人間が生きて行くには
ひとりでは生きて行けません。
社会とは相互扶助で成り立っています。
知識・情報化社会の今日
ますますグローバルに
高度な相互扶助社会になっています。
テクノロジーの発達は
良くも悪くも、ますます便利になり
人はラク(楽)を覚えます。
そして陰陽の法則により
自分の思うように行かないと
ちょっとした事にも苦を感じるようになります。
そもそも家族や地域の人間関係とは
苦と楽がある、わずらわしいものなのです。
何千年も前から「親しき仲にも礼儀あり」や
「君子の交わりは淡きこと水の如し」という
人間関係を良好にする言葉が生まれる事こそ
どれだけトラブルやわずらしさがあったかという事が分ります。
戦後30年ぐらいから
それまでの三世帯同居から
核家族という形態が爆発的に増え
便利な社会の発達に伴い
必然的に個人化家族が始まりました。
地域社会も希薄になり
子供時代から苦楽が入り混じった
わずらわしい人間関係から解放された一面
他人様とのトラブルやわずらわしさ
礼儀や距離感を
自分で皮膚感覚で学ぶ機会も少なくなってきました。
今では家族すら距離感が取れなくなっている
場面も見受けられます。
お金や学歴だけでは
どうにもならないものです。
親の甘やかしは事態を悪化させる事も
少なくありません。
親御さんや大人の世界観を変えなければ
人間関係や道徳観においても
精神の自立が学べない環境が生まれています。
「子は親(大人)の心を実演する名優」です。