フィギュアスケート・四大陸選手権2024が今開幕
女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
アマンダ・シュー(徐詩妍、シュー・シーイン)(台湾) SP:39.60(23)
「Dulcea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」♪ 濃い青。3サルコウ+2トウを下りて思わず出たガッツポーズ。しかし3フリップ、2アクセルと転倒 スピンはなかなか上手。本人的にはいい出来だったようで、終わって万歳していた。
朱易(ジュー・イー、Yi ZHU)(中国) SP:52.77(15)
「Can’t Help Falling in Love With You」♪ 赤紫。ピアノと女性ボーカルで、なぜかマイナーコードにアレンジされた曲。3フリップ+2トウをきちんと下りたが、アクセルが1回転に 後半3ループは大丈夫。ステップはわりと一歩が伸びている。終盤スピン連続で畳みかける。
コーチはJian TONG。
周曉柔(チャウ・ヒウヤウ、Hiu Yau CHOW)(香港) SP:39.54(25)
「Survivor」♪ 紫。冒頭の3トウはコンビネーション予定だったかもしれないが、オーバーターンしたので単独に。3サルコウに手を上げて2トウをつけたが着氷が乱れた。2アクセルは慎重に決める。
キス&クライで顔がアップになると、笑顔が可愛い
陳虹伊(チェン・ホンイー、Hongyi CHEN) SP:55.97(13)
「Experience 」♪ ブルー系。3トウ+3トウ、回転ぎりぎり? 両手上げ3ルッツ、2アクセルと下りる。波がない曲で淡々と滑る感じだが、すらっとした体型で見栄えがいい。
マリア・チェルニショヴァ(オーストラリア) SP:43.29(20)
「Hurt」クリスティーナ・アギレラ♪ 赤茶色。冒頭のループで転倒したが、3サルコウ+2トウを落ち着いて決める。続けて2アクセルとジャンプは前半に。すっきりした身のこなし、丁寧だがまだあまり個性がないかも
<G2>
ヌリヤ・スレイメン(カザフスタン) SP:45.69(19)
「Joke's On You 」♪ 黒。3ルッツ+2トウ、3ループ、2アクセルと、あまり高さはないが安定して下りる。大きなミスなく終盤まで来て、最後のスピンのあたりは笑顔がこぼれていた。
程佳盈 (チェン・ジアイン、Jiaying CHENG)(中国) SP:41.77(23)
「Fire Dance」♪ 赤と薄ピンク。3ルッツの着氷で少し傾いたが、慌てずに2トウをつける。3フリップ転倒したが、2アクセルはOK。ビールマンスピンは片手でブーツ、片手でエッジをホールド。生まれは広州。
サラ‐モード・デュピュイ(カナダ) SP:56.00(12)
「Never Go Back」♪ 黒に青ストーン。3ルッツやや前傾したが2トウをつけてまとめ、2アクセルは高さがあった。3ループも入る。ステップがエネルギッシュ。自己ベストに近い得点に納得の顔。
アンドレア・モンテシノス・カントゥ(メキシコ) SP:50.86(16)
「Yellow Moon & Andrei」♪ 黒。3サルコウ+2トウをスムーズに決めたが、3トウで転倒。2アクセルは手をついた。ベテランらしい滑らかなスケーティング、間の取り方でしっとりと見せる。
アンナ・レフコヴェッツ(カザフスタン) SP:39.56(24)
「History Repeating」♪ 赤。冒頭の3ルッツ転倒、2アクセルは前後のキックをカッコよく。3フリップが単独に終わってコンビネーション無し シットスピンの姿勢がけっこうユニーク。
<G3>
ソフィア・レキシ・ジャクリーン・フランク(フィリピン) SP:42.43(21)
「Stop Right Now」スパイス・ガールズ♪ ピンクのセパレーツ。フェンスに手をかけた姿勢から笑顔でスタート、3ルッツ+2トウ、2アクセルと決めたが、ループでパンク しかし最後までキュートな振付で踊った。右回りの選手。コーチはタミー・ギャンビルさん。
ソフィヤ・ファラフォノワ(カザフスタン) SP:47.57(18)
ショパン「ワルツ第7番」♪ 黒。両手上げ3フリップで転倒したが、3ループ+2トウを共に両手上げで決め、2アクセルも入る。フランス語歌詞の女性ボーカルアレンジが面白い曲。
ジョアンナ・ソー(蘇怡、ソー・イー)(香港) SP:50.07(17)
「Good Thing」♪ 黒。コケティッシュに肩を動かしてスタート、3トウで詰まったので単独にして、3サルコウに2トウをつける。2アクセルがちょっと引っ掛かり気味だが耐えた。曲は本人の雰囲気に合っている。僅かながら自己ベスト更新。
ウィ・ソヨン(韓国) SP:64.44(6)
「Dawn and A Postcard」♪ 薄茶。見事な3ルッツ+3トウから、2アクセル、3ループとスムーズに決める。スピンの回転速度と安定感など、ここまでの選手と格が違うところを見せつけた。
ヴラダ・ヴァシリエフ(オーストラリア) SP:32.63(26)
「Stella’s Theme」♪ ライトブルー系。3ルッツ+2トウはなんとか頑張ったが、フリップが2回転になり、スピンに入るところで転倒 2アクセルも入らず、不本意な出来になってしまった。
<G4>
エリス・リン‐グレイシー(アメリカ) SP:62.83(8)
「Someone Like You」♪ 薄ピンク。3フリップ+3トウ、2アクセル、後半3ルッツといい感じのジャンプが決まっていく。全米では10位だったが、非常に安定感がある。
ジュスティーヌ・ミクレット(カナダ) SP:52.93(14)
「Le di a la Caza Alcance」♪ 暗い赤。3トウは無理せず2トウをつけ、3フリップは片手をつく。2アクセルは「軸がずれてしまって(解説・村上佳菜子さん)」ステップアウト。大柄な体格でダイナミックな印象。
丁子涵(ティン・ツーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:59.17(10)
「Crimson Peak」♪ 赤。弾むような3ルッツ+3トウ(回転不足)、3フリップ、高さのある鮮やかな2アクセルと好調。全体に動きがよくて力強かった。終わって笑顔のガッツポーズ。
千葉百音 SP:71.10(1)
「黒い瞳」♪ 黒に赤と青の花。高さとコントロール完璧な3フリップ+3トウ、ターンからの2アクセル、3ルッツまで心地よく跳ぶ。パーカッションの速い音にもしっかりと合わせながら、美しいステップでレベル4。回転の速いビールマンスピンでフィニッシュ。
自己ベスト更新
アヴァ・マリー・ズィーグラー(アメリカ) SP:68.25(3)
「Jazz Man」♪ 赤。3ルッツ+3トウ見事に、3フリップは「助走が少ない」と解説・村上佳菜子さん。小粋な雰囲気の曲によく乗っているステップ、イーグルからの2アクセル。こちらも自己ベスト更新
<G5>
リンゼイ・ソーングレン(アメリカ) SP:64.11(7)
「Windmills of Your Mind」♪ ブルーグレー。アカペラボーカルで3ルッツ+3トウを決める。スパイラル姿勢からターン、そのまま跳ぶ2アクセル。キャメルスピンの足を高く上げた姿勢、足首あたりをホールドするビールマンスピン。ほぼ完璧な出来かと思ったが、time violationはもったいない。
キム・チェヨン(韓国) SP:69.77(2)
「Pantomeme」「Lillies of the Valley」♪ ワインカラー。2アクセル、3ルッツ+3トウをしっかりと決めて波に乗る。村上佳菜子さん曰く「ジャンプの踏切りが短い」。3フリップもきっちり。スピン、ステップも非常に気持ちよく、きびきびとできていた。
マデリン・シーザス(カナダ) SP:61.57(9)
「Farrucas」「Solea Grana」♪ 赤系。右回りの選手。3ルッツ+3トウをきっちり下りる。3ループは下りてややオーバーターン気味になったが、2アクセルはきれいに流れた。キャメルスピンの姿勢やステップなど、フラメンコらしい感じが出ていた。
渡辺倫果 SP:67.22(4)
「アバター」♪ ブルーにゴールドや緑。スピードにのった2アクセルに高いGOEがつき、3ルッツ、後半3ループ+3トウまで丁寧に決める(qが惜しい)。レイバックスピンの代わりのキャメルスピン、なかなか良い。最後のステップも存分に見せてくれた。
三原舞依 SP:65.18(5)
「戦場のメリークリスマス」♪ ブルーグレー。コーチに背中を叩かれて登場。流れのある2アクセル、3フリップと決まったが、3ルッツ+3トウで惜しい転倒。ステップ、レイバックスピンはさすがの見せどころ。シーズンベスト。
イ・ヘイン(カナダ) SP:56.07(11)
「Why Don't You Do Right」「Bei Mir Bist Du Schoen(素敵なあなた)」♪ グレー。シーズン途中でプログラムを変更。2アクセル決まったが、3ルッツで詰まって単独に。キャメルスピンのドーナツ姿勢が美しい。3フリップ転倒してコンビネーションにできず ステップの途中でフェンスを使ってアピール。ジャズらしいムードを表現した。
キス&クライにはミーシャ・ジーさんも。
結果、千葉百音がトップに立ち、2位キム・チェヨン、3位ズィーグラー。4位渡辺倫果、5位三原舞依と日本勢が続いた。
26名なので2人だけフリーに進めない。ボーダーラインは39点台だった。フリーは明日。
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