「中年の危機」はご存知でしょうか?
20世紀の初頭に精神科医であり心理学者の
ユングが言った言葉のようですが
いわゆる物質的に成功していて
地位や名誉もある中年のクライアントが
深刻な悩みを持っている人が多い事から
ユングが考えたことのようです。
若い時は物質や地位や名誉を
手に入れたいという動機から
がんばって、努力して手に入れたのはいいのですが
中年以降それが虚しくなってくる人が多いようです。
身体も衰えを感じるようになってきて
老人になり死に向かう人生に
意味を見出せなくなる状態だそうです。
ユングの時代は寿命も短かったので
30代後半が中年の危機に当たるそうですが
現代は40代以降~70代にあたるそうです。
「いかに生きるか」から「いかに死ぬか」の
パラダイム転換に直面することではないでしょうか。
現実世界と精神世界の調和が始まる時期
とも言ってよいかも知れません。