日刊スポーツ「浅田真央に世界選手権チャンス? 3枠埋まらず再考」という記事。フィギュアスケートの世界選手権に出場する選手は、おもに年末の全日本選手権の成績で選ばれるが、その基準に変更があるのでは?という。
ちなみに選考基準とは:
① 1人目は全日本選手権大会優勝者を選考する。
② 2人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
B) グランプリファイナル出場者(①の選手を除く)上位2名
③ 3人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して選考する。
A) ②のA)又はB)に該当し、②の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会4位~6位の選手
C) 全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名
D) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名
記事には「今季の女子は、年齢制限で世界選手権に出場できない本田真凜(15=大阪・関大)らジュニア選手が多数上位に入る、GPファイナル出場選手が少ないなど、条件に満たず、3人を選出できないケースが出てきた。」とある。
全日本ジュニア上位は全日本選手権に推薦で出場し、その成績によって世界ジュニア代表が決まる。ジュニア選手の中には当然、まだシニアには出場できない年齢の選手が含まれる。昨季も2位樋口新葉、5位白岩優奈はその年齢だった。
今季ここまでのシーズンベストを見ると、日本女子トップ10に4人ジュニアしか出られない年齢の選手が入っている。全日本の6位までに4人くらい入ってくる可能性もなくはない。史上7人目のトリプルアクセルジャンパー・紀平梨花が、ショートプログラムでもトリプルアクセルを決めたりすれば(ジュニアでは禁止だがシニアでは可)、優勝をさらってもおかしくない
しかし、仮にトップ6にジュニアのみ年齢の選手が4人以上入ってしまったとしても、③C)ワールドスタンディング上位3名は、宮原知子・本郷理華・村上佳菜子あるいは樋口新葉で、シニアに出られる年齢の選手がそろっている。ジュニアのみ年齢で最高位の本田真凜がジュニアグランプリファイナルで優勝したとしても、上位3名には入れない。③C)の項目だけで3人埋まるはず、ではあるが、、、
今季の世界選手権は、普通の年と違う。2018年平昌オリンピックの出場枠がかかっている。上位2人の順位合計が13以内で3枠、3+10、4+9、5+8、6+7等で取れるが、1つでもオーバーしたらアウト。6+8、5+9でもう2枠になってしまうのだ。確実に3枠を取りたい
そう考えると、選考基準で当てはまる項目が1つだけの選手を世界選手権に派遣するのは、ちょっと不安かも^^; 6位には入ったけど得点があまり高くなく国際大会経験が少ない選手とか、3シーズン合計のワールドスタンディングでは上位だが今季は不調の選手とか・・・
条件の見直しは、今季の調子とこれまでの実績、あらゆる面から考えて決められるように、ということだろうか。ついでに、ジュニアのみ年齢の選手が優勝したときの措置(優勝者が年齢に満たない場合は2位、3位、、、)も明確にしておくということかな。
誰に決まるにしても、選手たちがみんな実力を発揮した上で決まるように、と思う