記憶が新しいうちに^^; 記録はこちら。
<男子>
技術的には、ジャンプ4回転は当たり前でスピンもレベル4を並べる時代に突入。ベテラン勢には少し厳しくなってきた。ブライアン・ジュベール(仏)、トマシュ・ベルネル、サミュエル・コンテスティ(伊)、ケビン・バン・デル・ペレン(ベルギー)、アドリアン・シュルタイス(スウェーデン)あたりは、かなり予想より低い順位になってしまったかも。
今回、国内選手権で勝てずに出られなかった米国勢のジェレミー・アボット、アダム・リッポン、ブランドン・ムロズあたりは、来季どのくらい“跳べる”ようになってくるか。今季は休んだエヴァン・ライサチェクやジョニー・ウィアー、一応復帰したいらしいプルシェンコなどは、パトリック・チャンのべらぼうな点数を見て、どう思ってるんだろう。
跳べるだけじゃなく、“滑れ”ないとPCSが出ない。日本勢も含めて、その対策をみんな必死に考えてきそうだ。
プログラム面では、クラシック派と映画音楽派に分かれた 特徴のある曲と振付の組み合わせで、拍手をもらって出来がよければ点数も、みたいな選手が今回多かった。
ドラマっぽい演出はヨーロッパ選手がわりと得意。アントン・コバレフスキ(ウクライナ)、コンテスティ、ライアン・ブラッドレー(米)と音楽家風に大拍手。シャーロック・ホームズも流行りらしく、ペテル・リーバース(独)とリチャード・ドーンブッシュ(米)が競演(?!)
フローラン・アモディオ(仏)のフリーの曲にラップボーカルが入ってたが、減点されなかった。歌詞がはっきり聞きとれなければOKという前例になるんだろうか? 来季、サンプリングなんかを入れてくる選手が出るかな?
<女子>
クァク・ミンジョン(韓国)の予選落ちとソニア・ラフエンテ(スペイン)がフリーに進めなかったのは予想外で残念だった。女子は男子ほど点差が開きにくいので、ちょっとのミスが命取りになってしまう
地元ロシアのアリョーナ・レオノワとクセーニャ・マカロワが大活躍。特にジャンプで苦しんでたレオノワの復活は見事。GPシリーズやヨーロッパ選手権で活躍したキーラ・コルピ(フィンランド)、シンシア・ファヌフ(カナダ)、ヴィクトリア&ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン)あたりは、実力が出せなかった感じ。レイチェル・フラット(米)も、SPのステップは素晴らしかったのにフリーで崩れてしまい
キム・ヨナは、一時期激太りなんて噂もあったけど、ちょうどいい体型で戻ってきた。来季は普通にGPシリーズからエントリーしてくるのかな。安藤美姫、カロリナ・コストナー(伊)は安定感の勝利。エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア)の10位、予選あがりのメー・ベレニス・メイテ(仏)の14位は大健闘。(浅田真央については、またのちほど)
男子ほど女子はルール改正の影響がないようだ。SPのアクセルジャンプにトリプル可と言われても、それが生かせるのは今のところ真央ちゃんだけだし ジャンプの“中間点”(1/4以上1/2未満の回転不足は基礎点の70%)はありがたいが、転倒するとやはり損だから、自信がないジャンプに無理して挑戦しにくい。結局、3回転+3回転とダブルアクセル+3回転が大きな武器で、今後は組み合わせるジャンプの難易度と、回転不足にならずにクリーンに降りる完成度が勝負を分けていきそう。
そういえばパンツスタイルの衣装の選手いたかな? 一部透ける生地とレースが今季の流行でした
<ペア>
日本代表が出場したのは、何年ぶりだったんでしょう? 高橋成美/マーヴィン・トラン、いきなり9位は素晴らしい 来季はトリプルツイストリフトをマスターして、トップ5を目指そう!
サフチェンコ/ソルコヴィ(独)の演技を見ると、ペアもシングル並みのジャンプとスピンが求められる時代に入りつつあると思った。サイドバイサイドスピンは、二人がぴったり合わせていても、姿勢の難易度が低かったり回転速度が遅かったりすると、評価が低い。サフチェンコ組、「回ってればそのうち合う」みたいなノリでがんがん回ってた^^;
パートナー組み換え同士のボロソジャル/トランコフはじめ、ロシア勢は強い!(川口悠子/スミルノフ組は転倒が残念だったけど、「月の光」大好き) 一方、中国勢はパン/トンの銅メダルだけで、あと2組は13位と14位はさすがに想定外…でもないか。来季はウェンジン・スイ(隋文静)/ツォン・ハン(韓聰)がシニアに上がれるので、しっとり系はパン/トンが、アクロバティック系はスイ/ハンが担当して、また上位独占をねらうかな?
スロージャンプでのトリプルアクセルや4回転は、もうあんまり挑戦する組が出ないのかな・・・。
<アイスダンス>
大会の最後を締めくくる種目になったのは、ペアと並んでロシアで人気があるからだと思う。(日本で人気の男女シングルを日本で見やすい時間に譲ってくれたとかいう話は、カップル種目をロシアのゴールデンタイムにしたかったのと、利害が一致したからでは^^;)
ショートダンスの第1グループからずっと見たら、人気があるのがよくわかった。これぞスケート!で、“滑る”スピード感が実は一番気持ちいいかも。技術の差がわかりにくいかと思いきや、ランキング下位から見ていくと上位は明らかに違う。パターンダンスのパートは全員が同じステップなので、フリーレッグの揃え方やホールドしてない腕の動き、組んでる姿勢などに注目すると面白い。
工夫をこらしたリフトが見せ場。男性の肩までは乗っかっていいので、けっこうアクロバティックな動きがあって、無事に降りるまでドキドキ(笑) ジャンプで回転に慣れてるシングルやペアの選手と違い、アイスダンスではツイズルが難しいらしく、こちらも二人がぴったり合うかどうかドキドキ
日本代表キャシー&クリス・リード、SDもフリーもシーズンベスト更新の演技はすごくよかった。スケートが伸びてたし動きに切れがあったし、振付も斬新だったし、最後の転倒は見なかったことにしよう(爆)。自己最高の13位。来季以降のトップ10入り、2枠獲得めざして頑張って
メリチャリことデービス/ホワイト(米)とテサモアことバーチュー/モイヤー(カナダ)の2強時代が当分続きそう。テッサ・バーチューは四大陸選手権で足を痛めて演技途中で棄権したから、今回はとにかく無事に滑り切れて、しかも高得点でよかった それを上回ったメリチャリ、前半はあえてゆったりしたリズムで後半たたみかけて、お見事。そしてシブタニ兄妹(米)!上位陣がほかにやってなかった“ボールルームダンス”のプログラムがはまった。初出場銅メダルに感激!!
ボブロワ/ソロヴィエフ、イリニフ/カツァラポフの地元ロシア勢も強くて美しくて ウィーバー/ポジェ(カナダ)、カッペリーニ/ラノッテ(伊)、チョック/ズエリン(米)と、これまた美しくて楽しくて。楽しいと言えばドイツのシガンシナ/ガシー。演技後にわざと顔をしかめている男性に、女性がきょとんとして肩をすくめて見せたり、キス&クライでコストナーの決めポーズの物まねしたり・・・
アイスダンスを録画するためにJ SPORTS契約したいくらい
2011年モスクワ大会の記憶として残るのは、開会式の氷上の日の丸や、多くの選手からの日本応援メッセージ。ウィーバー選手がキス&クライで、ロシア語で「スパシーボ・モスクワ」と書いたフリップを見せ、裏返すと「Pray for Japan」と書いてあった。客席の日本人も、感謝のメッセージをロシア語・英語・日本語・中国語で書いたバナーを貼ったり、Thank youなどのフレーズをプリントした団扇を持ったりして、気持ちを表していた。
安藤美姫が優勝インタビューでロシア語を二言三言、拍手喝采。インタビュアーの言うロシア語も大体わかるのか、答えだけ英語で通訳してもらっていた。なんか、日本の選手たちも国際的になってる、、、って、あれだけ海外のコーチについて海外でトレーニングしてれば、当たり前か^^;
今夜のエキシビション、楽しみ
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パトリック・チャンは20歳、コズカも若い、
一番びっくりしたのは、ロシアの若干17歳の
ガチンスキー。ジュニアからシニアへ初参戦で堂々の銅メダル。まるで若い時のプルシェンコ選手を見るようです。
バンクーバー五輪では、ロシアの代表は、
プルシェンコ選手と、アルテム・ボロドリン選手だったのですが、今回は出場できませんでした。
個人的にはジュベール選手のファンなので、
若いアモデイオ選手に負けてしまったのは悔しいです。やっぱり若さには勝てないのか~。ガーン
来年はフランス、地元開催を最後に引退なので、ぜひがんばって有終の美を飾ってほしいで
す。
余談ですが、プルシェンコ選手観客席で、うらやましそうに見ていましたが、どうせなら出場してほしかったです。チャン選手とどっちが勝ったかみたかったです~。
>今回の世界選手権は、「世代交代」といってもいいのではないでしょうか?
そのとおり!私もすごくそう思いました。
あらためて記事にまとめたいと思ってます。
ガチンスキー選手、注目ですよね~。
ジュベール選手は、若い頃ほどの切れはないかもしれないけど、肩の力が抜けていい演技をしていたように思います。
来年のフランス大会、期待したいですね。
プルシェンコは、ロシア連盟から資格停止をくらってしまってますが、こんなに長い間休む羽目になると思ってなかったんでしょう。
来季は謹慎がとけて、出場できるといいですね。
まずはロシア国内での戦いも、けっこう大変?!
上の記事にも名前出てますが、ペア中国の
>パン/トン
ですが、HO太さんはフルネームを漢字で書かないとしたら、どう書かれます?
テレビや雑誌の記事ではずっと「チンパン・/ジャントン」ではなかったでしょうか?
いつから「クインパン」になったんでしょうか?クインって、確かにQingって書きますけど、発音としては「チン」ですよね?日本にまだ馴染んでない頃から「クイン」で定着しちゃったならともかく、ずっと「チン」だったと思いますが・・・
どーでもいいったらいいのかもしれませんけど、なんだか気になって。
以上です、失礼しました~
カタカナでは以前から「クイン」と「チン」の両方があったと記憶してます。
私が思うに、欧米で行われる大会では、何度「チン」だと訂正しても「クイン」と発音されてしまうので、もう諦めてわざわざ訂正しなくなってるんじゃないでしょうか。
それを見て日本のメディアも「クインで通すことにしたのかな」と推測して「クイン」と書くようになってるとか?
世界的に活躍すればするほど、正確に読んでもらえなくなるという現象ですね^^;
以前ここに書いてます。
http://blog.goo.ne.jp/ico3/s/%A5%A8%A5%C9%A5%D9%A5%EA
ありゃっ、私もコメント入れてますねえ。忘れてました。失礼しました。
そう言えばゴルフの青木功氏も「エイオーキ」なんて呼ばれてましたものね。世界的に活躍するようになって「アオキ」と言ってもらえるようになったんだけど・・・
まあ表記や発音は世界共通ってわけにはなかなか、ですね。