フィギュアスケート・第84回全日本選手権(2015年)、女子ショートプログラム。
<G1より>
白岩優奈 SP:61.92(6)
「虹の彼方に」♪ 全日本ジュニアでも第1滑走を引いたそうで、1番づいてる?! 怖気づくことなく、伸び伸びと滑る。3回転フリップ、ルッツ・ループ3-3、ダブルアクセルと軽やか。スピンから余韻をもってフィニッシュすると、笑顔がはじけた。
青木祐奈 SP:58.96(9)
「タイスの瞑想曲」♪ 柔らかな表情で滑り出し、ルッツ・ループ3-3を下りる。3回転フリップも余裕。一蹴りがよく伸びて、ステップやスケーティングが滑らかだった。
ループは回転不足だったのが惜しい。
<G2より>
坂本花織 SP:53.90(17)
「マラゲーニャ」♪ 冒頭にフリップ・トウ3-3、高さがある。フリップをコンビネーションにしたので今季のジュニア用ではない構成。ルッツが2回転に、ダブルアクセルは問題なし。曲が雄大になっていくパートで、大きく体を使うステップ。
新田谷凜 SP:60.10(8)
「恋のアランフエス」「レッド・バイオリン」♪ 安定した3回転フリップから入る。フライングシットスピンに入るジャンプが高い。後半トウ・トウ3-3が決まると、しっとりした色気と情熱を感じさせるステップを見せた。
<G3より>
横井ゆは菜 SP:56.30(13)
「サウンド・オブ・ミュージック」♪ コーチにおでこをぴしゃっとされて登場、最初の表情からマリアになりきる。ボーカルが始まる瞬間にトウ・トウ3-3が決まり、歌詞のセリフを語るような表情でステップ。幅のあるダブルアクセル、3回転フリップで着氷につまずき転倒扱いになったが、元気よく笑顔で滑りきった。
加藤利緒菜 SP:52.35(19)
「チェリー・オン・ザ・アイスウォール」♪ 桜模様の衣装で登場。フリップ・トウ3-3を決め、力強く踊る。ダブルアクセルはちょっと詰まった着氷だった。スピンの姿勢がきれい。
本田真凜 SP:58.23(11)
「スプリングソナタ」♪ マリナ・ズエワ振付。ループ・トウ3-3を軽やかに決め、ダブルアクセルも柔らかな着氷。蝶々が羽ばたくようにふわっとしたステップ、3回転フリップは惜しい転倒。
スケーティング姿勢の美しさ、伸びやかさが魅力
<G4>
松田悠良 SP:58.76(10)
「ピアノ・レッスン」♪ 肩を広めにあけた衣装が大人っぽい。フリップ・トウ3-3を膝を柔らかく使って着氷。すーっと伸びるステップからの3回転ループ、ダブルアクセルと決まる。止まって振り返る振付や所作がムードを醸し出していた。
3回転フリップが回転不足判定、惜しかった。
本郷理華 SP:68.39(2)
「キダム」♪ 顔を覆った手の指の間から大きな瞳をのぞかせてスタート。最初に3回転フリップを決め、いきいきと動いていく。後半にトウ・トウ3-3、ターンからダブルアクセルと勢いがある。体の奥から生命力がみなぎるような動きのステップ、独特の世界観をしっかり表現した。
今井遥 SP:55.20(15)
「マラゲーニャ」♪ 情熱的な女性ボーカルで、まずダブルアクセル。サルコウ・トウ3-3がきれいに決まった。音がパン!と鳴るところでの3回転ループは回転が足りなかった^^; オーソドックスなスピンがきれい。テンポを上げて力強くステップ。
いい出来の演技に会場は大喝采だったが、ジャンプ2つで回転不足と、得点は伸びず…
永井優香 SP:60.42(7)
「蝶々夫人」♪ 冒頭のルッツ・トウ3-3から高さがある。ゆったりしたボーカルでしっかりした姿勢のスピン。3回転ループで転倒したが、ダブルアクセルは大丈夫。曲のサビで雄大にステップを踏んだ。
雰囲気の出せるスケーターなのは間違いない。
村上佳菜子 SP:66.02(4)
「ロクサーヌのタンゴ」♪ 背中とスカートが透けてる衣装がセクシー。3回転フリップからびしっとポーズ。後半トウ・トウ3-3をスピードにのって下り(セカンドは回転不足判定)、今季ミスが続いていたダブルアクセルを着氷すると思わず笑顔 レイバックスピンの一つ一つの姿勢もいい。
激しくなる曲でキレのいい動きのステップ、スピード感と力強さがあった。レベル4獲得。
<G5>
浅田真央 SP:62.03(5)
「素敵なあなた」♪ 視線と肩の動きだけで、もう歓声 トリプルアクセルはちょっとステップアウト。フリップ・ループ3-2は、フリップの着氷で流れが止まってしまい、2回転ループをスムーズに跳べなかった。アクセル、フリップが回転不足、2回転ループはダウングレード判定。
後半の3回転ループはきれいに決まり、次第にテンポアップするステップのダイナミックな動きは健在。
高橋美葉 SP:52.41(18)
放送なし。
木原万莉子 SP:58.10(12)
「さくらさくら」♪ 桜色の衣装。トウ・トウ3-3はセカンドで転倒したが、3回転ループはきれい。曲調が壮大に変わっていくところで音とよく合ったステップを踏み、イーグルからのダブルアクセル、きれいなレイバックスピンでフィニッシュ。
西野友毬 SP:49.81(21)
放送なし。
樋口新葉 SP:67.48(3)
「マンボ・ファンタジー」♪ ラテンのリズムで、大きく踏み出していく。上半身をうまく使って、体全体で一歩を伸ばす感じが昨年より大人っぽくなった。最初の要素がステップ、勢いもありながら細かい動きも丁寧で、レベル4獲得。ジャンプは全部後半で、ルッツ・トウ3-3は高さがあり、フリップは軽くオーバーターン。スピード出すぎた
スピンのとき、スペイン語で「Uno, dos, tres,,,」とカウントする歌詞が、いい感じに盛り上がる。彼女にぴったりのプログラム。
宮原知子 SP:73.24(1)
「ファイアーダンス」♪ いい表情でスタート。ルッツ・トウ3-3の安定感!フリーでも入れればいいのに、と思う。止まってきゅっきゅっと横にジャンプするところの振付、右手を差し出して誘う振付、アピールも抜群。
フリップの踏み切りエッジに!(アテンション)がついたようだが、GOEはちょっとだけプラス。それだけ質が高い。
クリアなエッジワークと伸びやかな動きが両立するステップも、ますます磨きがかかっている。堂々たる女王の風格。
結果、宮原知子が自身初の70点越えでトップ、2位に本郷理華、3位に樋口新葉がつけた。ちょうど昨年の総合結果と同じ^^; 4位村上佳菜子、浅田真央が5位。ジュニアから白岩優奈が6位でフリー最終グループに入った。
7位永井優香、8位新田谷凜、9位青木祐奈、10位松田悠良、11位本田真凜、12位木原万莉子と、フリー第3グループはジュニアと若手が勢ぞろい。接戦になりそう。
放送がなかったが、今季で引退の西野友毬はフリー第1滑走になった。フリーは放送してあげてほしい・・・
世界選手権代表争いは、宮原が断然リード。樋口は今季もジュニアしか出られない年齢なので、本郷、村上、浅田と宮原の中から3人となりそう。
世界ジュニア代表は、全日本ジュニア代表の樋口が内定している。白岩、新田谷、青木、本田、さらに国内予選はシニアだがJGPスペイン大会3位だった松田も加わってあと2枠を争う。横井ゆは菜、坂本花織にもチャンスがあるかな?!
女子フリー、もう始まってます。みんな頑張れ~
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