土曜日に
関西LibreOffice勉強会に参加しました。
それ自体には特筆すべきことはないのですが、懇親会に参加せずにGNOME翻訳者の松澤さんとつけ麺食いながらいろんな話をして、その中のトピックのひとつが翻訳のレビューはどうすればいいかでした。
あくまでLibreOffice specificな話ですけど、リリースのたびに翻訳が更新されること、そして単一のアプリケーションであることを考えると、Beta phaseではレビューは甘くしてがんがんcommitし、RC phaseで修正すればいいのではないかというのが私の持論です。そして、そのように公言してきたはずです。
では、RC phaseでどのように翻訳の確認を呼びかけるのかという問題が発生します。
LibOではRCからrelease configurationになるので、原則として過去のバージョンと同居できません(Beta phaseではできる)。
ということは、例えば4.0.xと4.1.0.yを比較するということができなくなりますし、それ以上にLibOを常用している人にRC phaseのテスト版をインストールして翻訳の確認してよ、ということになります。これはかなり荷が重いですね。
私がテストする場合はUbuntuでビルドするので別にいいのですが、Windowsユーザーが圧倒的に多いのは火を見るよりも明らかなので、Windows版の開発版ビルドを提供したらあるいはテスターが増えるのではないかと思いました。
こんなこともあろうかと(?)Windowsは買ってあったので、ここに環境を構築してビルドしてみましたが、結局できたのは今日になってしまってました。
ビルドの方法は
Windows Build Dependenciesに書いてあるのですが、過信しすぎるのは良くないです。エラーメッセージをよく読んで理解しないとダメですね。ハマったポイントはこんなところです。
・Visual Studio 2010 Express C++ Editionにしておくのが無難(私は結局2012でやりましたが)
・autogen.inputは書かずにautogenに直接引数を渡す(改行コードの問題かうまくautogenできず)
・--with-system-mythes=noをつける(たぶん)
・それでもこける。その場合は該当のソースコードをエディターで開いてBOMつきUTF-8で保存する。サクラエディタを使うと簡単
スクショをよく見ると、「このリリースはAWASHIRO Ikuyaが提供しました。」と書いてあります。すなわちこれがビルドに成功した証拠です!
というわけで、数日後にRC1相当+最新の翻訳を適用した開発版ビルドを配布しようと思います。
確かにテスターが増えるのであれば継続しますし、そうでなければやめます。そもそも私は全く必要としていないですからね。