日本は戦後30年で経済大国になりました。
一億総中流と呼ばれ、多くの人が繁栄を謳歌しました。
ところがそこから堕落的な「下流志向」が始まりました。
本格的に「下流志向」が目立ってきたのは
バブル経済崩壊以後の90年代に入ってからです。
それでも日本は高齢化社会に入っていて
戦前生まれが貯えた世界一の金融資産があったおかげで
格差社会がそんなに目立たずに来ました。
ところが2010年代前半にパラダイムが変わりました。
1945年に日本が敗戦によってパラダイムが変わった時のように
10年程は混乱するでしょう。
そして1955年に「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれ
1960年ぐらいから「所得倍増計画」が始まりました。
その頃は国民の大半がまだまだ貧しく
高校に進学できずに、中学校を卒業して働く人たちも多かったのです。
多くの人達が食べて行くために一生懸命に働いて
物質的豊かさを求め、経済大国に向かう基盤を作って行きました。
歴史は繰り返します。
2010年代前半にパラダイムが変わり
豊かな戦前世代も介護や他界が始まりました。
戦後世代である人口のボリュームゾーンである団塊の世代も
続々と70代に入っています。
精神的・経済的に自立できなかった
引きこもりも高齢者になって来たようです。
「7040問題」と言われる
働かない・働けない子供が40代になると
それまで養ってきた親世代も70代になり
今後子供を養えなくなってくると言う問題です。
これから10~20年間の間に
じわじわと団塊の世代も介護や他界する方が増えてきますね。
若い世代は精神的な自立はもちろんの事
経済的な自立に取り組まなければいけないのではないでしょうか。