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世界フィギュアスケート選手権2019男子SP

2019年04月06日 00時11分05秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2019男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:63.24(28)
 「Blue Skies」♪ 紺のシャツ黒タイにグレーのパンツ。きれいな3アクセルで男子の競技が始まる。4トウは回転足りずステップアウト。後半の3ルッツに3トウをつけてリカバリーしたが、回転不足判定に。
 スピンの入りに工夫があったが、放送で改めて見ると、ちょっと硬いかな

アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:63.25(27)
 「I Step Out For A While」♪ 黒Tにブルーグレーのジャケ。3アクセル頑張った(回転不足だけど)。3フリップ+3トウはまとめたが、ルッツが1回転に 体を大きく動かして、クールな曲に合わせていった。ステップは「不明瞭なターンが多い」と解説・岡崎真さん。

ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:55.73(32)
 「Milonga de mis amores」♪ 左が白半袖、右が黒赤ジャケ。いきなりルッツが2回転に 3ループ+2トウ、後半2アクセルはまとめる。コミカルな振付を細かいところまで演出する。ステップは「丁寧」と岡崎さんが褒めていた。

ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:73.63(24)
 「To Build A Home」♪ 白から水色シャツ。真っ直ぐ細い軸が作れた3アクセル、3ルッツと問題なく、後半3フリップ+3トウも大丈夫。「ジャンプ前の構えが長く、着氷後の流れがもう少し」と岡崎さんは厳しいが
 スピンの姿勢をきれいにレベル4をそろえ、ステップは柔らかく、スケーティングが随分きれいになった。

スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:60.66(31)
 「Caruso」アンドレア・ボチェッリ♪ 白ブラウス、顎鬚で渋く。この曲を聴くとデニス・テンを思い出す 3アクセルは少し傾いたが下りる。3ルッツ転倒、3サルコウ+3トウ決まる。滑り全体はしっとりと、切ない曲とよく合う。コンビネーションスピンで「最初のキャメルが回転数が足りない」と岡崎さん指摘の通り、V判定だった。

<G2>
ピーター・ジェームズ・ハラム(イギリス) SP:66.06(25)
 「Smooth Criminal」マイケル・ジャクソン🎵 濃い青。いきなりMJの動きで惹きつける。3アクセルはステップアウトしたが、3ルッツ+3トウは高さが出た。つなぎの中でバレエジャンプやバタフライ、沸かせる。スピンもわりといい姿勢。
 終わって滑り切れた嬉しさ満開

アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:79.17(17)
 「Bang Bang」♪ 黒。引退を決めていて、これが最後の世界選手権。4トウは手をついたが、足を上げてからの3アクセルは高く、3ルッツ+3トウは滑らかに決まる。「一つ一つの音を捉えて丁寧」と岡崎さんが評価するステップでレベル4。
 終わって笑顔で手を叩く。キス&クライでは肩にピカチュウを乗せて

ヴラジミール・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:81.46(16)
 「Abbey Road Blues Era」♪ 黒にストーンでVライン。細身ですらっとした18歳。冒頭のコンビネーション予定の4トウは単独できれいに、3アクセルも回転が速い。後半に3フリップ+3トウが入った。
 スピンの姿勢で足がピンと伸びて爽やかな印象を与える。ノーミスで笑顔のフィニッシュ、シーズンベスト更新

アンドレイ・ラズキン(ロシア) SP:84.05(11)
 「I Put a Spell On You」ジョー・コッカー♪ 黒。コフトゥンに代わっての出場。滞空時間が長く感じる4トウを下り、3アクセルはきれい。3フリップ+3トウ問題なし。キャメル姿勢では足が水平より高く上がる。
 曲の世界に溶け込んだいい流れのプログラム。

ダニエル・サモーヒン(イスラエル) SP:82.00(15)
 「Senza Parole」イル・ディーヴォ♪ 黒。冒頭の4トウ、きれいに下りたら3トウをつける。予定を変えて4サルコウを入れたが惜しい転倒。後半にした3アクセル決まる。
 ドラマチックな男性ボーカル曲で、スピードがあって細かい動きだがしっかり大きく見せるステップでレベル4。スピンもレベル4をそろえられた。時間オーバーの減点がもったいないが、キス&クライでは満足げ。

ブラク・デミルボガ(トルコ) SP:60.79(30)
 「I'm Not The Only One」サム・スミス♪ 黒に白を重ねて。3アクセルはうまく下りたが、3ルッツ+3トウは少しステップアウト。ステップの途中で一瞬引っかかってふらついたり、フライングキャメルスピンを途中でやめるような形になったり、本来の出来ではなかったようだ。

 インタビューでリトヴィンチェフが「迷子になりそうで出歩いてない、高層ビルばかりで」「散歩してみたい」というのが可愛かった

<G3>
ルーカス・ブリッツギ(スイス) SP:54.58(34)
 「Love Is a Bitch」♪ 薄茶から濃茶。トリプルアクセルはきれいに下りたように見えたが、回転不足判定だった。3ルッツ、3フリップ両方で転倒は痛い
 ブルースの雰囲気をうまく表現していたが、スピンもV判定など不本意な出来だったか。

ルック・マイアーホーファー(オーストリア) SP:65.78(26)
 「Bonga」♪ 紺、肩にストーン。ルンバでムーディーにスタート、3ルッツ+3トウは余裕で、アクセルはダブル。サンバに変わってホイッスルと共に3フリップを下り、パーカッションでラテンらしいステップを踏んでいく。
 スピンの回転が遅めで「回転数足りてるでしょうか」と岡崎さんに心配される
 コーチは一人が黒キャップ、一人が黒ハット。得点には納得

イゴール・レズニチェンコ(ポーランド) SP:50.15(35)
 「Give Me Love」♪ 黒に近い濃茶。4トウ転倒、3アクセルも転倒(ダウングレードが痛い)、ルッツが1回転になったが根性で3トウをつけた。ステップはたたみかけるボーカルと合っててよかったし、大きなバレエジャンプも印象的。最後まで気持ちを切らさなかったのは偉い。

イワン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:62.99(29)
 「Domani」アンドレア・ボチェッリ♪ 白カットソー。3アクセルで大きくステップアウトして両手をつき、3ルッツ+3トウも少しステップアウト。3フリップで転倒してしまった。
 キャメルスピンで軸足もフリーレッグもきれいに伸びていて、イリュージョン(ウィンドミル)もとてもきれい。スピンを出るところは首を後ろに残す回転で、非常に美しく見える。ジャンプがはまったプログラムをいずれ見たい。

ドノヴァン・カリーヨ(メキシコ) SP:54.99(33)
 「Jazz Machine」「Picante」♪ 黒にピンク。登場から場内歓声、最初の腰くねくねから会場を沸かせる。しかしアクセルが1回転に 3ルッツ+3トウ転倒、3フリップもステップアウトとジャンプ乱れた。
 魅力たっぷりの踊りはいつもどおりだったが・・・

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:78.26(21)
 「Prelude Age of Heroes」「Tears of the Sun」♪ 青。4トウは膝を深く曲げて耐え、4回転予定のサルコウは3回転で+3トウに。3アクセルは鮮やか。全体としてはまとまったけど、スピンはところどころ回転数が足りない部分があったようで

<G4>
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:88.24(7)
 「Horns」♪ 黒系。軸の細い4トウがびしっと入り、すぐイーグルに繋げてカッコいい。3ルッツ+3トウは少しオーバーターン。3アクセルは少し前傾したがこらえる。
 シットスピンで伸ばした足の下に腕を伸ばすユニークな姿勢。つなぎの中で面白い動きがたくさん、ステップでは手無し側転も
 素晴らしい出来に、終わってガッツポーズ、得点に嬉し涙。

モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:82.67(12)
 「Bloodstream」♪ 黒に黄色で模様。4サルコウは回り切ったのに転倒、惜しい。3アクセル、後半4トウ+3トウをきれいに決めてリカバリーはできた。スピンの回転は割と速い。
 ドビュッシー「月の光」のメロディを序盤とラストに使っている。最後のスピンが終わって「月の光」で余韻を残す振付、観客はみんな知っているので、スピンが終わっても慌てて拍手しないのだった

ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:86.96(8)
 「Who Wants to Live Forever」♪ グレーのシャツ。4サルコウ下りて、ちょっとこらえたが2トウつける。3フリップはまるで教科書 3アクセルは少し詰まったが大丈夫。
 つなぎの膝曲げイーグル、ピンと足を伸ばしたキャメルはエッジ変更もクリアにわかる。スピードとコントロール、兼ね備えたプログラム。

ジュンファン・チャ(韓国) SP:79.17(18)
 プロコフィエフ「シンデレラ」♪ 黒。4サルコウ、きれいに流れたが回転足りず。3ルッツ+3ループは見事!3アクセルでステップアウトして両手をついてしまった。
 時計の音がカチカチ、シンデレラが時間に追われて急ぐ場面でステップ、イナバウアーなども入れてじっくり見せる。コンビネーションスピンにはレイバック姿勢も入って、ちょっと可愛らしい
 本来の出来ではなかったのかな。

田中刑事 SP:78.76(19)
 「メモリーズ」ゲイリー・ムーア♪ 黒Vネック。大歓声の中に登場。サルコウが2回転に 3ルッツ+3トウ、後半3アクセルとスムーズに決めただけに、サルコウが惜しすぎる。
 大きな動きをエレキの音と合わせながら、情感豊かにステップ。いいプログラムなのに・・・

ナム・ニューエン(カナダ) SP:82.51(13)
 「That's Life」フランク・シナトラ🎵 紺セーターに白襟。4サルコウ+3トウ、しっかり決める(岡崎さんは「回転が怪しい」とチェックしてたが、判定はOK)。3アクセルは少しふらついたが耐えた。ステップの一部のようにさりげなく3フリップを跳ぶ。
 曲の雰囲気に溶け込む小粋な所作をたくさん織り込んで、本人も楽しそうにステップ。ラストのポーズが、そのまま満足な演技のガッツポーズになった

<G5>
ジン・ボーヤン(金博洋、Boyang JIN)(中国) SP:84.26(9)
 「While My Guitar Gently Weeps」♪ 黒半袖。ギターソロに乗って加速、4ルッツを跳んだが転倒、4トウはきれいに下りて2トウをつける。3アクセルを下りてそのまま流れながら振付、カッコいい。
 ロックのリズムにしっかり乗りながら、スピード感のあるステップ、なかなか魅せる。エッジがゴールド、名前と目標が“金”かな

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:74.74(23)
 「Papa Was a Rollin Stone」「Barrett Strong」♪ 紫シャツ黒ジャケ黄色パンツ。予定を変えて最初は3フリップ、とてもきれい。3アクセル転倒 ルッツが2回転になって、なんとか3トウをつけた。
 お地蔵さんのような独特なポジションのシット、ピンと伸びるキャメル、ランビエールさん仕込みの素敵なスピンを目立たせるために黄色のパンツなのかも 遊び心たっぷりのステップは、いつまでも見ていたくなる。

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:93.37(5)
 「Volare」♪ 白ブラウスにワインカラーのパンツ。ふわっと舞い上がってすっと下りる4トウ、目が覚めるよう。3アクセルも美しい。3ルッツ+3トウも滑らか。
 曲の盛り上がりと共に一歩がよく伸びるステップ、緩急もあって身のこなしも美しい。どの要素もエッジも基本に忠実で、スケーティングが年々きれいになる。
 シーズンベスト大幅更新に、大喜びのキス&クライ

アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:77.67(22)
 「Requiem for a Dream」♪ 濃い青から黒。4トウはやや傾いてこらえ、3アクセルは高さがある。3ルッツで大きくよろけそうになって、2トウしかつけられなかった。
 きびきびと激しく動くステップは彼らしい。

ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:94.17(4)
 「エクソジェネシス交響曲第3部 贖い」ミューズ🎵 白からブルーのグラデーション。4ルッツ+両手上げ3トウ、決まった 4サルコウは上から見て流れが止まった感じだったが、やはり回転不足判定。3アクセルは問題なさそうに見えたが、放送で見るとけっこうぎりぎり
 長身を大きく使って丁寧に踏んでいくステップ、コンビネーションスピンのシット姿勢から膝をついてフィニッシュ。

アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:78.38(20)
 「Cold Blood」♪ ダークグレー。冒頭のルッツが2回転になってしまった 4フリップ、傾いたがなんとかこらえて2トウをつける。3アクセルも着氷で頑張った。
 スピンもステップも全部レベル4が取れているが、前半のジャンプ前など、つなぎが少なく感じた。手や腕の所作でそれなりにアクセントはつけてたけど、あまり面白みが感じられないプログラムのような

<G6>
羽生結弦 SP:94.87(3)
 「秋によせて」♪ 透明感のあるブルー。固唾をのんで見守る観客の前で、イナバウアー、イーグルからサルコウ、、、2回転に ターンからの3アクセルはそのままツイズルに、4トウ+両手上げ3トウはイーグルにつなげる。
 きれいな輪になるドーナツスピン、腕と手で様々な表現を見せていくシットスピン。トトトッと走り出しながら音を奏でていくステップ。
 その滑りは、別格

宇野昌磨 SP:91.40(6)
 「天国への階段」♪ 紫。4フリップ、転倒 「ジャンプが上がり切ってない」と岡崎さん。4トウには無理せず2トウをつける。3アクセルはイーグルにつなげて拳をきゅっ
 フラメンコのリズムで次第にテンポアップするステップ、エッジがクリアで力強くて、今日もカッコいい 会場で見ると、スピンの各姿勢を横から見たところが、とてもきれいだとわかった。

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:96.81(2)
 「Love Is a Bitch」♪ 黒に青ライン。あれ?という間にするっと跳んでしまう3フリップ、3アクセルももう、彼にとって難しいジャンプではなくなった。後半の3ルッツ+3トウ、気持ちいい。
 どの一歩、どの動き、ずっと惹きつけられる。バレエジャンプまでさりげない。素敵なステップを見せてフィニッシュ。
 高得点のシーズンベストに大喜び

ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.23(10)
 「I Belong to You」ミューズ🎵 黒と白。最初の4トウ、3回転で下りてしまった ルッツも3回転であとは2トウをつけるしかない 3アクセルはきれいに下りてイーグルにつなげた。
 ボーカルのパートでステップ、音楽とよく合っていて見せどころ。

キーガン・メッシング(カナダ) SP:82.38(14)
 「You've Got a Friend in Me」マイケル・ブーブレ♪ グレーシャツ、チェックベスト。4トウで転倒、3アクセルは膝を柔らかく使って流れる。バレエジャンプから3ルッツは下りてすぐジャンプして脚を打ち合わせる振付、あえてコンビネーションにしなかった模様。「こういう場合は先にやったほうを+comboにします」と岡崎さん。
 ミスがあっても、楽しすぎる。彼自身の滑りが持つ音楽性が表れるプログラム

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:107.40(1)
 「キャラヴァン」デューク・エリントン🎵 黒と白。全身シェイクからスタート、ゆったり3アクセルを決め、4ルッツ頑張る。4トウ+3トウもOK。
 軽快な曲にのって、スピンもステップも体のキレがよく、本人も生き生きと楽しんでいるのが伝わってくる。これは凄い

 結果、圧倒的な演技でチェンがトップに立ち、2位に4回転なしでパーフェクトだったブラウン、3位羽生。4位ジョウ、5位リッツォ、6位に宇野。
 エイモズ7位、ブレジナ8位、ジン・ボーヤン9位、コリヤダ10位。グランプリファイナルに進出したメッシングが14位、チャ・ジュンフアンが18位はちょっと出遅れ。田中刑事19位。
 そしてフリーで・・・明日じっくり見よう

 

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