マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

秋の夜長

2009-10-31 20:41:28 | Weblog
ma-ちんばばちゃんから電話あり。


夜中に息苦しそうな音で目が覚める。

喘息もちの自分の息か・・・?

悪い夢の続きであろうか・・?

真っ暗な闇の中、耳をすまして音のする方に神経を集中させてみる。

あっ!!インコのふうちゃんの声だあ。

飛び起きて、そっとおやすみ布を取り外してみる。

月明かりの中、ふうちゃんが、息も絶え絶えで苦しんでいる。

辛そうなふうちゃんをきちんと直視する勇気がなく、明かりをつける事も出ない。

その場に座りこみ、「ふうちゃん・・」と声をかけるのがやっとだ。

彼女の中で、得意の後悔と言い訳が、回転寿司の如く、ぐるぐる回ってくる。


あーーー、私が毎日あげている、どんぐりがいけなかったのかしら?

それとも、ビーズを喉に詰まらせたのかしら?

だって、ふうちゃんは、どんぐりやビーズをお水入れに落す遊びが大好きなんだもん。

それとも、まつぼっくりかしら?

新聞紙かしら?

藁であんだ巣もどきからし?

だって、ふうちゃんは、それらを食いちぎる遊びが大好きなんだもん。

エサがわるかったのかしら?

寒かったのかしら?

やっぱり私には、鳥を飼うなんて無理だったのよ。

朝になったら、絶対死んでいるだろうなぁ・・。

いやいや、先ずは、朝一番で、鳥病院を検索しなきゃ。

ma-ちんにも連絡しなきゃ。

あの子が、母の日に買ってくれたふうちゃんなのだから。

色々相談しなきゃ。

死んだら、どこに埋めてあげようかしら。


ばばちゃんの大体の後悔と言い訳のお皿が一回りした処で、

ふうちゃんが何かを落とした。

そして、ふうちゃんの荒い息が一時落ち着いてきた。

ばばちゃんも、何だか、ぐったりしてしまい、そのまま寝床へ入って朝を迎える。


辛い気持ちを抑えて、ふうちゃんの鳥かごへ行く。

そして、昨夜、ふうちゃんが落とした何かを目にして、ばばちゃん、唖然!!

卵だぁぁぁぁ!!

ふうちゃんは、一晩、産みの苦しみを体験していたのだ。

それをばばちゃんは、全く別の思いで、付き添っていた訳で。

なんとも、お粗末な秋の夜長の話である。



ばばちゃん「今度、その卵、あなたに持っていくね、じゃあね」





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秋の気配

2009-10-30 09:09:50 | Weblog
私の仕事場は新宿から快速急行に乗って一駅目の中野にある。

今の季節、そのまま電車に乗り続けて、高尾まで行ってしまいたい欲求にかられる。

ほどよく冷たい空気が頬をなで、心地よい日差しが心を落ち着かせてくれる。

柄にもなく、紅葉の高尾をめでたくなるのも、こんな陽気のせいかもしれない。

しかし、すぐさま現実と向き合い、中野で下車。


でも、今日は駅から7分の道のりを、ゆっくり倍の時間をかけてブロードウェイを歩く。

初秋を感じたせいではない。

今日の私の服装に問題があるのだ。

チノの裏生地無しのボックス型スカートに、タイツを履いてしまったので、筒状のスカートの中では、生地とタイツがほど良く摩擦を起こし上手く足が前に出ない状態なのだ。

お腹の調子の悪い人・・・、限界に程近い便通をガマンしている人・・の様な歩き方で、ゆっくり一歩一歩前に進む。

そして、毎日同じ顔ぶれの人たちとすれ違う。

モーゼの様な風貌で、世間の不条理を抗議している浮浪者、

店のシャッターが開くまでスポーツ記事を確認し合う宅配業者の若者達、

威勢の良い掛け声のお握り売りのおばちゃん、

高級洋服店のマネキンが二~三日前着ていた服を必ず着ている秘書室勤務風のお姉さん、

そして、愚息のお下がりラルフローレン米ボーイズサイズ10号のブルーのボタンダウンシャツに、足にまとわり付くスカートを履いている私・・・。


以前、このシャツを着ている私を見て営業で外廻りをしている我が社の担当員が
「何だか、ユニクロの制服みたいな格好しているんですね」と、言った事を思い出す。

言われた当時は、「ユニクロの定員はポロ着てるのかよ!!」とムカついたが、本日は「彼の意見は、当たりだな」の心境。

それもこれも、秋の気配の御蔭か。

15分かけて、会社に到着。

さてさて、月末の戦争に突入だ。







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骸骨ビルの庭

2009-10-27 09:55:01 | 映画・本・DVD・CD他
現実では人間不得意なくせに(動物得意)、架空の世界での人間は大好き。

映画やドラマでは、めっちゃ濃い性格のキャラに直ぐ惚れる。

惚れたら最後、力(体力・資金力含)の限り~ぃぃ邁進する。


そして、その傾向は本にも現れている。

警察小説や推理小説が好きであるか、どの様に事件や謎が解決するかではなく、

その中に登場する人物達の心の揺れや葛藤や普段の生活習慣等等が、

事細かく書かれている本に興味がわく。

犀川先生、鳴沢君、樋口さん、竜崎さん、薫ちゃん、高城さん・・・、

挙げたらきりがない程、素敵な主人公達に夢中になったなあ~。


そして今回、久しぶりの宮本輝「骸骨ビルの庭」を手に取る。

とても面白かった。

一癖も二癖もある楽しい人物達が沢山登場する。

心にジワリと沁みる言葉に幾度も遭遇する。


「優れた師を持たない人生には無為な徒労が待っている。なぜなら、絶えず揺れ動く我が儘で横着で臆病で傲慢な我が心を師とするしかないからだ」


まさに、我が心以外師とするしかない現状に、徒労の文字が肩にずっしり・・。


でも、それでも前に一歩進むしか方法はなく、その[えんやこらどっこっいしょ]の栄養分が我が愛するキャラ達であり、その気持ちを語り合える友達だったりする訳で。




「但偏に思い切るべし・・・」だな。


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村上ラジオ・特別編

2009-10-21 09:06:06 | Weblog
「世界最速のインディアン」という映画の中でアンソニーホプキンス演じる老人が、「夢を追わない人生なんて野菜と同じだ」・・・。


と言う、文章の出だしで、最新村上春樹独占書き下ろしエッセイが、今月のアンアンに掲載されていた。


「野菜って何?」の問かけに「キャベツ」と答えたしょうもないオチが付いた映画の話から、料理好きの彼はキャベツ料理の数々を、披露。

でも、ロールキャベツだけは、もう勘弁だそうだ。


で、私も考えた。キャベツかぁ~~。

わりわり食べられるコールスロー。

もりもり食べられる浅漬け。

後は、スープに入れたり、魚肉ソーセージと炒めたり、回鍋肉にしたり、でも、一番好きなのは、タネ少々にキャベツの千切り大量投下のお好み焼きです。

ソースをかけて青海苔とおかかを躍らせて、ちょっぴりの辛子マヨネーズ・・・。

ごっくんっ!!

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多摩雄語録・2

2009-10-10 21:47:49 | Weblog
奴奴奴の売り込みに来日したビョンホンに、映画の話はそっちのけで、箸で豆を摘ませた司会者に一言。


「うちの大将に随分な事、してくれるじゃねえか!!」
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教えねぇよ

2009-10-09 22:02:56 | Weblog
ある日の、排泄管理部ご出勤の多摩雄





[真似したい、多摩雄語録集]

「お坊ちゃま、どちらの大学にお決まりになったの?」

「教えねぇーーよ」


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芹沢商会

2009-10-08 15:51:21 | Weblog
[芹沢商会]


「食品部」

賞味期限切れの各種パンを取り揃えております。

是非、お試し下さい。

尚、お腹にご不便が生じたら、排泄管理部へ起こし下さい。




「排泄管理部」

貴方にとって大切な時間と心穏やかな空間は芹沢商会にお任せ下さい。

又、貴方のお尻にフィットするペーパーは、1cm10円よりお譲り致します。

警備保障料と致しまして、大・小個別に料金の徴収をさせて頂きます。



芹沢商会:代表取締役・芹沢多摩雄
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鈴蘭高校卒業後の多摩雄

2009-10-07 09:49:50 | Weblog
多摩雄君は、一日十五時間位勉強して、

精神的に萎える面は、さだまさしの歌を支えにし、

二浪して腐っても京大に入り、

ごく普通のサークル「青竜会」に、お姉ちゃん目的で入部し、

オニ語を学び、すっぽんぽんで「レナウン娘」を歌い、

オニ=式神を操る技を覚え、敵のオニと戦いを繰り広げる日々を送っております。


と、云うのは、真っ赤な嘘で、まあこれは、万城目学著「鴨川ホルモー」の安倍明君の話。

個人的には、本の方が数段おもしろかったです。

でも、山田孝之君目的で観賞。

彼は、耳脇毛が濃いなあ~~。


「ガリ勉が基本だよ。そんな普通にしてて京大受かった奴なんて、まともなもんじゃないよ」

と多摩雄みたいな明が言う。可笑しいよぅぅぅ。


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そっか そっか

2009-10-06 10:29:52 | Weblog
多摩雄的戦い方


じっくり相手の出方を見てから、

穏やかに笑みも含めて、

端的に的確にそして確実に、伸す。


でもそこには、余裕と自信と海よりも深い多摩雄の愛が存在するんだなあ~。


だから、どんな敵でも憧れずには、いられない・・芹沢多摩雄。




鳳仙高校狂戦士・漆原凌との戦いで、初めボコボコに殴られ階段から突き落とされた多摩雄であったが、ゆっくり立ち上がりシラフの顔付で「そっか そっか」と二言云いながら、階段を登って行く。

そして、漆原の前に立ち「喧嘩にも限度があるでしょが・・」と嗜めてから、たったの壱発と、美しい回し蹴りであっという間に決着をつけてしまう。



かっこ良過ぎだよぅ。


これからは、多摩雄的戦い方で、挑むかなあ・・・。
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多摩雄と安仁屋

2009-10-05 13:23:28 | Weblog
今年の4月あたりから「ルーキーズ」の安仁屋菌に感染し、

身も心も全て侵され廃人同様になってしまった。

しかし、夏公開映画「ルーキーズ卒業」をもち、

やっと一般的な歳相応の感性や感覚を取り戻したと思っていた矢先、

新型ウイルス「クローズZEROⅡ」の多摩雄に再発した。



「Ⅰ」の時より100倍貧乏になった多摩雄ちゃんなのだが、

学校屋上を追い出され廃墟のガソリンスタンドに移動した多摩雄ちゃんなのだが、

髪のぽさぽさも洋服の汚さも拾い食いもどんどんエスカレートしていく多摩雄ちゃんなのだが、

人間ボーリングに飽きて、巨大改造ダーツで一人遊ぶ多摩雄ちゃんなのだが、

でもでも、

やっぱり、皆が認める「鈴蘭」の芹沢多摩雄な訳で、

誰もが憧れる芹沢多摩雄な訳で、

時生が大好きな芹沢多摩雄な訳で、


あーーー、あなたは、素敵過ぎます。

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