フィンランドの金髪美人選手キーラ・コルピ。ジャズっぽいモダンな曲にうまくのって、全体をまとめてきた。大きなミスなく、スピードもあっていい点になった。
オーストラリアのチェルツィ・リー、浅い褐色の肌は、どんな民族の血をひいているんだろう? アボリジニ系なのか? すごく切れのいいジャンプ、スピンを見せてくれたが、後半転倒してもったいなかった。もっと点が出るかと思ったが、2つのジャンプで回転不足をとられては仕方がないか^^; 本人は自己ベストが出て嬉しそう。
おなじみスイスのサラ・マイアー、なんか不完全燃焼 転倒こそなかったが、3回転予定のジャンプがいくつも2回転になってしまった。スピンはすごくきれいだが…。今季は腰痛で苦しんだという話だが、前よりほっそりした? 腰への負担を減らすために絞ったのかも。
ハンガリーのユリア・セベスチェンは、長野・ソルトレークシティ・トリノ・バンクーバーと4回目のオリンピック。2004年にハンガリー選手として初めてヨーロッパ選手権を制した。ジャンプを完璧には決めきれず、ベストの出来ではなかったか。
韓国のクァク・ミンジョン、まだ棒のようにか細い 助走が短くてもジャンプを決められる強さ。ビールマンスピンの足の高さがすごい。ステップはまだ頼りないが、自己ベストで大喜び。
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トルコのカラデミル、トリノ五輪でトルコで最初のフィギュアスケート選手として出場。なんかきっちりした滑りがけっこう好き^^; ジャンプで抜けが続いて、ちょっと惜しい。
ラフエンテ(スペイン)、白地に黒いバラが散る衣装は、スカート丈が斜めになっていてお洒落。まだあんまり上手くはないけど、それを上手にカバーするような振付。
かつて陳露という名選手を生んだ中国の女子シングル、今大会の代表は劉艶。中国伝統歌曲をピアノとバイオリンで演奏する曲は、メロディをきれいに歌いあげていて、うまくムードを作っていてよい。スピンで回ってる足が少しぐるぐる動いてしまったかな。
お兄さんのイリヤ・グレボフがペアに出場して19位だった、エストニアのグレボワ。スペイン狂詩曲って、リムスキー・コルサコフの曲なんだ~。3回転+3回転は跳べたけど、他がうまくいかなくって残念。
ウズベキスタンのギマゼティノワ、黒髪がアジアっぽくて透き通るグレーの目がヨーロッパっぽい。ラベンダー色の衣装が曲の「秋によせて」にぴったり。この曲は村主章枝が前に使っていた。
マリンブルーの衣装が爽やかなサラ・ヘッケン(ドイツ)、ジャンプが決まるたびに「やったっ!」という顔、失敗して「やっちゃった^^;」という顔も可愛い。打ち込みが入ってるアレンジで、要素に合わせた曲調になるように曲を組み合わせるのは、若手選手にはいいやり方だと思う。
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キム・ヨナや、鈴木明子のプログラムは、観客に直接“見せる”もの。バレエやダンスの世界で、この場面ではこう、この感情はこうと伝統的に使われてきた動作やしぐさをつないで、ストーリーを提示する。
逆に、浅田真央のプログラムは、自身がつきつめていく姿を“見てもらう”。直接訴えるのではないけれど、“頑張る姿を見て感動する”みたいな、日本的な感覚が強いかも。
その内面から発せられる、ほとばしる感情がオーラになって出てくれば、観客に訴えるもの、ジャッジを動かすものになる。それを期待したい。
見たところ、さっきと同じ衣装のようだ。あのままずっとNHKで起きてたのかな? 仮眠とか取れたかしら?
解説陣も忙しいオリンピック期間
バンクーバーオリンピック、フィギュアスケート女子フリーの公式練習を、今NHKで実況している。解説に太田由希奈。
当日の公式練習は、みんな本番の衣装を着てやるんだ・・・。安藤美姫はまた新しい衣装、きれいな色。肌色の生地からおへそが透けて見えるのが、クレオパトラのイメージにぴったり?! 浅田真央は例の赤と黒。キム・ヨナはブルーに背中のクリスタルが映える。
当たり前だけど、みんなほぼすっぴんなんで、顔が違う^^;
にしても、練習を生中継するなんて発想が出てくるとは。どれだけ注目されてるんだか。(って、私も見てるし^^;)
いい練習をして、いいイメージを持って本番に臨んでほしい。
いよいよ明日は、バンクーバー五輪のクライマックスともいえる、フィギュアスケート女子シングルのフリー。浅田真央とキム・ヨナ、対決はどちらに軍配?
SPのジャッジスコアを比較すると、細かいところの少しずつの点差が積み重なっているのがわかる。(カッコ内はレベル。実際に行った順番とは変えている。色字は相手より上回っている点)
浅田真央 キム・ヨナ
基礎点 GOE 得点 基礎点 GOE 得点
コンビネーションジャンプ 9.50 0.60 10.10 10.00 2.00 12.00
ステップからのジャンプ 5.50 0.20 5.70 5.50 1.20 6.70
ダブルアクセル 3.50 1.60 5.10 3.50 1.60 5.10
レイバックスピン(4) 2.70 0.70 3.40 2.70 0.80 3.50
フライングシットスピン(4) 3.00 0.50 3.50 3.00 0.50 3.50
足替えコンビネーションスピン(4) 3.50 0.50 4.00 3.50 1.00 4.50
スパイラルシークエンス(4) 3.40 2.00 5.40 3.40 2.00 5.40
ステップシークエンス(3) 3.30 1.00 4.30 3.30 0.70 4.00
計 34.40 7.10 41.50 34.90 9.80 44.70
ジャンプ以外のスピン・スパイラル・ステップは二人とも全く同じレベルを取ったので基礎点は同じ15.9。GOEではキム・ヨナが0.3上回ったが、ほとんど差は出なかった。
逆にジャンプでは差がついてしまった。まず、トリプルアクセル+2回転トウループは基礎点9.50なのに、3回転ルッツ+3回転トウループは10.00なのだ。なんか割に合わない気がするが^^; GOEで1.40差、合計で1.90差。3回転半回るために高く跳び上がる分、2つ目のジャンプは小さく見え、着氷後の流れもあまり大きくならないのが惜しい。
同じ3回転フリップで、GOEに1.0の差。元々キム・ヨナはフリップが得意だったような…。真央ちゃんは昨季ルッツを跳んで、踏み切りエッジに注意マークがついたり、クリーンに跳べなかったりしたので、基礎点が下がっても確実に取ろうとフリップにしたと思われる。ここで差をつけられてしまうのが口惜しいところだ。
プログラム・コンポーネンツでは、各項目平均0.3くらいずつ、キム・ヨナが高い得点をもらっている。わかりやすい振付だし、曲の音と合わせやすいのはたしか。
浅田真央のほうは、演技に合わせて曲を切ったりつないだりしているのがはっきりしてしまっているので、曲を解釈して表現しているという感じが薄くなってしまう。振付の細かいところ、つなぎの部分でアピールする動作が少ないので、点が出にくいのかも。
細かくみるといろいろあるが、演技全体で真央ちゃんが損してる&キム・ヨナが得してるのは、キム・ヨナのスケーティングが、一蹴りでよく伸びるタイプということ。身長も真央ちゃんより少し高いし、骨格がガッチリしている(ロシェットほどじゃないけど)。パワーがしっかりスケートに伝わってる感じ。
一方真央ちゃんは、日本人的にはちょうどいい背の高さだし、プロポーションはとてもきれいなんだけど、アスリートとしては線が細いかも。太腿の筋肉なんかは、まだまだ?! そろそろ体型が固まるだろうから、これからはフィジカルなトレーニングの効果がどんどん出てくると思うが・・・
パトリック・チャンもそうだが、“一蹴りが伸びる”と、ジャンプの後の流れが美しく見え、ただ滑っているだけの部分も実際以上にきれいに見える。ジャンプやスピンのレベルが同じくらいなら、最終的にそこが勝負の分かれ目になる。となると、ジュニアのうちから、伸びるスケーティングを身につけさせるようにしていかないと、結局世界でトップになれない時代かもしれない。
なんて分析してても、結局できることは応援だけ。あとは緊張しすぎないで、気持ちは集中、体はリラックスして、自分の滑りを存分にできることを祈る
柴犬が一頭、座って見守っている
きっと毎朝、ご主人とやってきて、ご主人が体操するのを見て、散歩して帰るんだろう。いかにも見慣れたように、落ち着いて座っていた。
犬がいる生活って、なんかいい。(自分はする気ないけど^^;)
3回転+3回転を跳んできた。ちょっと流れが止まったけど・・・。途中、少しつなぎの中で歩数と時間を合わせるような動きで、流れが弱くなってしまった感がないでもない。
ステップに入るところ、迫力がある。最後のスピンはかなり盛り上がったが・・・
ああ、ダウングレード。残念
SP結果はこちら
順位・点数・すぐ上の選手との点差・1位との点差・フリーの滑走順をまとめると:
1位 キム・ヨナ 78.50 - - 最終組3番目(21)
2位 浅田真央 73.78 4.72 - 最終組4番目(22)
3位 ロシェット 71.36 2.42 7.12 最終組5番目(23)
4位 安藤美姫 64.76 6.60 13.72 最終組2番目(20)
5位 フラット 64.64 0.12 13.86 最終組1番目(19)
6位 長洲未来 63.76 0.88 14.74 最終組6番目(24)
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11位 鈴木明子 61.02 17.48 第3組2番目(14)
最終組にヨーロッパ勢が一人も入れなかった。これは珍しいのでは?
7位から11位までは60点台にのせているので、一人くらい総合で6位以内に食い込む人が出るかも。鈴木明子も十分チャンスあり。
浅田真央はキム・ヨナより前に滑ってプレッシャーかけたかった…(と私は思う)。直後は避けたかった^^; だが、何があるかわからないし(<おいおい)、選手としては自分のベストを尽くす以外、もうできることはないわけだし、見るほうは応援するしかない。
ロシェットの直後の安藤も、気が楽という順番ではないが^^; ロシェットが奇跡的な凄い演技か、大崩れのどちらかになりそうな気がして、、、真央ちゃんの点数がメダル確実だったら、思い切って攻めるのもあり、かな?
フリーは明後日午前10時(日本時間)から。
しかし、「ノクターン」でその赤とピンクの衣装はどうなの
開会式に出た後、いったん帰って物理のテストを受け、またバンクーバーに戻ってきたそうな。スタンフォードかプリンストンをねらってる受験生^^;
スパイラルの間、耳に手をあてるポーズなんか独特。ステップもノリノリ。いいんじゃない?
レオノワもよくまとめてきた。例の、ジャンプを下りた瞬間の「跳べちゃった!」みたいな笑顔が可愛い。
グループ最初のレピスト、紫の衣装がよく似合う。今季一番いい出来だった。
カナダのお客さんたち、もうちょっと手拍子をしてくれるといいんだけどな~。
・・・それにしても、キム・ヨナに点数出し過ぎ。ステップは絶対真央ちゃんのほうがよかった。
やっぱり、スピン・ステップは5段階評価にすることを提案したい
いよいよ最終グループ。安藤美姫、力を振り絞ってベストの演技を!
73.78。スピン3つとスパイラルがレベル4。さあこい!