてください。
右側のボタンにアイコンが表示されない場合は、
$ fcitx -r
を実行してFcitxを再起動し、[辞書]をクリックしてください。
そしてこんな感じに辞書を追加してください。


辞書を新しくてこのパッチを当てると、わりといい感じに使えるようになりました。
というか、このエントリもfcitx-kkcを使って入力してます。Anthyなんて比べ物にならないくらい快適に入力できてます。
Mozcと同等かと言われると厳しいものがありますが……。

ここまではまぁいいのですが、[ショートカット]はなかなかに無理ゲーでした。
前提知識として、私は長いことATOKキーバインドを使用しており、完全に手になじんでいます。
ATOKキーバインドだと変換キーで直接入力とひらがな入力の切り替えができるのですが、これがちゃんと出来るのはfcitx-mozcだけで、fcitx-kkcもfcitx-anthyでもできないんです。つらぽよ。

ちなみにibus-kkcではできてます。
[ひらがな]の[次候補 Henkan]を削除し、[直接入力モードに変換 Henkan]を登録します。続いて[直接入力]に[ひらがな入力モードに変換 Henkan]を登録します。
fcitx-kkcでも同じ感じにすればいいのかなと思って[ショートカット]を起動すると、[直接入力]がありません。お、おう……。
libkkcには直接入力(direct input)と英数(latin)とどちらのモードもあるものの、fcitx-kkcでは後者にしか対応していないようなのです。
ちなみに両者の違いは極めて分かりにくいですが、直接入力はキーボードから入力した文字がそのまま入力され、英数モードだと半角英数が入力されるものの確定が必要な状態で、スペースキーを押してもスペースが入力されるわけではありません。ふつーは使わないですよね。
ただ、fcitx-kkcのソースコードを見る限りでは英数モードを直接モードとして扱おうとしているものの、どこかでミスがあって英数モードとして扱われている気はするのですが、C++なんて読めないので間違っている可能性が極めて高いです。

[ショートカット]で同じく[ひらがな Henkan_Mode Next Candidate]を削除し、[ひらがな Henkan_Mode Switch to Latin Input Mode]にすると、[追加したキーは存在するショートカットキーと競合しています。]と言われます。ホントは[追加したキーは存在するするショートカットキーと競合しています。]だけど、直した! 今直した!
実のところ競合していないので、このメッセージが出てくるのはおかしいです。そして、実際に競合させてみると、このエラーメッセージは出ません。ということは、条件が反転しているのではないかと思います。
このエラーメッセージを出してるのはgui/shortcutwidget.cppで、
void KkcShortcutWidget::addShortcutClicked()
{
    AddShortcutDialog dialog;
    if (dialog.exec() == QDialog::Accepted) {
        if (m_shortcutModel->add(dialog.shortcut())) {
            QMessageBox::critical(this, _("Key Conflict"), _("Key to add is conflict with existing shortcut."));
        }
    }
}

うーん、やっぱりこれだとうまくいく時に出てくると思うのですが、読み間違えでしょうか。
ちなみに[Henkan_Mode Switch to Latin Input Mode]ではなく[Henkan_Mode Switch to Direct Input Mode]も選べるのですが、これにして変換キーを押すとFcitxがクラッシュします。

きちんと整理して不具合を報告したいところではあるのですが、上記のとおり全く整理できてません。
fcitx-kkc的にdirect inputをどうしたいのかがC++が読めないのでわからないのです。
fcitx-kkcは私の手には負えないなぁと思っているところです。

追記(5/1):
柴田さんが サクっと 直して くれました。ありがとうございます!
というわけで、この修正を含んだバージョンをPPAにアップロードしておきました。
直接入力ができるようになって、すごく助かっています。半角/全角キーなんて押したないねん。
あとはATOKキーバインドがあれば完璧ですが、libkkcに追加すればいいのでしょうか。確認してません。まぁいずれ。
他にもいちいち手動で辞書を追加するのは面倒なので、skkdic-extraがあることを前提に自動で追加するようにしたいです。こっちはどこを直せばいいのかわかってますけど。

追記(5/5):
libkkcにATOKキーバインドを付けてみた
コメント (5)
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Ubuntu 14.04/15.04用のCinnamon 2.4

2015年04月28日 22時20分56秒 | Ubuntu


Cinnamon 2.4が出たのはずいぶん前ですが、私はDebianのリポジトリに入ったものをリビルドしてるだけなので、パッケージが揃うまで待っていたらこんな時期になりました。
もちろん私的に作業の優先順位は高くないので、パッケージが揃ってもしばらくは放置してたのですがね。

14.04は上記のスクショにもあるとおり動作確認をしていますが、15.04はインストールすらしてません。ビルドが通るか確認したかっただけなのです。

インストール方法はUbuntu Weekly Recipe 第342回 デスクトップ環境Cinnamonを使用するを参考にしてください。もっとも、これは一から構築する方法なので、すでにUbuntuとかがインストールされている場合はPPAの追加からやればいいのですが。
あと、翻訳がアレなのでcinnamon-l10nはアンインストールすることをおすすめします。cinnamon-coreからsuggestされているだけなので、特に問題なくアンインストールできます。
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VirtualBox 5.0の翻訳をやってみた

2015年04月26日 21時51分46秒 | OpenSource Software

VirtualBox 5.0の新機能のひとつ、HiDPI環境向けに表示倍率を簡単に変更できる機能

現在VirtualBox 5.0が開発中で、Beta 2までリリースされてます。
というわけで、今回も(全部ではありませんが)翻訳を行いました。
まずはココからバイナリをダウンロードし、インストールしてください。
もちろんバリバリ活用しているVirtualBoxに上書きインストールとかはしたらダメです。
その後ここにあるアーカイブをダウンロードして解凍し、VirtualBox_ja.qmを置き換えてください。UbuntuというかLinux系であれば/usr/share/virtualbox/nls/VirtualBox_ja.qmにあります。WindowsやOS Xは知らないので頑張って調べてください。
あとのtsファイルは、翻訳前と翻訳後のものです。

誤訳やおかしな翻訳を見つけた場合はお知らせください。
Extra Data Managerというのが何なのかわからなくて、そこだけ翻訳してないです。

VirtualBoxが翻訳されて助かっている、という方がいらしたら、Amazonギフト券をikunya@gmail.comまで送っていただけると喜びます。
なお、あんまり良く覚えてないですけど、4.1くらいからずっと翻訳やってます。
VirtualBoxを翻訳するモチベーションの殆どは、いち早く新機能を知りたいということなんですが、6割くらいは新機能関係ないです。CD/DVDドライブ→光学ドライブとかそんな感じで。
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Apache OpenOfficeのセキュリティ修正対応方法

2015年04月26日 09時14分58秒 | LibreOffice/AOO
Apache OpenOffice 4.1.1以前にセキュリティホールが見つかりました。
CVE-2015-1774: OpenOffice HWP Filter Remote Execution and DoS Vulnerability

内容は読んでのとおりなのですが、hwp(Hangul Word Processor)に関するもので、hwp.dll/libhwp.dylib/libhwp.soのファイル名を変更して対応しろ、とのことです。
4.1.2で直る予定と書いてあるので、開発版では直っているのかな……と思って調査したものの、直ってません。
というわけで、Apache OpenOfficeユーザーは該当のファイル名を変更するか、hwpファイルを開かないようにするかで対応する必要があります。

当然同じセキュリティホールはLibreOfficeにもあり、先日リリースされた4.3.74.4.2では修正済みです。

限りなく実害はないに近いのですが、この対応の違いを見てもまだAOOを選択するというのはよっぽどの理由だよなぁとは思います。例: OS/2で使いたい

追記(5/2):
結局こういう対応になったようです。
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Kubuntu 15.04でFcitxを使用する方法

2015年04月25日 23時07分01秒 | Ubuntu
Kubuntuを使う人なんていない、もしいたらKDEの翻訳を手伝うことを検討してくださいの話の流れで、KDEの翻訳をやる人が増えたらいいなということで、このエントリを書くことにします。

まずはKubuntu 15.04をダウンロードし、てけとーにインストールしてください。
よくわかりませんが、VirtualBoxを使用する場合は3Dアクセラレーションを有効にしないほうがよさそうです。

インストール後ログインして、次のコマンドを実行して必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc kde-config-fcitx
fcitxに切り替えます。
$ im-config -n fcitx
一旦ログアウトして再ログインします。

下部のパネルを右クリックして、[Panel Options]-[Add Widgets]で追加できるウィジェットの一覧を表示し、一番下の[入力方法パネル]をダブルクリックしてパネルに追加します。


[入力方法パネル]はパネルの右端に表示されるので、半角/全角キーを押してFcitxをオンにすると全体のアイコンが増えて左にずれ、もう一度押してFcitxをオフにすると右にずれるので、非常に鬱陶しいです。この場合、[Panel Options]-[Panel Settings]をクリックし、ポインターを[入力方法パネル]のアイコンまで移動して[入力方法パネル]という文字列が真ん中に出てきたら、左にドラッグします。

(このUIもう少しどうにかならんかったのかなー。ウィジェットを消す場合は名称の横に出るバツをクリックするとかわかりにくいから……)

Fcitxの設定を変更する場合は、[入力方法パネル]アイコンを右クリックして[Configure Input Method]をクリックします。


見た目はちょっと違いますが、設定できる項目は通常の設定ツール(fcitx-config-gtk3)と概ね同じです。


動いているイメージはこんな感じです。

注釈(じゃなくてなんだっけ?)もちゃんと表示されてます。
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Ubuntu 15.04 リリース!

2015年04月24日 07時56分28秒 | Ubuntu
リリース告知
リリースノート(原文)
リリースノート(翻訳)
Ubuntu Weekly Topics 2015年4月24日号 Ubuntu 15.04 “Vivid Vervet”のリリース・Debian 8“Jessie”のリリースとリリースパーティー・UWN#413

というわけで、リリース告知が流れたのは日付が変わってすぐぐらいでした。
というか、snappyのイメージも同時リリースになるとは思わなかったです。急遽決定したんじゃないかというくらいバタバタだったんですけど……。

インプットメソッド周りがまるっと変わってます、ってのはRecipeに書いたとおりです。Fcitxのwikiも更新してます。
これはすなわちどういうことかって―と、fcitx-anthyとfcitx-kkcのバグ(少なくとも後者はfcitx-kkcのバグではないですが)を可及的速やか(具体的には15.10まで)に何とかしたいけど、そもそもからしてユーザーがいないと話にならんので、日本語Remixではデフォルトで突っ込んだということです。いえ、日本語Remixでは小林さんが落としちゃうかもしれませんけど(そうなったとしても文句はいいませんが)。

VirtualBoxのゲストOSとしてインストールした場合、解像度がおかしいというバグは修正されているものの、それ以外の問題が発生しているので、リリースノートを読みましょう。原文で読めない場合は翻訳されるまで待ちましょう。
Kubuntuユーザーは(いないと思いますが。いる場合はKDEの翻訳への参加を真剣に検討してください)IBusではなくFcitxを使用しましょう。私も知らなかったのですが、IBusが使用できないようです。ひょっとしたらこのパッチが当たってるかもしれませんけど、確認できません。というかQt5のソースパッケージは細分化されすぎててどれを確認したらいいのかわからんのです。

Topicsにもありましたけど、今回はいつも以上にフライングが多かったんですが、なんなんでしょうね。
いつものことながら私は15.04は概ねもう飽きてますが、マークさんが15.10のコードネームを発表しないと開発が開始しません。はよはよ。

追記:
あ、忘れてた。Lubuntu使いたい場合はAlternate CDからインストールするのがいいです。ライブイメージを日本語で起動したら悲しいことになるのですが、LubuntuユーザーはAlternate CDからインストールしてますよね。ライブイメージからインストールしているのであれば、Xubuntuとかのほうがいいです(メモリの消費量的に
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Ubuntu Weekly Recipe 第370回 Ubuntu 15.04と日本語入力

2015年04月15日 23時56分11秒 | Ubuntu
Ubuntu Weekly Recipe 第370回 Ubuntu 15.04と日本語入力

「タイトルは釣り」も板についてまいりました。
本当は15.04からFcitxがデフォルトになりました、と言ったかったのですが、力及ばず……。

期せずしてロジックの解説になっちゃいましたが、個人的にはこういうの好きです。皆さんがお好きかはちょっとわかりませんが……。
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Mozcのコードツリーからibus-mozcのソースが削除される予定に関して

2015年04月14日 21時58分55秒 | 言語入力機構
Mozcのバグ報告はひととおり目を通しているのですが、Deprecation of the iBus client code.という報告を見て、ついにその日が来たかと思いました。
遅くても今年の8月中には、ibus-mozcのソースコードが削除される予定、とのことです。

本文中にもあるとおり既定路線で、前後関係や事実関係が正しい自信はないものの、ざっくり経緯を解説すると、Chrome OS/Chromium OSにインプットメソッドがなかったので、IBusを採用することになった、それに伴ってオリジナルの開発者さんがRed HatからGoogleに転職してChrome OSでIBusが動作するようになったものの、Chrome OS/Chromium OSはChrome/Chromiumしか動いてないので、別にそこだけで動作する(NaCLで動作する)だけでいいんじゃね? ということになり、実際にそうなりました
となるとibus-mozcをGoogleでメンテナンスする積極的な理由がなくなり、2013年7月からメンテナンスモードになりました
確かにプライオリティは下がったものの、引き取り手を探しながら2年以上メンテナンスを続けるのは立派だと思うのです。責められるようなことには思えません。

もしこのままibus-mozcのソースコードが削除された場合でも、(非常にざっくりですが)unix/ibus以下をパッチとして保持しておき、ビルドできるようにすれば、ibus-mozcの動作自体は可能です。
Debian/UbuntuのMozcにはfcitx-mozcもuim-mozcもありますが、この方式を取っています。
もちろん、Mozcの開発が進んでibus-mozcと整合性が取れなくなったら動作しなくなりますが。

どなたか引き取り手があればいいのですけど、引き取り手がなければscim-mozcのように消滅するのかもしれません。

ちなみに私はfcitx-mozcで幸せに暮らしております。最近辞書がアップデートされたので、自前でビルドしました。
Mozc-2.17.2076.102←バージョンの変換結果

追記(8/29)
削除の時期が年末に延長しました。
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Ubuntu Weekly Recipe 第369回 Ubuntu GNOME 15.04の変更点

2015年04月08日 22時11分46秒 | Ubuntu
Ubuntu Weekly Recipe 第369回 Ubuntu GNOME 15.04の変更点

変更点が少ないので見送ろうかと思ったのですが、GNOME端末とWaylandに触れておきたかったので書きました。
GNOME Flashbackに触れなかったのは伏線です。
GNOME端末はほんとこれ便利だと思うんですよねぇ……対応したのが3.14からなので、たぶん3.10である14.04ではダメそうで……。ビルド通るか試してみようかしら……。無理だよな……。
3つ紹介した拡張機能も、どれも便利そうです。普段は専用のアプリケーション(私はClipIt)を使うものの、そこまでヘビーに使う場合でないけどクリップボードの履歴が取りたい場合にはいいなぁと思います。
GNOME 3.16のGNOME Shellは更に良くなってますし、バージョンアップが楽しみですわ―1年先ですがー
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