廃墟となった戦後から
わずか15年程経った頃から、高度経済成長が始まりました。
国民総生産においては1968年に世界第2位になり
戦後から30年程経った頃には、一億総中流になりました。
物質的に貧しかった時代は
愛情だけで人は育ちましたが
物質的に豊かになった時代は
愛情の意味合いが変わってきます。
自分だけ・自分の家族だけ良ければいいと
愛情が愛欲・愛執に変化して来ました。
本来、子供に与えるべき愛情や躾が
物やお金に変わって来ました。
2度のオイルショックによる停滞もものともせず
1990年のバブル経済絶頂期まで
経済の拡大は進みました。
1945年の廃墟になった戦前の日本も
さかのぼること1920年に、「成金」なる言葉が産まれる程の
バブル経済絶頂期を迎え、その後の崩壊から
多くの金融機関の破綻とデフレ経済を経て
1930年代から戦争に活路を見出しました。
その15年後が1945年です。
街も廃墟になりましたが
その原因は心が廃墟になったからです。