最近TransifexとかLaunchpad (のRosetta)とかPootleなどなどを採用し、オープンソースソフトウェア(OSS/FLOSS)の翻訳がWebでできるようになっています。
同時にWebの翻訳サービスも多数存在し、どんどん精度が上がってきています。
ではWeb翻訳の結果をOSS翻訳に突っ込めばいいのではないかというと、それは違います。Web翻訳にも当然利用規約があり、そのようなことは禁止されてることが多いです。世の中すべてのサービスのライセンスを確認するのは不可能ですが、概ねその傾向にあるのは事実でしょう。具体的にはExcite翻訳の利用規約だと第6条で明記されています。
OSSの翻訳にするということは、そのOSSのライセンスに従うということで、それは
> 私的利用の範囲を超えて、本サービスの翻訳結果を利用する行為、又は、本サービスの翻訳による翻訳結果を公表、引用、改変等により利用する行為。
に反することになります。明らかに私的利用を超えていますからね。
そうでなくても、道義的にまずいよなということには気づくものだと思います。
ubuntu-translatorsというメーリングリストがあるのですが、ここにBALLOON a.k.a. Fu-sen. (Keiichi SHIGA)さん(以下ふうせんさん)がメールを投稿します。
Japanese team (reviewer) is not working
日本語のレビューが行われておらず、新規レビュワーもいないという内容です。
村田さんがもっと適切な場所があるだろうというツッコミを入れます。
その返信は、チーム管理者(Ubuntu Japanese Translatorsだと思われます。私は権限がないのでわかりません)にもメールを送ったし、IRCにも反応がないという内容です。
メーリングリストにしなよという返信が村田さんよりありました。
Ubuntu Japanese Translatorsには解決が見込めないのでグローバルに投げたぜという返信は、ちょっと意味がよくわかりません。
続けてhitoさんが登場し、歴史に残る名文(だと思う)を投稿します。
長いのですが、要するに
・確かにレビューが進んでいない事実はある
・レビューを受ける方法、レビュワーになる方法
・レビューは厳しめなので、それは意図したものだ
・かつてWeb翻訳を突っ込まれてえらい目にあった(私も被害者らしいですがもう忘れました)
・変な翻訳をするよりは英語のままのほうがいい
・あなたの翻訳はいまいちだ
ということが書かれています。ちょっとざっくりしすぎですが。
それに対する返信は正直意図がよくわかりませんが、Web翻訳はそんなに否定するものではないよという一言が付け加えられています。
hitoさんの返信はNoばかりで、まぁ当然です。Web翻訳を突っ込まれていたらたまらないわけですから。
するといきなり違う話を始めて、要するに自分をレビュワーにしろということだと思うのですが、よくわかりません。
hitoさんはWeb翻訳の結果を突っ込んでないよね、という確認をするのですが、ふうせんさんは自分から始めたのにここに投稿するのは鬱陶しいと言い出して、読者を混乱させます。俺がここに投稿した意味を察しろというのは都合が良すぎると思うのですが。
当然hitoさんとしては大事なことなので念押しするわけですが、それには答えず仲裁を求めました。質問に回答しないのにどのような仲裁方法があるのかよくわかりませんが……。
ふうせんさんは回答しないので現時点ではグレーですが、もし万が一クロ(Webの翻訳を突っ込んでいた)場合どのような作業が発生するのかというと、すべてのコミットを精査して誰が訳してもそうなるようなものであればそのまま、もしそうでない場合は翻訳し直しということになります。私もいくつかは通しているので(たぶん)、当然私もやることになります。これほど辛く苦しく無駄な時間のかかる作業はありませんが、それが責任というものです。
Ubuntuの場合はまだなんとかなりそうなボリュームではあるのですが、ふうせんさんは他にも手広く翻訳されているので、それらのプロジェクト全体に関わってくる話になりかねないのです。
なので、シロであるという回答を期待しているのです。
というわけで、結果がどうであれWeb翻訳の結果をオープンソースソフトウェア(OSS)の翻訳に突っ込んではいけませんという話でした。
追記(2017/02/24)
もちろん、利用規約的に問題なければWeb翻訳の結果をOSSの翻訳に突っ込んでも*ライセンス的には*問題ありません。改めてその立場を明確にしておかなくてはと思いました。
あとhitoさんからダメ押しメールが来ました。
同時にWebの翻訳サービスも多数存在し、どんどん精度が上がってきています。
ではWeb翻訳の結果をOSS翻訳に突っ込めばいいのではないかというと、それは違います。Web翻訳にも当然利用規約があり、そのようなことは禁止されてることが多いです。世の中すべてのサービスのライセンスを確認するのは不可能ですが、概ねその傾向にあるのは事実でしょう。具体的にはExcite翻訳の利用規約だと第6条で明記されています。
OSSの翻訳にするということは、そのOSSのライセンスに従うということで、それは
> 私的利用の範囲を超えて、本サービスの翻訳結果を利用する行為、又は、本サービスの翻訳による翻訳結果を公表、引用、改変等により利用する行為。
に反することになります。明らかに私的利用を超えていますからね。
そうでなくても、道義的にまずいよなということには気づくものだと思います。
ubuntu-translatorsというメーリングリストがあるのですが、ここにBALLOON a.k.a. Fu-sen. (Keiichi SHIGA)さん(以下ふうせんさん)がメールを投稿します。
Japanese team (reviewer) is not working
日本語のレビューが行われておらず、新規レビュワーもいないという内容です。
村田さんがもっと適切な場所があるだろうというツッコミを入れます。
その返信は、チーム管理者(Ubuntu Japanese Translatorsだと思われます。私は権限がないのでわかりません)にもメールを送ったし、IRCにも反応がないという内容です。
メーリングリストにしなよという返信が村田さんよりありました。
Ubuntu Japanese Translatorsには解決が見込めないのでグローバルに投げたぜという返信は、ちょっと意味がよくわかりません。
続けてhitoさんが登場し、歴史に残る名文(だと思う)を投稿します。
長いのですが、要するに
・確かにレビューが進んでいない事実はある
・レビューを受ける方法、レビュワーになる方法
・レビューは厳しめなので、それは意図したものだ
・かつてWeb翻訳を突っ込まれてえらい目にあった(私も被害者らしいですがもう忘れました)
・変な翻訳をするよりは英語のままのほうがいい
・あなたの翻訳はいまいちだ
ということが書かれています。ちょっとざっくりしすぎですが。
それに対する返信は正直意図がよくわかりませんが、Web翻訳はそんなに否定するものではないよという一言が付け加えられています。
hitoさんの返信はNoばかりで、まぁ当然です。Web翻訳を突っ込まれていたらたまらないわけですから。
するといきなり違う話を始めて、要するに自分をレビュワーにしろということだと思うのですが、よくわかりません。
hitoさんはWeb翻訳の結果を突っ込んでないよね、という確認をするのですが、ふうせんさんは自分から始めたのにここに投稿するのは鬱陶しいと言い出して、読者を混乱させます。俺がここに投稿した意味を察しろというのは都合が良すぎると思うのですが。
当然hitoさんとしては大事なことなので念押しするわけですが、それには答えず仲裁を求めました。質問に回答しないのにどのような仲裁方法があるのかよくわかりませんが……。
ふうせんさんは回答しないので現時点ではグレーですが、もし万が一クロ(Webの翻訳を突っ込んでいた)場合どのような作業が発生するのかというと、すべてのコミットを精査して誰が訳してもそうなるようなものであればそのまま、もしそうでない場合は翻訳し直しということになります。私もいくつかは通しているので(たぶん)、当然私もやることになります。これほど辛く苦しく無駄な時間のかかる作業はありませんが、それが責任というものです。
Ubuntuの場合はまだなんとかなりそうなボリュームではあるのですが、ふうせんさんは他にも手広く翻訳されているので、それらのプロジェクト全体に関わってくる話になりかねないのです。
なので、シロであるという回答を期待しているのです。
というわけで、結果がどうであれWeb翻訳の結果をオープンソースソフトウェア(OSS)の翻訳に突っ込んではいけませんという話でした。
追記(2017/02/24)
もちろん、利用規約的に問題なければWeb翻訳の結果をOSSの翻訳に突っ込んでも*ライセンス的には*問題ありません。改めてその立場を明確にしておかなくてはと思いました。
あとhitoさんからダメ押しメールが来ました。
The translation interface it offers is very nice and the only limitation per account is with regard to the strings it can host. There are no limits on users or languages or projects that can be added.
「当社は、利用者に以下各号のいずれかに該当する事由が生じたと判断した場合、当社は利用者に対して事前に通知することなく本サービスの利用を制約、制限することがあります。本規約に違反したことにより、利用者又は第三者が損害を被った場合は、すべて利用者がこれを負担することとし、当社は一切の責任を負わないものとします。」となっていて、*使うな*ではなく*使ったら利用を制限*することがあり、*Exciteは責任を持たない*と読めます。
だから、OSSに自動翻訳結果をつっこむことを禁止してはいないし、OSSのドキュメントの翻訳が自由に行えるのなら、問題にならないのでは?
そうだとすれば何が「禁止事項」であるのかという話ですけど、箇条書きになっている8項目が禁止事項であると読み取るのが素直なのではないかなあ。
罰則がないから法を犯してもいいというのは法治国家の国民としてどうよというお話でしょうか(大げさ)。
とはいえ例えが悪かったのは事実です。そもそもふうせんさんはGoogle翻訳を主に使われていたようですし、Excite翻訳の利用規約は全体的にふわふわしていてどのあたりまで有効なのかよくわかりません。
「制約、制限」が曖昧すぎてそれがOSSライセンスと矛盾しないと断言できませんし、「本規約に違反したことにより、利用者又は第三者が損害を被った場合は、すべて利用者がこれを負担することとし」はOSSライセンスと矛盾するので、私は避けるべきだと判断します。
ただ…Google翻訳やexcite翻訳であっても同じだとおもんですけど、機会翻訳サイトを利用した場合、著作権の扱いはどうなるんだと。
さらに言うならば、いくやさんもhitoさんも同意見だと思うんですが、機械翻訳、って今の段階では逐語訳に近くて、元々の原文を書いた人の意図まで汲んでくれませんからね。
…となれば、機械翻訳されたものを送られても、もう一度原文と突き合せて整合性を取った訳に直さねばならず、それは普通に二度手間三度手間じゃなかろうかと。
それがOSSに限らず、『開発』ということを考えた場合、効率がいいのか?となると…
難しいもんですね。
OSSのUIやドキュメントで日本語訳を作ることは自由にできるんだけど、プロジェクトに突っ込むには一定の品質が求められる。
機械翻訳したドキュメントの品質をまっとうに判断できない人には、けっきょく難しいですが。
当然です。どこのWeb翻訳サービスを使用したのか明らかにできない時点でクロと仮定して行動せざるを得ませんでした。