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四大陸選手権2024男子SP

2024年02月01日 21時19分01秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・四大陸選手権2024男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ズィーゼン・ファン(マレーシア) SP:54.99(23)
 「Make It Rain」♪ ブルーグレー。3トウ+3トウを下り、3ループは着氷が乱れて両手をつく。2アクセルを落ち着いて決めた。フレッシュな空気を振りまく19歳、自己ベスト更新。

ペイジェル・イー・ケン・スン(シンガポール) SP:51.12(25)
 「Before I Go」♪ ワインカラー。こちらもまだ19歳。高い3フリップはちょっと片手をついた。2アクセルまとめる。3ルッツで傾いたがこらえて2トウをつけた。ステップ中に見せた空中キック横回転、迫力! 自己ベスト更新。

エドリアン・ポール・セレスティノ(フィリピン) SP:62.86(20)
 「What Is Jazz」♪ ネイビー。スピードにのって美しい2アクセルから、距離の出るスムーズな3ルッツ+3トウ。ターンからの3ループ転倒が惜しい。楽々と滑らかなスケーティングで、心地よくステップ。このプログラム、めっちゃ好き

林芳毅(リン・ファンイー、Fang-Yi LIN)(台湾) SP:48.85(26)
 「All Alone」♪ 黒にシルバーのライン。ウォーレイから2アクセルをカッコよく決める。3ルッツに頑張って3トウをつけて転倒、3フリップも転倒は悔しいところ。エレキの曲調がずっと同じだったので、あまりメリハリがつけられなかったかな。ジュニアで初めて見た頃からずいぶん大人っぽくなった20歳。

趙向黎(Heung Lai ZHAO)(香港) SP:60.06(21)
 「Cavatina」♪ ブラウン系。3トウ+両手上げ3トウ、両手上げ3フリップと決める。ドーナツスピンも丁寧に行い、後半にいい感じの2アクセル。高難度の要素はなくても、シームレスに完成したプログラム 得点に口を押えて驚いていた。
 ところで、ファーストネームの向黎をHeung Laiと読むのは広東語読みで、趙をZHAOと読むのは普通話(標準中国語)読み。本人は香港生まれだが、親は大陸出身なのかもしれない。

<G2>
袁立勤(ユエン・ラップカン、Lap Kan YUEN)(香港) SP:54.05(24)
 「シンドラーのリスト」♪ ワインカラー。スピードにのって3トウ+3トウをきれいに決めたが、ルッツが2回転に スピンをジャンプで出て、慎重に2アクセルを下りる。スケーティング自体はわりとよく滑っていた。

戴大衛(ダイ・ダイウェイ、Daiwei DAI)(中国) SP:66.04(16)
 「I Still Love You」♪ 暗めの赤。大歓声の中に登場、見事な3アクセル 3ルッツも凄い高さ!なのに3トウで転倒、コンビネーションにできず。エネルギーは有り余ってる感じだけど 自己ベスト更新で笑顔。

ダリアン・カプティッチ(オーストラリア) SP:55.76(22)
 「Friend Like Me」♪ アフロヘアにランプの絵がついてる衣装、出てきただけで楽しいプロを予想した観客が歓声をあげる。3アクセル、いい感じで跳び上がったが転倒。3ルッツは必死にこらえて2トウをつけ、3ループは両足着氷になったが耐える。
 軽快なステップは十分堪能。順位にかかわらずエキシビションに呼ばれそう

チャールトン・ドハティ(オーストラリア) SP:42.28(27)
 「シャーロック・ホームズ」♪ 黒シャツにグレーのベスト。冒頭の3トウで乱れ、3フリップ転倒してコンビネーション無しに。2アクセルは慎重に決めた。シャーロック・ホームズらしい雰囲気はあったが・・・

コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:65.07(17)
 「カルミナ・ブラーナ」♪ 黒から赤。冒頭の4サルコウ+2トウは頑張ったが4サルコウ、3アクセルと転倒、痛そう 壮大な曲に負けずに表現しようとしていた。

<G3>
アンドリュー・トーガシェフ(アメリカ) SP:81.15(8)
 「L’enter」♪ 黒系。美しい3アクセル、3フリップ+3トウ、3ルッツとジャンプ安定。全体に力強くて文句なし。

ドノヴァン・カリーリョ(メキシコ) SP:67.66(14)
 「Sexy Back」「Four Minutes」♪ 黒でキラキラ。動き出しからセクシーな踊りで観客の心をつかむ。4トウ転倒、3アクセルはバッチリ。しかし3ルッツ+3トウで転倒が悔しい。スピンで手を置く位置とか、細かいところで工夫している。
 シーズンベストは出た。

陳昱東(チェン・ユードン、Yudong CHEN)(中国) SP:78.74(9)
 グレー系。高さも距離も十分の4サルコウ、3アクセルと立て続けで、地元の観客大喜び 3フリップ+3トウは下りてイーグルに。スピンはあまり得意じゃなさそう。

リム・ジュヒョン(韓国) SP:70.27(13)
 「Your Song」♪ 赤に黒手袋。長い助走からの3アクセル、ステップアウト。3フリップ+3トウ、3ルッツはどちらも見事。ステップでぐいぐい加速していくのが爽快。

マキシム・ナウモフ(アメリカ) SP:67.61(15)
 「Glimpse of Us」♪ 紫。4回転予定のサルコウが3回転で開いてしまった。3アクセルはこらえたが、3ルッツでフリーフットを完全についてしまい、2トウをつけたが+combo扱いに。スケーティング自体は雄大で見栄えがする。

<G4>
ラカット・ブラーリン(カザフスタン) SP:63.17(19)
 「ネメシス」♪ 白シャツ。3アクセル、こらえて立つ。3フリップまあまあ、3ルッツ+3トウは少し詰まった。シーズンベスト更新。

チャ・ヨンギュン(韓国) SP:72.43(12)
 シューべルト「魔王」♪ 黒。オーケストラのバージョンのクラシックで、3アクセルは回り過ぎるのを抑えた着氷に。3ルッツ+3トウ、3ループともによくコントロールされたいいジャンプ。全体に外連味のない、オーソドックスな感じで好感が持てる。

樋渡知樹(アメリカ) SP:75.39(10)
 「Romani Holiday」♪ 赤紫。4トウでステップアウトしたが、3アクセル、3ルッツ+3トウを丁寧に決める。全米からの連戦で少し疲れがあるのか、クリムキンイーグルやホップがいつもより小さいような気がしたが、全体としてはスピード感も保って悪くなかった。
 出迎えたのは濱田美栄コーチと佐藤洸彬コーチ。キス&クライは日本!

ウェスリー・チウ(カナダ) SP:83.50(6)
 「ロミオとジュリエット」♪ 紫のグラデーション。軸のきれいな4トウ+3トウ、3アクセルが決まる。3ルッツはやや危うい着氷になったがこらえる。ステップが伸びやかでいい。
 カナダ選手権でチャンピオンになったばかり。自己ベストでトップに立つ。

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.44(11)
 「Unconscious」♪ グレー系。完璧!な4サルコウで目が覚めるが、3ルッツで態勢が少し崩れて2トウしかつけられず、アクセルも2回転に。。。調子がいいのか悪いのかわからない。
 とはいえ、スケーティングは元々きれいだし、ドラマチックなステップはさすが。

ディアス・ジレンバエフ(カザフスタン) SP:64.51(18)
 「I Love You」♪ 黒。2アクセルは今回予定通りで高さを出した。3ルッツ+3トウはややオーバーターン。イーグル連続から3フリップもちょっとステップアウト。終わって本人は満足そうに投げ込まれたクッションを抱えて戻ってきた。
 コーチはデニス・テンのお母さん、オクサナ・テンさん。

<G5>
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:81.76(7)
 映画「マトリックス」より「Clubbed to Death」♪ 黒コート。冒頭4ルッツ、惜しい転倒。3アクセル、ランジから立ち上がっての4トウ+3トウ、いい流れのジャンプだった。ステップはあまり上半身を動かさないが、片手側転を入れるなどの工夫がある。

金博洋(ジン・ボーヤン、Boyang JIN)(中国) SP:89.41(5)
 「Vienna」♪ 黒。大歓声に迎えられる。きれいな4トウをするっと決め、3アクセルもしっかり。3ルッツ+3トウが入ると、動きが伸び伸びしてきた。終盤曲が盛り上がっていくところで、ジャンプやスライディングを織り込んだステップで加速していく。曲の終わりにぴしっとポーズを決め、コーチのトレイシー・ウィルソンが大喜び。
 トップに立った。

山本草太 SP:94.44(4)
 「Chameleon」♪ 黒Vネック。トランペットのジャズにのって、4トウ+3トウ、4サルコウ、3アクセルとジャンプはどれも高さと流れが シットスピンも足や姿勢を変えて加速する。一歩一歩エッジに長く乗るところがぐっと惹きつけるステップ、セクシーだぜ!
 キス&クライでは「SOTA」タオルを持つコーチ。

チャ・ジュンファン(韓国) SP:95.30(3)
 ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」♪ 白ブラウス。ジュニア時代から得意の4サルコウ、危なげない。予定を変えてこれまた得意の3ルッツ+3ループ! しっかり構えて3アクセル、下りた。シットスピンをジャンプで出て、コンビネーションスピンではサイドウェイズ→レイバック姿勢を見せる。一歩が大きいステップはダイナミックでありながら優雅に踊る。スライディングからフィニッシュ、これまた素晴らしい演技
 山本草太を抜いてトップに立つ。

佐藤駿 SP:99.20(2)
 「リベルタンゴ」アストル・ピアソラ♪ 黒Vネック。4トウ+3トウ、さくっと決める。4ルッツ、自信を持って余裕。3アクセルも問題なく、どれも高いGOEをもらっている。シットスピンはスライディングで出て、いい感じに力が抜けたステップ、誘うような振付も堂々とこなし、フィニッシュは喜ぶでもなく当たり前の顔。
 得点を見て大喜びするのはコーチの方

鍵山優真 SP:106.82(1)
 「Believer」♪ 黒系。きりっとした動きでぐいぐいとスピードに乗っていく。4サルコウ、何も減点するところがないジャンプ、GOEは4点台 4トウ+3トウも流れよく、3アクセルもふわりと浮かぶ余裕。シットスピンは姿勢変化と速さで惹きつける。ステップ、音と動き、ターンが完全に一体となって、スケートの可能性を広げていく。
 ぐっとジャッジ席に迫っていくフィニッシュ、終わって拳を突き上げた。「圧巻」「尋常じゃない」実況アナと解説・無良崇人さん。
 得点を見て天を仰ぎ、隣に座る鍵山正和コーチはじっくりと点数を確認してから握手。シーズンベスト更新でトップに立った。

 結果、鍵山優真がトップ、2位佐藤駿、3位チャ・ジュンファン、4位山本草太。地元中国の金博洋も5位と表彰台が狙える位置につけている。
 フリーは明後日の土曜日。ワクワク
 


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