マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

賢太郎Message

2009-04-24 09:36:37 | 小林賢太郎・(有)大吟醸
「その時に出来る最高のパフォーマンスを。その為に出来る努力は全部する」
                      
                         小林 賢太郎


努力って自分だけがしている事ではない。

みんな、目的や質量の違いはあるももの、何かしらの努力はしている。

しかし、努力の濃さに比例して、よい結果が出るとは限らない。

100%の自信をたとえ努力で身につけたとしても、ハズレに当たる時もある。


しかし、ここが、面白い処。

結果、目一杯努力してその成果は出なくても、人間は果てしなく努力を続くけていく。

心臓が止まるその時まで、諦めない。

不思議な生物である。

夢を見ながら、欲を創造するからなのか。


最高のパフォーマンスを夢みながら、強いコント師になる欲を・・・。

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春眠

2009-04-23 10:00:19 | Weblog
午前3時24分。

深いレム睡眠の中で、「ニャオ、ニャオ、アーーン」の声で起される。

今夜もかよっ!!

無視して寝ているフリをしていると、私の顔をザラザラの舌でなめてから、頼んでもいないのに、しっかり愛噛みをしてくれる。

仕方が無い・・・。起きて玄関の戸を開けてやる。

「5時半まで、帰ってくるなよっ!!」と一応、毒ついてみるが、彼女は、自分の都合の悪い人間語は、理解出来ないフリが得意なので、ばっくれて、きっちり一時間後にご帰宅なされる。

そう、この所、何故だか、深夜の徘徊が日課になってしまった、我が家のばばあ猫。

彼女から言わせれば、この行為は「徘徊」ではなく、「監視偵察」だそうである。

4月に入り、我が家周辺の猫社会に、異変が起きているらしい。

今まで、この一帯を牛耳っていた、チロちゃん率いる「巨体ブスオス集団」がお引越しされ、次のトップ争いで落ち着かないのが現状。

だからって、御歳の貴方が、わざわざ出て行かなくたっていいものを・・・。


私事で申し訳ないが、大好きなDVDを見て寝る時間がだいたい深夜12時過ぎ。

そして、私が噛み起されるのが3時半ごろ。

あなたが戸を開けるまで、体や頭を網戸に頭突きしてご帰宅なさるのが4時半ごろ。

私が起きる時間が5時半。

もう、3時過ぎから、寝ているんだか、起きているんだかの睡眠細切れ状態が、延々と続く訳です。

眠いです。

とっても、毎日眠いです。

それなのに、貴方は、私が出かける7時に、甘い声て゜「お願い、押入れに入れて。眠いからお父さんのニオイが染み付いた臭っさい羽根布団で寝たいの」とせがむ。


こらああああ!!調子いいこと言ってるんじゃねえぞ!!(賢太郎口調で)

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TOWER・その7 Tower詩集より

2009-04-10 15:17:51 | ラーメンズ
「ボク、男には、興味ないんだよね」     
         と、京都タワーが言った。

              
          [01/04/2009Tower詩集]より ma-ちん




「ハイウェストな京都タワーが、好きなのよ 」

            と、ツルちゃんは言った。

「見りゃわかる」

            と、カメヒコは言った。

「タワーが好きじゃない人間は、好きこのんで塔のつなぎなんて着ない」


「これ、5段のティヤードスカートなんだけどな」
            
            と、ツルちゃんはつぶやいた。

「やれやれ」   
            と、カメヒコは思った。

      
          [01/04/2009Tower詩集]より yo-ちん



マシュマロは、この世で一番色白美人だと思い

お煎餅は、この世で一番小麦色の肌が似合うと思っている。

二つは、自分達の名前の響きには、興味がない。

        
          [01/04/2009Tower詩集]より ma-ちん




「ほんとは、空だって飛べるのにな・・」

崩れたシャンパンタワーの後片付けをしながら、箒は遠い目をした。

あやとりの箒は、その遠い目の中を、浮遊していた。


          [01/04/2009Tower詩集]より yo-ちん





「いくら、いい男のオレがお前を見つめているからっといって、毎回、赤くなる事、ないじゃないか。こっちが、照れるぜ」
 
 と、カメヒコは、東京タワーに言った。

          [01/04/2009Tower詩集」より ma-ちん



『長いモノには巻かれろ』と言われて育った卑屈なツルちゃんは

腑に落ちない思いで、長いモノを巻いた。

そして、彼は変わった。

「ボク、もう卑屈じゃないもん。」
      
          [01/04/2009Tower詩集」より yo-ちん
      




「はい、免許証出して。ノーヘル1点減点、二人乗りだから罰金5千円ね」


  ガマンチョメンガーでも、白バイには勝てない。


          [01/04/2009Tower]詩集より ma-ちん
     
      



箱は、カメヒコに抱っこしてもらって積まれるのをじっと待っている。 

「カメヒコ、大好き。」


ツルちゃんは、箱の上でよろけた。

「クリムゾンメサイアは、禁止なんだからぁ。」


「カメヒコー、ピアノ弾いて♪」

           ・・・箱の気持ち。

    
          [01/04/2009Tower詩集]より yo-ちん


「ワタシをわしづかみにしないで!」

「やさしいツルちゃんが好き。」

「ツルちゃん、タワー作って~」

          ・・・あやとりの気持ち。


※作者注:ツルちゃんが好きと思ってるけど、カメヒコに心をわしづかみにされちゃってるかも。

          [01/04/2009Tower詩集」より yo-ちん




人は誰しも、優柔不断な心の葛藤を克服する為の手段として、
スタバーに通いつめるのだ。   


えっっと・・、キャラメルマキアート、グランデ、熱め、フォームミルク高脂肪、フォームスチーム7対3、キャラメルダブル・・。

          [01/04/2009Tower詩集]より ma-ちん



紐が取れちゃった、くす玉の中身。

中の垂れ幕はなんて書いてあるのか?・・・割ってみよう。

ぱかーん!


『祝・スタバ・フル装備・制覇!』紙吹雪+紙テープ

そこに現れたる、フル装備のクリムゾンメサイアー。

カメヒコは、嬉しそうにお持ち帰りしたキャラメル・マキアートなんたらかんたら・・を渡した。

         [01/04/2009Tower詩集]より yo-ちん
  


「三分間しかもたないんでしょ。しかも点滅してるし、不安な音出てるし・・残念だけどご縁がなかったと言う事で」



カメヒコ「どうだった?・・お前の再就職にスタバ、最高の環境だと思ったのになあ。」

ウ-トラマン「・・・・」
  

          [01/04/2009Tower詩集]より ma-ちん



「いつもの奴ってなに? やって、やって。」 
          
  とカメヒコが言った。

ツルちゃんは、おもむろに、紙袋をかぶった。

「それ、ウートラマン?クリムゾン・メサイア?それともマスターセバルコス?」

「ラーメンマンと戦う・・・ウォーズマンだ!」

「げーー、ツルちゃん、紙袋もらったからって
  スタバでそんなことして遊んだらまずいよ。」


「わかったよぉ。じゃあ、今度はボクに、いつもの奴、やって。」 
         
 とツルちゃんが言った。


カメヒコは、言われるがまま、ツルちゃんのかゆいところを掻いてやった。

かりかり。


          [01/04/2009Tower]詩集より yo-ちん



東京タワーの見える部屋にて~ ]

ただいまー。お帰りー。

自分たちで両方言ってどうするんだ。

カメヒコ、名古屋県、楽しかったね。甘い手羽先も、ひつまぶしも美味しかったし。

うん、全体的にねー。 では、ひとまず、[Tower] 二段落に・・、

乾杯!

ほら見てツルちゃん。東京タワーのダイヤモンドヴェールの輝きを。

きれいだな。ボクたちのルームシェアも、早11年になるんだね。

そうか、スイート10ダイヤモンドを超えたんだな。

(ふたりは感慨にひたりながら飲み、夜は更けてゆく・・)




・・・さぁ、あと少しで日付変わって17日だね。カメヒコ、見ててごらん。

時報、ぽ・ぽ・ぽ・ぽー

(ツルちゃん、窓から、東京タワーに向かって、息を吹きかける)

ふっ・・!(タワーの赤いライト、0時消灯!) ーん。


ハッピーバースデー!賢太郎!

          [17/14/2009Tower詩集]より  yo-ちん





「うーーんとね、だから、オレが、今ここで、バク天左ひねり宙返りを成功させたと仮定してだなあ、はい、今決めましたっ!!で、お前の発する言葉は!!」

「おーーー」

「次いくぞ。えーーとねぇ。風が吹いた。もの凄く強い風がふいたんだよ。ほこりとか細かいゴミとか一杯、そのーーなんだ・・えっっっと・・・」

「巻き込んで」

「そうそう、巻き込んでだ。そして、そのゴミが、顔の一部のどっかに入った」

「目」

「そうそう、当り。じゃあ、次いくぞーー!!お前が、キーボード叩きながら、よく、箸使ってチップスター食うよな。どっかが汚れるのがイヤだからだよな」

「キーボード」

「違う、違う、モトの方だよ」

「指?」

「うーーーーーん、惜しい。その全体」

「手」

「そうそう、それに濁点付けて」

「手゛」

「おーーーい、いい感じ。では、最後です。今回のラーメンズ本公演タイトル日本語に直して言ってください」

「塔」


「はい。出揃いました。初めから続けてどうぞーーー」


「お・め・で・とう」

「賢太郎・・昨日のオレの気持ち」

「・・・・・遅っせえよ!!」


          [18/04/2009Tower]詩集より ma-ちん

  

~ [Tower]楽屋にて ~

K: 三!・・・三越のライオン。六!・・・バキュンバキューン、六本木の帝王、田中カクウェイ!

合わせてボク、三六歳!なーんてネタ、つまんないよなぁ~。

J: ねぇ、Kー、三越のライオン、南大門の像、どっちが怖い?

K: おまえのマーライオーレ。

J: ・・・。 じゃあ、この世の中で、何が1番怖い?スタバでの注文?

K: いや、己の才能、かな。

J: かっこいいーー。

K: (楽屋のそこらへん片付けながら)
   おまえ、さっきから、なにカリカリ書いてんだよ。

J: サインだよ。思いのほか物販の本が売れちゃってさぁ。また今日から大阪だしな。

K: 相変わらずだな。フリーメイソンの絵? 天使と悪魔か・・。
   天使のJちゃんだもんな~。

J: Kは、どうして戯曲集の宣伝やサインをしないの?

K: だって、ボクは悪魔の申し子だもん。 
   ふふふ、サイン禁止、写メ・メモ禁止、クリムゾンメサイア禁止!



ma-ちんとyo-ちん:アウトローで極端にひねくれた異分子の悪魔が好き。
             あ、才能があることも重要な条件。

サインもメモも画像もないのに、脳内で、こんなに一粒で2度美味しいどころか、
7度も8度も美味しく遊ばせてくれたラーメンズに感謝。

でも、これから、ちょっくら下北から二子玉方面にランニング行ってきまーす。




J: ・・・あのふたり、頭、冷やしに行ったの?

K: いや、頭に血が昇ってるらしい、タワーだけに。

J: で、これって詩集?

K: (うなずきながら) 塔!



K:Kamehiko J:Jsuruhiko


          [20/04/2009Tower]詩集より yo-ちん


  
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TOWER・その6 

2009-04-09 13:59:47 | ラーメンズ
よろしいでしょうか、想像してみてください。

本多劇場です。「演劇の街」下北沢のシンボル的な存在の劇場です。

そして、今、この小屋では二人組みの男達が、二年ぶりの公演を、定番の真っ黒い舞台設定で行っています。



一つ目の演目が終わりました。

照明が落とされ薄暗くなった舞台で、二人仲良く唯一の小道具「箱」を動かしています。

そして、次の演目の立ち位置へ移動していきます。

一人は壁際に座り、一人は下手へ。


二つ目の演目が終わったようです。

照明が落とされると、二人手際よく「箱」の位置変えに取り掛かってます。

そして、今度は上手に箱を椅子代わりに座って待機です。


三つ目の演目が終わりました。

薄暗い舞台上では、一人の男が先ほどの演目の疲れか肩で息をしながら「箱」の片付けをしています。

もう一人が、それを確認して同じ肩で笑いながら、手伝ってます。

そして、次の演目ではどうやら、小道具はないようです。

一人の男が舞台正面に立って、照明がつくのを待ちます。


四つ目の演目が終わりました。

衣装の仕度に時間がかかると思いきや、短時間で二人が出てきました。

今度も小道具はありません。

リラックスして下手に座り込んでいる様子が伺えます。


五つ目の演目が終わりました。

照明は落とされていますが、話の続きを一人が演じてます。

一通り行った後、一旦姿を消し「箱」を持って再び舞台へ出てきました。

そして、積み重ねています。

と、そこへ何やら幅広の衣装をまとった一人が、ゆっくり登場です。


六つ目の演目が終わりました。

身軽な一人が「箱」の移動をしています。

なかなか姿を現さないもう一人のわけを、衣装を脱ぐ仕草で表現しています。

薄暗い中でも、十分伝わる、ほんの数秒の出来事です。





照明がつくまでのほんの数分間、観客は、興奮と哄笑の中で、次なる演目への想像と予感、そしていい意味での裏切りを期待する。

一つの出し物が終了しても、観客に終わりはない。

彼らの停止状態も、次に進む精神的切り替え状態も、小道具の準備も、全てが出し物なのだ。

そう、待ちに待った二人の公演。

瞬きするのも、惜しいくらいの。



さて、ここで問題です。

この二人は、誰でしょうか?

回答  RAHMENS(片桐仁・小林賢太郎)




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TOWER・その5 ネタバレ注意

2009-04-08 12:40:50 | ラーメンズ
「5・ルームシェア」

同居作品といえば、「釣りの朝」を思い出さずには、いられない。
そして時と共に、二人の関係は、変化を遂げている。

初期の頃の、封建的男女?関係「妻は夫に従い・・」は、段々影を潜め、
「・・一緒に来ればいいじゃん」の台詞を、言わせた賢太郎と、しらっと言ってのけた仁ちゃん。

おぉぉぉぉ、仁ちゃん、やれば出来る人だったんじゃん。
主人からの指示待ち仁権擁護から、見事に脱皮。自立の道筋が見えたのね・・って、どうも、現実の二人の関係とダブって、見てしまう。

もとい、コントだ、コントだ、非常識の日常の世界の事だ。

「変装して化ける」が軸。ルパンほど高度ではなく、おばあちゃんに化けた狼位のノリだろうか。

「いつものアレ」に関しては、初日はもたついていて、その分観客のわくわく度は上昇・・・で、アレかいな。
あの袋マンを見て、洋画「ホリデイ」て゜ジュードロウが素敵に演じたMr.ナプキンを思い出す。

そして、もう一つ、何で今さら「スタバ」なんだろう。1996年ギンザでオープンして以来、1都1道2府43県に展開しているのは分るが、どこかで、見かけたのかなあ・・つるちゃんみたいな人を。
照明が落とされた後で、二つのキャラメルマキアートを持って下がる賢太郎君が最高にキュート。

舞台の厚みを出す為に、色々ご苦労が多いいようで。


[6・五重塔]
裸足がニョキっと見えて傘お化けみたいな五重塔の仁ちゃんと、亀彦の戦い。

今回一番、分らなかった作品。何が言いたいの?

と、ラーファンは、すぐに分析にかかるから、うざいんだよね。

別に何も考えず、ただ、馬鹿笑いを純粋に楽しみましょう・・と何出来ぬ私の脳。

しかし、知りたい賢太郎君の思惑。それには裏の裏その又裏の裏を読む・・っていまどっちだ?


[7・箱で表現]
まるでメトロノームや音叉を使用し、音と時間を始まりに戻したような不思議な感覚になる。

単細胞の性、ピアノの音の罠に簡単に掛かる。そして、優雅な賢太郎君の指先にも、やられる。

はい、もう、すぐやられちゃいます。白旗です。

優しい、易しい、和らぐ舞台だった。

そして、「揺ぎないもの」と「揺るぐもの」=「小林賢太郎」と「片桐仁」、両方重なり合っている舞台を常に切望する。



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TOWER・その4 ネタバレ注意

2009-04-06 10:30:47 | ラーメンズ
[TOWER]独断と偏見検証。

昨日読んだ、[建築雑誌]の賢太郎君発言に、とっても反応してしまい、もう一度斜め感想。

「言葉の削除」「10調べて1発言」「揺るぎないものと揺るぐもの」「芸術性」等等。


[1・箱で表現]
あの4つの黒い箱が、正六面体だったのか、直方体だったのか・・?

はじめ、二人が乗っていた箱の側面は正方形で、箱移動はサイコロ形に感じた。そうなると、階段も、ピアノも、ガンマチョメンガーも創る事が出来ない。

うーーーん、4つではなく、もっと箱があったのか?

ところで、このコントは、乱暴で強すぎると言うところの「言葉」を徹底的に削除。

しかし、目新しさはまったく無く、「1」から順番に数字を表現かと思いきや、途中で投げ出してしまう始末。

教育テレビ「10本アニメ」の様な統一性は、見つけられなかった。

そして、「ポツネン」シリーズでの平面図形の移動で、タイヤ・傘・悪魔の翼を表現した事を思えば、やはり、幼稚園の入園テストの内容の様で、少々幼稚に見える。

積み木は、想像したものを立体的に構成させる難解遊具の一つ。しかし、二人が作り出す立体は、我々からは、平面しか見る事が出来ない。この溝は観客の想像力頼り。


[2・パーティー会場裏方の二人]
賢太郎君の手馴れたパントマイムより、仁ちゃんの「あやとり教室」の方が、とても面白く出来上がったコント。

しかし、ここでも、あやとりという、入園テスト内容・・。

そのうち、雑巾絞り、靴紐蝶々結び・・のコントが出てくるんじゃないかと、疑う。

「ポツネン」シリーズで、12支を覚えられないネタをやった時、キャラに無理がある、つまり賢太郎が12支を言えない訳がなく、しらけてしまった記憶が蘇る。

器用な賢太郎が、あやとりを出来ないわけがない・・。

しかしだ。今回は、仁ちゃんが相手役としている。素晴らしい「反省突っ込み」に大笑いである。

賢太郎のオーバーな、ありえないリアクションにも「ごめん、僕の教え方が悪い」と言いながら、突っ込む事も忘れない。

仁ちゃんの2年間にわたる修行の成果なのか、こんな演出をした賢太郎の力なのか、とにかく、面白い。


[3・字音としての言葉遊び]
仁ちゃんの進化を問われる作品。そして、賢太郎の思惑通り、音(おん)として我々は「クリゾンメサイヤ」も「カマンチョメンガー」も脳裏に焼き付かされる。

珍しく、言葉の字義(訓)を大事に扱う彼が、まったく逆の発想から生み出した、意味無く音だけの言葉遊び。

そして、そんな字音だらけの言葉を繋ぎ合わせ、仁ちゃんただ一人の力のみで、大笑いに持っていく。

しかし、私の古い頭の中で、うまく「宇宙戦士・クリムゾンメサイヤ」を映像化する事が出来なかった。ちょっと悔しい。


[4・ハイウエスト]
自分のウエスト周囲に関して、常にダサコバファンの間で[警戒態勢]が発令されている事を想定して、仕掛けたコント?

まあ、それにおおいに、笑わせて頂いたが。でも、見終わって数日たっても、何であんなに可笑しかったのか、分らない。

と、言う事は、またしても、意味無く、オンのみで笑わせるという、彼のコンセプトは、成功したって事かいな。

「彼について正しいものを次から選びなさい」
①劇作家 ②パフォーマー ③ハイウエスト

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建築雑誌 小林賢太郎 4月号

2009-04-05 14:36:55 | ラーメンズ
[建築雑誌]
小林賢太郎-舞台というメディアに複数の価値を重ねる


建築の世界では、最近、一つの建物を完成させるまでの過程がどんどん複雑になってきている。そして、そこには「設計者は誰か」という、問題が浮上する。

本誌は、その回答を安易に求めず、多方面よりトップとして活躍されている方々からのインタビューを交えて、各立場での考え方を明確にし、テーマの奥行きを表現する事を重視した・・・らしい。


そこで、登場、コントの申し子・賢太郎大明神


気持ちいいほど、賢太郎節炸裂です。

「リーダーとしての立場を明確にしなければ、現場はうまく回らない。全ての責任を僕は、背負っている」

「動員数やDVDの売り上げの数値を軽少している訳ではないが、僕らの狙いはそこではない」

「お客さんの喜びイコール僕のガソリン。千秋楽の拍手を必ず深呼吸して肺にいれてます」

「仕草で表現が伝わるなら、極力言葉を削除していく。そして使う言葉は慎重に扱い舞台を仕上げる」

「リサーチは、10調べて1発言の英国人方式。徹底的に裏を取る」

「舞台では、ギャグだけでなく、観客を飽きさせない工夫としいて、複数の価値を積み重ね厚みをだしている」

「物事に対して、必ず、二つの「ゆるぎないもの」と「ゆるぐもの」を組み込む」

「今時代と平行しない。つまり10年経っても面白いものを創ることを心情としている」

「時代を斬っているDJ的センスの漫才に、自分の限界を感じた。結果、今あるコントの形式にたどり着いた。両方とも[お笑い]の領域に位置しているが、コントと漫才はまったく違う」

「芸術と評してくれる事に慎重になる反面、心の底で喜んでいる。美大出身なので芸術家でありたい欲はある」

「自分自身を見せたいより、自分の創ったものを見せたい欲の方が強い。作品があり、その作品を見ている人がいて、さらにその状況を見ている自分がいる」

「劇場を選ぶ基準は、座席の一番後ろの隅に座り、舞台でスタッフに瞬きをしてもらいそれが見える事が条件。(但し、小林氏の視力は2.5以上)」




やはり、頂点に立つ事が彼の宿命なのか、はたまた、ただ単に出たがりなのか・・。

彼の狙いは、世界征服以外ないだろう。

さぞや、「TAKE OFF」では、ハイオク満タンになったでしょう。

言葉を削って、削って、削って・・ガマンチョメンガーぁぁ?

伝統と格式と経験を重視。まさに、人間が硬くて古い。トラッドだ。

手品をしたり、パントマイムする事が舞台の厚みを出す工夫の一種の方法だったなんて。厚み・・・?。あるのだろうか、そんなものが、KKPに・・。

ゆるぎないもの・・小林賢太郎。 ゆるぐもの・・片桐仁。二つ必要。

時事ギャクを作らない事は、何年経っても笑えるコントの必須条件だもの。

漫才界で一番になれないなら、何の種目で一番になれるか考え、作成し、実行し、成功した訳である。成功したから、天才と称され、芸術作品と評価され、ちょっと嬉しい素直な賢太郎君であった。おしたし、おしたし。

小林氏が作った「片桐仁」を見ている「小林賢太郎」を、我々は常に見ていたいのです。何故、それが分からないのですか。

2.5の視力って、オイ!!お前はサバンナ育ちかよっ!!



最後、学生へのメッセージで
「僕は劇場に育てられました。まず、肌で感じ、それを自分で思考し学ぶこと」



うーーーーーん。賢太郎君の育った舞台って、何だか、幼稚園から大学まである附属のイメージだわさ。「見てください」&「見せてください」の舞台かあ~。





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TOWER・その3 ネタバレ注意

2009-04-03 13:24:35 | ラーメンズ
合言葉は・・・

クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット


[5]
舞台が明るくなると同時に、日本各地のタワーの名称と高さの数字を早口に羅列する仁ちゃん。
窓を開けると、真っ赤な東京タワーか見える部屋。そんな一室を「ルームシェア」している塔フェチな二人組みの話。

しかし、仁ちゃんは、他にも沢山お友達がいるらしい。
「明日はバイト仲間とキャンプに行くんだ」のじんちゃん発言に、嫉妬深い賢太郎君は、なにやら阻止計画を思いつく・・・。

このコントは、まだこなれていない感じがした。だけど、だけど、こんな仲がいい二人をラーメンズファンは、イメージしている為、もとい、自分の愛する人の気持ちがちょっとでも他人に向けられる事を許すことが出来ず苦悩して行動を起こす賢太郎を強く望んでいる為(私だけ)、もう、このシチュエーションだけで胸キュン!!

そして、何故だか「スタバ・キャラメルマキアート」「S・T・G・V」の方に観客はおおいに反応する。
この店に入った日本人は、全員こんな擬似体験をしているのだ。


[6]
仁ちゃん、五重塔のかぶりモノにて登場。
彼は、京都タワーにベタ惚れらしい。
そこへ、カメ彦(賢太郎)登場。カメ彦はタワーオタクなのか、アンチタワー族なのか、いまいち、設定が分らず。
二人の間入れぬ、早口な台詞の応酬に、ちょっとついていけない。

こちらのコントは、ズビズバっと次回しっかり観賞予定。

[7]
[1]の設定に戻る。4つの箱で言葉を表現。
箱の階段で、今回出て来たキャラ達が、それぞれの思いを込めて、それぞれの場所に登って行く。
ピアノの音に合わせて、賢太郎君の美しい指先が優雅に舞う。
そして、仁ちゃんの最後のオチの行動とそれに対する賢太郎君のドッキリ顔に、永遠に続く二人の関係を再確認する。


おしまい。


優しい舞台だった。

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TOWER・ その2 ネタバレ注意

2009-04-02 09:56:09 | ラーメンズ
1回目の観賞で、たいして頭に残っていないが、取り合えず・・。

以下、ネタばれ注意。


[1]
定番の黒い直方体の上に立つ二人、蝋人形の様だ。

始まってすぐに、仁ちゃが賢太郎君の頭を殴る。

逆の映像は、常に想像の範囲にあるが、この光景は、ちょっとびっくり。

「おーーー、二年たって、仁ちゃんも偉くなったなあ」的に。

「積み木で遊ぼ!!」3チャンネルさながらのノリで話が進んでいく。

アナウンスの言葉にそって、この積み木を使い、表現していくのだが、アナウンスの声が曇っていて、聞き取りにくい。


[2]
パーティー会場裏方の二人。何故だか、仁ちゃんは、あやとりをしている。

賢太郎君の、つつがないパントマイムを暫し観賞。

シャンパンタワー、ロールケーキ、くす球、シュークリームと、話は進んでいき、

最後は、仁ちゃんが賢太郎君にあやとりの取り方を教えるコントへ進んでいく。

幼少時に遊んだ若しくは、大人になって教えた記憶が蘇える人には、爆笑。

仁ちゃんの反省しながらの突っ込みと、賢太郎君のあり得ないボケ(チャーシュー・呼吸しやすいマスク・・)の応酬。

「つかんで」「鷹の爪でつかんで」「親指と人差し指でつかんで」

「回して」「腰じゃなくて、指を回して」と、まだまだ続く・・。


[3]
賢太郎君得意の言葉遊び。TEXTの不透明な会話と同じような進行方法。

オン(音)のみで連想する、名詞、固有名詞についてのコント。

こちらは、キングコングの西野君のブログにちょこっと書かれていた内容とリンクする。

始めは、トンチンカンな受け答えしか出来きなかった仁ちゃんが、だんだんと、彼の独擅場に変わっていく。

もう、誰も彼を止める事は出来ない。「クリムゾンメサイヤ・・・メサイヤ   カマンチョメンガー・・」等など。

舞台端で、時計をわざと気にして見守る賢太郎君が、そこにいる。


[4]
「ハイウエスト」賢太郎君が発するこの言葉のみで、笑える人間がいったい何人いるだろうか・・?

そう、まさに、コレこそが自分の想像力と戦うコントである。

ハイウエスト・・・賢太郎のシャツインの腰メインの写真を、走馬灯の様に脳裏に蘇らせる。

ハイウエスト・・・常に気になっていた、賢太郎の股上の深いズボンの腰メインの映像をぱらぱら漫画の如く脳内で再生。

つまり、「ダサコバ」に興味がないと、笑えないコント。この先、この作品は、笑いがバラける様な気がする。

最後の挨拶でも
「ハイウエストは、稽古時に何度も、これのどこが面白いろいのか、分らなくなった作品なのに、笑ってくださり本当にありがとうございます」と小林氏にしては内向的な発言があった。

私的には、一番おかしく壊れるほど、笑った。


この続きは、その3にて、

合言葉は、
クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット。


あるんだ~。じっさい。


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TOWER・その1

2009-04-01 23:02:17 | ラーメンズ
ラーメンズ本公演第17回[TOWER]

4月1日(水)本多劇場19時開演。


ぶれない、突然変異もない、驚異的進化もない、いい意味での小林賢太郎しか書けない仁ちゃん中心の脚本。


この二年間、色々なお偉い脚本家又は演出家の方々が独自の方法で、片桐仁を使用したが、あえて、「2009年版改正、片桐仁取り扱い説明書」を、賢太郎君が書き直したような[TOWER]であった。
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