夏目漱石の「草枕」の有名な一節に
「知に働けば角が立つ、情に掉（さお）させば流される
意地を通せば窮屈だ、兎角（とかく）にこの世は住みにくい・・・」
という文章があります。
幼児の頃は
こんなことを考えないから
楽に生きられるのですが
１０代にもなると
段々と世間体を気にするようになりますし
まったく気にしないのも
それはそれで生きづらくなるものですね。
人間の内面を
知性・感情（性）・意志とすると
どれも大切なものですが
どれかに偏るのも
生きづらくなるものです。
その偏りは個々に違いがありますが
それを癖とか個性とか業（カルマ）とか
持って生まれたものとか言われていますね。
特に強い中心は
感情（情緒）と言われます。
「分かちゃいるけどやめられない」
なんて歌もありましたが（笑）
感情には
翻弄（ほんろう）されやすいものです。
それを抑えるには
知性と意志が必要ですね。
学校の勉強ができるからと言って
知性が高いわけではありません。
意志の力が強いからと言って
なんでも成功するわけではありません。
知・情・意のバランスが良くなると
生きるのが愉しくなり
運も良くなります。
