マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

TOWER・その5 ネタバレ注意

2009-04-08 12:40:50 | ラーメンズ
「5・ルームシェア」

同居作品といえば、「釣りの朝」を思い出さずには、いられない。
そして時と共に、二人の関係は、変化を遂げている。

初期の頃の、封建的男女?関係「妻は夫に従い・・」は、段々影を潜め、
「・・一緒に来ればいいじゃん」の台詞を、言わせた賢太郎と、しらっと言ってのけた仁ちゃん。

おぉぉぉぉ、仁ちゃん、やれば出来る人だったんじゃん。
主人からの指示待ち仁権擁護から、見事に脱皮。自立の道筋が見えたのね・・って、どうも、現実の二人の関係とダブって、見てしまう。

もとい、コントだ、コントだ、非常識の日常の世界の事だ。

「変装して化ける」が軸。ルパンほど高度ではなく、おばあちゃんに化けた狼位のノリだろうか。

「いつものアレ」に関しては、初日はもたついていて、その分観客のわくわく度は上昇・・・で、アレかいな。
あの袋マンを見て、洋画「ホリデイ」て゜ジュードロウが素敵に演じたMr.ナプキンを思い出す。

そして、もう一つ、何で今さら「スタバ」なんだろう。1996年ギンザでオープンして以来、1都1道2府43県に展開しているのは分るが、どこかで、見かけたのかなあ・・つるちゃんみたいな人を。
照明が落とされた後で、二つのキャラメルマキアートを持って下がる賢太郎君が最高にキュート。

舞台の厚みを出す為に、色々ご苦労が多いいようで。


[6・五重塔]
裸足がニョキっと見えて傘お化けみたいな五重塔の仁ちゃんと、亀彦の戦い。

今回一番、分らなかった作品。何が言いたいの?

と、ラーファンは、すぐに分析にかかるから、うざいんだよね。

別に何も考えず、ただ、馬鹿笑いを純粋に楽しみましょう・・と何出来ぬ私の脳。

しかし、知りたい賢太郎君の思惑。それには裏の裏その又裏の裏を読む・・っていまどっちだ?


[7・箱で表現]
まるでメトロノームや音叉を使用し、音と時間を始まりに戻したような不思議な感覚になる。

単細胞の性、ピアノの音の罠に簡単に掛かる。そして、優雅な賢太郎君の指先にも、やられる。

はい、もう、すぐやられちゃいます。白旗です。

優しい、易しい、和らぐ舞台だった。

そして、「揺ぎないもの」と「揺るぐもの」=「小林賢太郎」と「片桐仁」、両方重なり合っている舞台を常に切望する。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする