Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

GP2022MKジョン・ウィルソン杯女子FS

2022年11月13日 22時24分47秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯女子フリージャッジスコア)。

<G1>
ユリア・サウター(ルーマニア) SP:52.38(12) FS:104.08(9) Total:156.46(10)
 「Me Before You」♪ 白水色ブルー。冒頭の3サルコウから3ループ、3トウ+2トウと安定したジャンプ。3サルコウ+2トウ+2ループはぎりぎりだったが、3トウ+2アクセル、両手上げ2ルッツなど、ほぼクリーンだった。
 ジャンプを跳び終えて伸び伸びと、スパイラルやスプリットジャンプ、スライディングなどのコレオでフィニッシュ。ここまで思い通りに通せたのは初めてじゃないだろうか。フリーの世界選手権ミニマムまであと僅か。

アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:54.63(11) FS:102.26(10) Total:156.89(9)
 リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 赤にブルーのストーン。冒頭の3ルッツは無理せず単独に、3サルコウに2トウをつける。スパイラルをじっくり見せるコレオ、3ループにオイラー+2サルコウをつけ、最後の2アクセルも+2トウとした。
 レイバックスピンまでで一段落してしまう感じで、最後のステップは力を振り絞っていたかな

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:56.50(10) FS:96.69(12) Total:153.19(12)
 ヴィヴァルディ「四季」♪ ブルーから赤、オレンジ。3ルッツ転倒で始まったが、イナバウアーからの3ループ、きちっとした3サルコウと力強い。後半3ループ+オイラー+2サルコウが入ったが、3ルッツで再度転倒、2アクセルも転倒
 しかしナレーションが入る曲でメッセージを伝える、心に響くプログラム。情熱を迸らせるステップ、コレオに見事なイリュージョンを織り込んだスピン。スコアより記憶に残るスケートだった。

ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:57.62(9) FS:97.58(11) Total:155.20(11)
 「Express」「Welcome to Burlesque」「The Beautiful People」♪ 白の胸元に赤黒のスカート。ジャンプは右回り、スピンは左回りの選手。地元の大声援の中、冒頭のルッツは1回転に。慎重に3ループ、3ループ+2トウ、3トウと決まって笑顔。音楽に楽し気に乗っていくコレオ、後半パンクもあったが、3サルコウ、2アクセルが決まって拍手をもらう
 ステップは会場全体が手拍子で後押し。

ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:58.95(8) FS:104.82(8) Total:163.77(8)
 「ツィガーヌ」「M. 76」「黒い瞳」♪ 透ける黒に赤スカート。情熱的なヴァイオリンソロに乗って、3トウ!オーバーターンしたが2トウをつける。3ルッツ決まり、3フリップ少しオーバーターン。音がパン!と鳴るところでぴたりと3ループが決まった。後半3ルッツ転倒したが、3サルコウ+2トウ頑張る。
 ステップの中で細かい音に合わせる振付がカッコよく、テンポを上げて畳みかけていくところがいい

ニコル・ショット(ドイツ) SP:60.38(7) FS:121.03(6) Total:181.41(6)
 「ボヘミアン・ラプソディー」♪ 黒系。ストリングスでゆったりと始まる曲で、3フリップ+2トウ+片手上げ2ループを決める。3フリップ、3ループ+2アクセル、3サルコウ+2トウと、あまり幅はないが安定したジャンプ。
 丁寧に音と合わせていくコレオは派手ではないが惹きつける。後半も3トウ、3サルコウ、2アクセルと全て予定通り跳んだ 女性ボーカルがオリジナルとは違う味を出して、素敵なプログラムになっている。スピンから膝をついて出て、やりきった表情

<G2>
ユ・ヨン(韓国) SP:61.21(6) FS:130.15(3) Total:191.36(4)
 ヴィヴァルディ「四季」♪ グレーとブルー。2アクセル+3トウ、3ルッツと雄大なジャンプで一気に虜になった会場 3ループ、3サルコウ+2トウとよどみなく、自然と手拍子が起こる。リンクいっぱいにイナバウアーやイーグルを繰り広げるコレオ。
 後半の3ルッツ+オイラー+3サルコウも完璧、小鳥の声をあしらった「春」で細やかな動きのステップ。3フリップでフリーレッグをついてしまい、つけた1アクセルが無効になったか。 
 最後まで充実のプログラムで、昨日の悔しさを晴らしたかな

ガブリエラ・イッツォ(アメリカ) SP:62.92(5) FS:111.18(7) Total:174.10(7)
 「Elena & Lila」「Memory is the Seamstress」♪ 黒にブルーやピンクで模様。スピードに乗って3ループ+2アクセルを決め、3ルッツは単独でまとめる。フリップでパンク、後半ルッツもパンクとやや乱れたが、3フリップ、2アクセルと立て直した。
 アメリカの選手らしく、常に表現し続ける意欲がある。ビールマンスピンもきれいだった。

エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:63.46(4) FS:126.98(4) Total:190.44(5)
 「Up」♪ レモンイエローの胸に風船の模様。映画「カールじいさんの空飛ぶ家」サウンドトラックで、軽快に滑り出す。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップ、両手上げ3ルッツ、片手上げ3トウ、両手上げ3ループと順調に決めていく。さらに両手上げ3ループ+2アクセルと決めて拍手喝采 3サルコウは手を上げず片手上げ2トウをつけ、最後の2アクセルが決まる。
 横から後ろに回して真っすぐ上げた姿勢のスパイラル、「ヘ」の字で笑顔を振りまくコレオ。クライマックスに向かって盛り上がっていくステップ、ビールマンスピンを出てスライドしてフィニッシュ。
 思わずガッツポーズ、キス&クライでも笑顔

アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:66.82(3) FS:126.29(5) Total:193.11(3)
 「Latika’s Theme」「Ringa Ringa」♪ ベージュ。映画「スラムドッグ・ミリオネア」の曲で、インド風の振付で踊る。3ルッツ+3トウ、2アクセル、3ループと隙がなく、3サルコウは下りてピボットに繋げるのが素敵 後半も3フリップ+3トウ、3フリップ+2トウ+2トウ、2アクセルと全てのジャンプが加点付きとなった。
 インド映画のダンスシーンのように盛り上がるステップ、意外と合ってるかも トップに立ってメダル確定の喜び

イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.06(1) FS:143.68(2) Total:215.74(2)
 「My Sweet and Tender Beast」♪ ブルー系。丁寧に入った3ルッツ+3ループ、見事に決まった イーグルから3サルコウ、2アクセル。ジャンプに入るときは慎重に見えるが、下りた後がきれいに流れるので気にならない。
 イナバウアー、足を横から上げて後ろに回すスパイラルでコレオ。後半に3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウと決めた。要素と要素の間のトランジションが程よく、シームレスに続いていくので心地よい。完璧なオールグリーンのプログラム
 自己ベストを大きく更新して2位以上確定。

三原舞依 SP:72.23(1) FS:145.20(1) Total:217.43(1)
 ファリャ「恋は魔術師」♪ 赤に黒手袋。昨日とは変わって情熱的に まずは2アクセル、3ルッツ+3トウとスピードに乗っていく。3サルコウ、高さと流れのいい3フリップ。スピンでもじわっと盛り上がっていく。2アクセル+3トウ。3ルッツ+2トウ+2ループ、最後の3ループは耐える着氷になったが問題なし。
 恋に我を忘れていく女を演じるステップ、身体をいっぱいに使っていく。リンクに大きくS字を描くダイナミックなスパイラルは大会のクライマックス ビールマンスピンをぴたっと止めてフィニッシュ、喜びのあまり走り出した
 会場のみんながスタンディングオーベーションで称える。得点と順位を見て嬉し涙 病気で滑れない時期もあった舞依ちゃん、ここまで続けてきて本当に良かった

 結果、三原舞依がグランプリシリーズ初優勝、2位レヴィト、3位グバノワ。ユ・ヨンが4位に順位を上げ、クラコワ5位、ショット6位。
 スケートアメリカに続いて2位のレヴィトは26ポイントとして、ファイナル進出の可能性が高くなった。三原舞依はフィンランド大会でファイナル進出に挑むことになる。
 このあとはアイスダンス・フリーダンス

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再放送情報

2022年11月13日 18時04分50秒 | テレビ

 フィギュアスケート関連の番組情報。本放送は終わっているが、見逃した方もあるかと思い

・NHK BS1「スポーツ酒場“語り亭”」 フィギュアスケートが熱い! 羽生結弦&NHK杯の見どころ
 13日(日)19時~ / 15日(火)9時~

・NHK BS1「浅田真央 私を超える
 15日(火)20時~

 明日からグランプリシリーズの全滑走放送もCSテレ朝チャンネルで始まるし、HDD容量をなんとかせねば

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GP2022MKジョン・ウィルソン杯男子FS

2022年11月13日 08時16分29秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯男子フリージャッジスコア)。

<G1>
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:56.42(12) FS:138.83(6) Total:195.25(8)
 「Trouble」「If I Can Dream」「Tutti Frutti」♪ 濃紺。いきなり4サルコウ+2トウが決まって、今日は昨日と違う! 3アクセルも余裕。しかし4トウ転倒、2本目は2回転になった。後半3フリップ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウは頑張る。
 曲が変わるところでびしっとポーズを決めてめりはりをつける。アップテンポのパートではノリノリで踊りまくり、観客大喜び

エドワード・アップルビー(イギリス) SP:62.52(11) FS:117.61(11) Total:180.13(12)
 「Scars」♪ 黒系。予定していた3アクセルは2本とも2アクセルになったがミスにはならず。3ルッツ+2トウ、3ループと決める。後半両手上げ3ルッツで少し乱れる。3フリップ+オイラー+3サルコウなんとか下り、最後は3サルコウ単独を決めた。
 シットスピンの出に高いキック、終盤曲がアップテンポになったところで、張り切ってスライディングなどを入れたコレオ。地元開催で無事に滑りきってほっとした表情。

コーリー・シルセリ(カナダ) SP:62.97(10) FS:119.84(10) Total:182.81(10)
 レオンカヴァッロ「道化師」♪ ブルーのVネック。冒頭の4トウ転倒、イーグルからのアクセルが1回転に。しかし両手上げ3ルッツは美しい。コンビネーション予定の3フリップで乱れたのが痛かったか 2アクセル+両手上げ3トウ、さらに両手上げ3フリップは良かった。
 スピンの出のイリュージョンがきれい。ラストのコレオでは苦悩する男の感情が出ていた マンチェスター生まれということで、地元でもあったかな。

グラハム・ニューベリー(イギリス) SP:64.30(9) FS:116.12(12) Total:180.42(11)
 「マラゲーニャ」♪ 黒に赤の飾り。軸の細い3アクセルが決まって歓声が上がる。2アクセルでやや乱れたが3トウをつけた。3ルッツで両手をつき、3ループ転倒と苦しい前半 フラメンコらしく“見得”を切るようなポーズから入っていくコレオは盛り上がる。
 後半は3フリップ+オイラー+1サルコウ、2ルッツ+2トウに3サルコウとなんとか頑張った。スピンに入るところの動きが面白い。

樋渡知樹(アメリカ) SP:66.68(8) FS:122.05(9) Total:188.73(9)
 「アーティスト」♪ 白シャツ黒ベスト。4サルコウ、惜しいステップアウト。4トウ転倒したが3アクセル+2アクセルがスムーズに決まった スピンに入るフライングの高いこと! 後半の4トウ予定でパンク、アクセルもパンク 3ルッツ+オイラー+3サルコウと3ループはなんとか耐えた。
 終盤のコレオはクリムキンイーグルに大きなバレエジャンプ連続、ビールマンスピンと見どころ満載

壷井達也 SP:76.75(7) FS:149.38(5) Total:226.13(5)
 「High Strung」♪ ブルー。力強いパーカッションの音に乗って4サルコウ、転倒 3アクセルが滑らかに入ればもう大丈夫。2本目はオイラー+2サルコウと続ける。後半も3フリップ+3トウ、単独3フリップ、3ルッツ+2トウと予定通り跳べた。
 終盤スピードが落ちず、勢いを保ってスライディングやイーグルのコレオで盛り上がる。たくさん拍手がもらえてよかった

<G2>
ジミー・マー(アメリカ) SP:77.72(6) FS:136.75(7) Total:214.47(7)
 「月の光」「Volcano」♪ 薄紫系。4トウで見る、2本目は2回転になったが3アクセルがきれいに入った。後半3アクセル+2トウがきまったが、3ルッツで乱れてコンビネーションにならず、3フリップでもリカバリーできなかったため、コンビネーションジャンプが1つになったのは惜しい。

島田高志郎 SP:80.84(5) FS:166.33(4) Total:247.17(4)
 「街の灯」チャーリー・チャップリン♪ グレーに白カラーとカフス、サスペンダー。冒頭のサルコウは3回転に。4トウ決まった 3アクセルは軽くオーバーターンしたが3トウをつける。3ループ、ちょっとステップアウト。
 語るようなステップから、ステッキを振り回す振付に観客が沸く。3アクセル+オイラー+3サルコウが完璧に入る。バックのスパイラルなどユニークな動きのコレオが心を揺さぶり、静かなラストへ。
 フリー、トータルの自己ベスト更新に感動のキス&クライ

佐藤駿 SP:82.68(4) FS:166.35(3) Total:249.03(3)
 「レッド・ヴァイオリン」川井郁子♪ 紫。4ルッツ、転倒 4トウ+2トウ完璧! 3アクセル+オイラー+3サルコウ、滑らか。さらに軽やかな4トウ。後半も3アクセル単独、3フリップ+2トウと次々決める。3ループはちょっとステップアウト。
 以前より明らかに滑らかになったスケーティング、これからもっと惹きつける力になりそう。得点には納得の顔。

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:83.01(3) FS:171.55(2) Total:254.56(2)
 ドヴォルザーク「交響曲第9番」♪ 赤系。4サルコウ、立った! 3アクセル+2トウ見事、3ループ、単独3アクセル、今日は揺るぎない。後半も3ルッツ+3トウ、3フリップ、3ルッツ+オイラー+2サルコウと流れが止まらない。
 伸びやかなコレオに、足さばきと身のこなしの美しさで音楽を語るステップ。もちろんスピンはどこを切り取っても絵になる。史上最高の“ラトデニ”が見られた

ダニエル・グラスル(イタリア) SP:86.85(2) FS:177.50(1) Total:264.35(1)
 「Struggling Brain」「Korea Town」♪ カーキ色。4ルッツ+3トウで度肝を抜く。4フリップは転倒したが、3アクセル+オイラー+3サルコウ、足を上げてから3アクセル下りてイーグルと畳みかける。3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセルで拍手。
 手足をいっぱいに伸ばして力強く表現するコレオ、ステップでもレベル4獲得。総合力を高めてきたところを見せつけた

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:89.49(1) FS:129.86(8) Total:219.35(6)
 「Angels (Beethoven AI) 」ロビー・ウィリアムズ♪ グレーのグラデーション。とにかく美しい滑走姿勢から、4サルコウ転倒(転び方まで美しい)。3アクセル決まってこのまま行くかと思いきや、2本目の3アクセル転倒 4サルコウはややこらえて下り、オイラー+3サルコウをつけられた。しかし最後のループが2回転に。
 キャメルスピンのドーナツ姿勢に拍手が起きる。スピードに乗ってコレオ、スピンを出てスライドしてフィニッシュ。
 大きなチャンスを逃して、しばらく呆然としていた、、、

 結果、グラスルがグランプリシリーズ初優勝、2位ヴァシリエフスはグランプリシリーズ初の表彰台、怪我から復帰の佐藤駿が3位 4位島田高志郎、5位壷井達也と日本勢が上位に入った。ショート首位のサドフスキーは6位。
 表彰式で、ヴァシリエフスとグラスルがメダルを取り違えて交換する場面も スケートアメリカで4位だったグラスルは24ポイントとして、ファイナル進出の可能性が高くなってきた。
 夜の女子とアイスダンスに備えて、少し寝よう

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GP2022MKジョン・ウィルソン杯女子SP

2022年11月13日 02時08分22秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:56.50(10)
 「Restrictus」♪ 紫。昨季怪我で休養、復帰を果たす。高く上がった3ルッツ、しかし3トウで転倒。2アクセル決まり、きれいなビールマンスピン。3ループも転倒 しかし洗練された足さばきは以前より魅力を増した まっすぐ1本の線になるI字スピンでフィニッシュ。
 キス&クライには振付のブノワ・リショー。

ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:58.95(8)
 「Diamonds」リアーナ♪ シルバーとブルー。トレードマークの3トウ+3トウが鮮やかに決まる 2アクセル入ったが、3ルッツは転倒。ヘアカッター姿勢のレイバックスピンをイリュージョンで出て、伸び伸びとスケートを楽しむようなステップ
 この人も元気になって何より

ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:57.62(9)
 「Sealion」♪ 薄茶にピンクのストーン。地元開催でグランプリシリーズデビュー。3ループ+2トウ、3サルコウと決まって笑顔 2アクセルも入り、手拍子に後押しされて元気よくステップ。手足が長くて動きが伸びやかでいい。まずはノーミスの演技に満足そう。

ユリア・サウター(ルーマニア) SP:52.38(12)
 「In This Shirts」♪ 緑。25歳とベテランといわれる年齢で、グランプリシリーズ初出場を果たす。3トウは軽くオーバーターンして単独に、2アクセルは跳ねるような着氷になった。3サルコウに両手上げ2トウをつけてリカバリー。キャメルスピンの出にバタフライ、スプリットジャンプなど素敵な動きが織り込まれたステップがよかった。

アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:54.63(11)
 「The Way You Make Me Feel」「Dangerous」♪ 黒。3ルッツ+3トウは少しステップアウト、2アクセル決まり、3ループはツイズルに繋げる。コンビネーションスピンでは少しトラベリングがあった 

ガブリエラ・イッツォ(アメリカ) SP:62.92(5)
 「Punga」♪ 黒にストーン。スピードに乗って、2アクセル、3フリップ+2トウと決める。ほぼ構えなしで3ルッツ、高い! 最後まで勢いが衰えることなく、元気よく滑りきった。
 キス&クライで彼氏のスペンサー・アキラ・ハウに「来週のNHK杯頑張って」と言ってたようだ ここまででトップの60点越え。

<G2>
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:66.82(3)
 「Istanbul Wedding」「Historiette」♪ ベージュがかったピンク。3フリップ+3トウの幅と流れ、両手上げの3ルッツと見事。きちんと足元を見せながら音とよく合っているステップ。レイバックスピンはヘアカッターまでは届いてないキャッチフット、あまり体が柔らかいほうではないのかな
 意外にもシニアのグランプリシリーズは初出場。

ニコル・ショット(ドイツ) SP:60.38(7)
 「Despedida」♪ 黒レース。3フリップ+3トウ、両足着氷ぎみだったが立った。3ループはきれいにツイズルに繋げる。2アクセル入り、ステップの途中でスカートを翻すと色が変わって赤に 大人の表現力をしっかり見せるプログラム。

エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:63.46(4)
 エルヴィス・プレスリー・メドレー♪ 紫。慎重に両手上げ3ルッツ+片手上げ2トウを跳んだ。両手上げ3ループも決まり、キャッチフットで高く上げたポジションのキャメルスピンは「8」の字のようできれい 曲が変わるところから軽快に踊りまくり、2アクセルを降りてキック、生き生きとステップ。「へ」の字で指を振るところなんか、エンターテインメント
 投げ込まれたプレゼントを全部抱えて笑顔のキス&クライ

三原舞依 SP:72.23(1)
 「戦場のメリークリスマス」♪ ブルーグレー。きれいな2アクセル入り、3フリップは少しこらえる着氷。3ルッツ+3トウは文句なし コンビネーションスピンで足を換えるところで曲調が変わり、ぐんと回転速度を増す。じわじわと盛り上げていくステップでレベル4、レイバックからヘアカッター、ピンとしたビールマンのスピンを見せてフィニッシュ。
 自己ベストに近い得点に笑顔弾ける

イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.06(1)
 「Una noche mas」♪ 黒に赤い花。美しいツイズルのトランジションから入り、イーグルから3フリップ、イナバウアーから2アクセルと見事 3ルッツには予定の3ループではなく3トウをつけて決めた。コンビネーションスピンの最後は柔軟性を見せつけるI字スピン。シームレスにステップに入り、片手でエッジ片手で足首をホールドするビールマンスピンで終わる。
 ロシア系のコーチについているせいか、どことなくロシアっぽいが、そうはいってもアメリカ育ちなので、独特の雰囲気になっている。

ユ・ヨン(韓国) SP:61.21(6)
 「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ♪ 赤紫から赤。きっちりと2アクセルを決め、3ルッツは単独できれいに流れる。後半に3フリップ+片手上げ2トウを入れた。
 全体にあまりスピードが出てない気がしたが、ステップはタンゴらしい色気がある。キス&クライにはコーチの一人、ヴィクトール・ファイファーさん(濱田コーチは来ていないようだ)。

 結果、三原舞依がトップ、僅差の2位にレヴィト、3位グバノワには5点以上差がある。4位クラコワ、5位イッツォも表彰台を狙えるかな。スケートカナダで3位だったユ・ヨンは6位、ファイナル進出の可能性を残せるか。
 フリーは夜8時15分から。

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GP2022MKジョン・ウィルソン杯アイスダンスRD

2022年11月13日 00時16分37秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯アイスダンス・リズムダンスジャッジスコア)。

<G1>
マリア・ホルブツォワ/キリル・ビエロブロフ(ウクライナ) RD:61.32(10)
 「Sad Girlz Luv Money」「Cuanda Caliente el Sol」「Conga」♪ イエロー・オレンジ・パープル、黒。前半は割とクールに、終盤アップテンポで。ツイズルはスムーズ、ローテーショナルリフトは女性が男性に両足で絡みつくスタイル。
 ドイツとカナダで練習しているカップル。少しだけベスト更新

アリシア・ファブリ/ポール・アイアー(カナダ) RD:67.45(8)
 「Cuba 2012」「Represent Cuba」♪ ピンク系、茶系。歓声や手拍子が入っている曲を効果的に使う。冒頭の女性が男性の股下をくぐる動きが面白い。ツイズルで2人の回転が少しずれてしまった 首や肩の動きなどは2人がよく合わせている。

ヘイリー・セールス/ニコラス・ワムスティーカー(カナダ) RD:63.35(9)
 「Quizas Quizas Quizas」「Ohayoo Ohio」「Samba」♪ ターコイズブルー、白。ストリングスで始まるムーディーな曲で、ゆったりとストレートラインリフト、パターンダンスタイプステップ。曲が変わってツイズル、少し近づきすぎたが大丈夫。最後のサンバのパートは短くてちょっと物足りない

マリア・カザコヴァ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:70.71(6)
 「Squid Samba」「Hello」「1 to 8」♪ ブルー系、黒。ツイズルが明らかにこれまでのカップルより速い ステップの一歩がよく伸び、ビートの効いたパートによく合う。曲が変わるところでシュッと入ったローテーショナルリフトも回転速い。女性のI字ポーズなど、身体能力の高いところを見せた。
 自己ベスト更新にガッツポーズ

ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:74.09(5)
 「Hips Don't Lie」「Hero」♪ 黒系。初めからぐいぐいとスピードに乗っていく。ツイズルの区切りのフリーレッグが華やかで盛り上がる。カーブリフトは膝上に立って頭をまたいで抱え込まれながら降りる。コレオリズムシークエンスで一気に弾けて踊った

<G2>
クリスティナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:75.00(4)
 「Kind Of Latin Rhythm」「 (Where do I begin) Love Story」「Samba」♪ ベージュ、黒。敢えて英語の歌詞の曲ばかりをチョイス ミッドラインステップはリズミカルに、構えずにするっとツイズルに入っていく。2曲目が「ある愛の詩」シャーリー・バッシー、肩回りで一種させてから膝上に立たせるカーブリフトの入り方が面白い。3曲目は「Conga」で歌詞がSambaになってた

ウーナ・ブラウン/ゲイジ・ブラウン(アメリカ) RD:70.34(7)
 「Bones」♪ 黒と黄色、黒。18歳と20歳の兄妹、世界ジュニア2022チャンピオン。まだジュニアにも出られる年齢は、アイスダンス界では大変若い 伸び伸びとダイアゴナルステップ、キャッチフットのツイズル。逆さまにしてから右肩に乗せるローテーショナルリフトでフィニッシュ。
 堂々のシニアデビュー、自己ベスト更新

マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:81.09(3)
 「Let's Cha Cha」「Mas Que Nada Samba」「Samba De Janeiro」♪ ブラウンにゴールド、黒。昨季のフリーで得意なところを見せていたラテン、水を得た魚 特に男性がラテンをよくわかっている気がする。ステップの途中で止まって踊り、すぐ次の動きに入るところが上手い。ローテーショナルリフトの回転の速さが凄すぎ

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:85.37(2)
 「Vivir Mi Vida」「No Me Ames」「Let's Get Loud」♪ グリーン系、黒。イギリスのスケーターが地元開催のグランプリ、大歓迎 華やかなツイズル、2曲目のルンバではうんとムーディーに。曲が変わる瞬間にぱっと抱えてローテーショナルリフト、下ろす前のツイストがアクロバティック。興奮のコレオで会場は沸騰

シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:86.30(1)
 「This Is」「I'm Crying」「Pantera En Libertad」♪ 黒にゴールド、黒。先週のグランプリ・ド・フランスで優勝して連戦。さすがの安定感だが、ツイズルでレベル4が取れなかったのはこのカップルとしては取りこぼしかな ストレートラインリフトで女性が一瞬逆さまになってからのポジションチェンジ、ドキドキ。

 結果、ギニャール/ファブリがトップに立ち、地元イギリスのフィアー/ギブソンが約1点差の2位につけた。3位ラジョワ/ラガはスケートカナダに続いて表彰台のチャンス。4位カレイラ/ポノマレンコ、5位タシャレロヴァ/タシャレル。
 フリーダンスは明日夜、最後の種目に設定されている。地元のカップルが表彰台に乗るところを見たいのかな
 このあとは女子ショートプログラム。三原舞依ちゃん、頑張れ~

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