いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

LibreOffice 5.1のリモートファイル機能解説

2016年02月13日 11時40分00秒 | LibreOffice/AOO
フリーのオフィス統合環境「LibreOffice」v5.1が公開 (窓の杜)

>  また、リモートサーバー上のファイルへの読み書きが行えるようになった。従来は“SharePoint”や“OneDrive”のみへ接続が可能だったが、新たに加わった[リモートファイルを開く][リモートサーバーへ保存]メニューから“Google ドライブ”などへ手軽にアクセスできる。

こう書きたくなる気持ちはわかる。超わかる。
でもちょっと違います。3行で要約すると次のとおり。
・Google Drive接続機能は前からあった
・OneDriveは以前も今も使えない
・たまにはWebDAVやCMISサーバーのことも思い出してあげてください……

以下解説です。
5.0.xでリモートファイル機能を使用したい場合、[ツール]-[オプション]-[全般]の[LibreOffifeダイアログを使用する]にチェックを入れ、OSあるいはツールキットのではなく、LibreOfficeのファイルダイアログを使用する必要がありました。これをわかりやすいね! と思う人はいないわけで、昨年のGSoCで改修されました。確かに手軽にアクセスできるようになりました。

OneDrive接続機能は、5.0でも5.1でも使えてませんし、リリースノートにも使えるとは書いてありません。
どうしてなのか調べてみたところ、該当するバグ報告を見つけました。

> Indeed the OneDrive connection is not available yet, the code has been merged in the released versions of LibreOffice but has not been enabled as there are some restrictions regarding the terms of use (https://msdn.microsoft.com/library/ff765012).

ソースコード上は存在するけど、接続の利用条件を満たせないので有効にしていない、ということのようです。

私なんぞは自分でownCloudサーバーをお守りすればWebDAVで接続し放題だぜと思うわけですけど(しかも安定して動作します)、運用コストもそれなりにかかるのでいかんともしがたいものがありますね。

Google Driveは、Windowsで使っているぶんには動作しますが、Linux版だとダメです。もう直ったのかなぁ。どうなんでしょう。

まー、LinuxからOneDriveとかGoogle Driveに接続したい場合は、GNOME 3.18を使うのがいいのではないかと思うのですが……。

追記(2016/02/14):
libreoffice-5-1ブランチをビルドしてみたところ、Linux版でもGoogle Driveにアクセスできるようになってました。5.1.1のリリースが待ち遠しいですね

追記(2016/02/15):
本エントリーを元に、窓の杜の記事が訂正されました。
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