マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

TRIUMPH その3

2008-08-30 11:39:45 | 小林賢太郎・(有)大吟醸
「これだけは、小林さんに言っておこう」会

意見1
今回の「トライアンフ」ですが、「TAKE OFF」的な、盛り上がりを期待していので、なんだか、すかしっぺをくらったみたいです。どうにかならなかったのでしょうか?

コメント
そうですね。カフカがすっかり人間に戻ってしまったので、落ち着いた終わり方になってしまいましたね。
いっそ、小林賢太郎をワイヤーで吊って、箒を跨らせ飛ばしたら、皆大笑いで幸せな気分に浸れたでしょう。


意見2
一年前から計画を進めていたわりに、厚みがなく、淡白な物足りない、コント&手品でしたが、どうしてソコまでマジシャンと共演したかったのでしょうか?

コメント
直球勝負の演出脚本では、どうしても一等賞がとれないので、誰も試した事ないマジシャンとの共演を思いついたのでしょう。つまり、彼のノートには、それらの「初」のついた構想が沢山在庫されていると思います。
まあ、そんな事を考えだすと、お相撲さんと共演・シルクドゥソレイユと共演・ドナルドと共演・軟体動物と共演・・・色々出来ちゃう感じですね。


意見3
ラーメンズ本公演以外の新しい出し物をする度に「小林賢太郎はもうダメだ」とか「観に行く価値はもうない愚作だ」とか「才能は尽きた」等々、一部音声を変えて顔も隠して言われていますが、今回は手を抜いた仕事をしたのでしょうか?それとも、本当にもう彼は、終わりなのでしょうか?

コメント
私は、彼は常に100%の力を出し切っていると思います。今回の作品も、今この時点で、「トライアンフ」を世に送り出したい、それ以外の選択枠はなかったのだと思います。
その一方で、我々観客が「この作品は気に入った」とか「これは好みじゃない」の評価があって当然だろうと思います。
でも、何を言われようと、年月が経ちDVD化されれば、どんな作品にも愛好者を獲得し、しっかり生き残って、それなりの場所に落ち着くのではないでしょうか。
「小林賢太郎は、こうあるべきだ」と強い期待とイメージを持っている人が、彼のファンには多い様に思われます。そしてその自分の枠から外れると、がっかりしたり、ムカついたり、怒髪天爆発状態となるのでしょう。
しかし、数年後、公演されるであろう本公演を目にした暁には、「あーーあの駄作の数々のKKP作品を経て、成長新化した小林賢太郎ここにありだなあ」と確信して、今は我慢・忍耐の時なのかも知れませんね。
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TRIUMPH その2

2008-08-29 09:32:24 | 小林賢太郎・(有)大吟醸
KKP#6「トライアンフ」に関する請願書

まだ、「トライアンフ」ご覧になっていない関係者・(有)大吟醸役員各位

①演劇から得る感動・興奮という感情
②人生におけるメッセージ性
③最高のイリュージョン
④共演者の力量
⑤魅力的な物品の数々
⑥流石のフライヤー
⑦美しい舞台美術
⑧完成度の高い脚本
⑨完璧な演出
⑩黄金色に輝くオーラの出現

上記の難易度S級課題を、一切頭の中より抹消して、「おかあさんかよ!!」になりきって、ご覧頂きたく切にお願い申し上げます。

(有)大吟醸・ma-ちん


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TRIUMPH その1

2008-08-28 12:10:54 | 小林賢太郎・(有)大吟醸
KKP#6「トライアンフ」東京公演

14時と19時、一日で二度観賞。

YUSHIさんをわざわざ起用したので、
いい、脚本のモトで、
いい、演出家の指導を受け、
いい、舞台美術の中で、
いい、フライヤーは毎度の事、
いい、物品にも恵まれ、
いい、コントと魔法の融合の中で、
いい、マジックの数々に出会え、
いい、賢太郎君が霞むほど、
いい、二枚目のマジシャンで、
いい、舞台だったと幸せな気分に浸り、
いい、やっぱり賢太郎君は最高だねと、
いい、いい、いい・・と言えるような演劇を期待・・・する。


以下、ネタばれ。

[14時]

黒板を使用した、くどいゴムゴム人間ルフィのコントマジックとか、
前から3列目までは、どんなにスモークを焚いても糸が見えちゃう魔法の箒や、
仕度に時間がかかる、書割道楽お遊戯会や、
マトリョーシカ状態になっているのか、想定内の洗剤箱大量出現や、
ドロップの再現の、バケツ水芸も見て、
YUSHIさんが、消えていなくなる決めの場面で、賢太郎が失敗し、
「おおーー、KKPのダメを愛でる会は不滅だな」と確認し、
されど、いつ見ても髪の毛ふさふさのムダにでかい賢太郎を拝めればヨシ!!の精神を貫き通せば、充分楽しい舞台です。



[19時]

2008年夏・「100番目の魔法使いトライアンフ」になるために、「空っぽのバック」を手に持ち、青年カフカ(夏歩香)は、家を出た。



魔法使いトライアンフは、愛する人を助ける為、自ら命を消す呪文を唱える。

彼がいなくなると、彼に仕えていた使用人達もこの世から消えてなくなる。

そんな、使用人達を不憫に思った彼は、魔法使いを作る方法を100冊の本に残していった。

色々試して魔法使いトライアンフ2世を作る使用人二人。

しかし、なかなかうまくいかない。

3日間の命だったり、小さかったり、大きかったり、動物だったり、姿が見えなかったり、声を出す事が出来なかったり・・。

99番目のトライアンフの命はあと数日。

次の魔法使いを作らなければ、我々はこの世から消えてなくなる運命。

そして彼らが最後の望みを賭けて100番目の魔法使いとして選んだのは、空っぽの人間カフカ。

はたして、カフカは立派な魔法使いトライアンフになる事が出来るのであろうか。

小林賢太郎協賛・青少年を健全に育成するプロジェクト、サブタイトル

「可能である、不可能な事も」

「Never Too Late・今からでも決して遅くない」


以上、二つの見方をして楽しくご覧になれると思います。


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TAKE OFF DVD発売

2008-08-21 10:35:11 | 小林賢太郎・(有)大吟醸
「TAKE OFF」は、天王洲で見ようが、家でひっくり返って見ようが、なんら変わる事なく、「TAKE OFF」だった。

ただ、台詞や、仕草の確認とかは、はっきりと見る事ができた。

まあ、できたからといって、この作品の評価が変わる訳ではないのだが・・。

久ヶ沢さんの存在がここまで大きかったのは、予想外。ちょっと目からウロコ。

天王洲では、賢太郎ばかりを追いかけて、他の二人の演技を見る余裕が無かったのかもしれない。

彼が、この作品を取りあえず「演劇」という形にしている。


「俺が誰かを許さないと、俺は誰かに許してもらえないんだ」


それなりに、苦い思いを経験しなければ、この言葉の重みは伝わらない。


私も、許して欲しいという要求ばかりでなく、人を許すという行為を、見習わねば。

例えば賢太郎の演技が、あわわわわ・・・。




 
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白河荘の人びと

2008-08-18 11:55:22 | Weblog
劇団ふりぃすたいる:定期連続公演
「白河荘の人びと」第二話夏まつりの巻
原案・演出:キートン山田  出演:ふりぃすたいる

キートン山田さんは、ちびまるこちゃんの叔父さん役の声優。

紅会会長の知り合いのお嬢さん町理恵さんが、こちらの劇団に所属されているので、今回お誘いをうける。

18時開演までの間、カメムシくさいベトナム料理を食しながら雑談。

ma「二千円という安チケット代といい、場所が白河清澄駅徒歩5分ビルの一階といい、全席自由といい、なんだか、靴脱いで畳に直接座らされるニオイぷんぷんなんですが」

k「あーー、私もにおう。そしてこの暑さで冷房無しなんてね」

ma「ひぃぃぃーー。そんな環境中で、演劇観賞なんて、老体には耐えられません」

k「ごめん、面白くなかったら、いまから謝っておく。でも知り合いの彼女、あなたの大好きなラーメンズ知っていたから」

ma「そうなの?ぐふふふふ。熱風付き板の間でもなんでも平気です。なんだかすごく気分よくなっちゃったあ。はああああ」


ラーメンズ細胞一個の脳に感謝、気分よく開場へ向かう。


むーーーーん、自社ビルじゃん。ふりぃすたいる専属の小屋。

思ったとおり、靴を脱いで部屋に入る。

パイプ椅子が5席4列のみ。

目も耳も頭もドン臭くなっているので、一番前の席に陣取る。

客席より段差無し1M先が舞台。

いつでも手に届く距離。

照明設備とか音響とか、あるのだろうか・・・。

開演5分前、一通り演劇を見る前のお約束アナウンス。

「携帯電話を切ってください。ぶるぶる機能も響きます。写真撮影禁止です。トイレも先に行って下さい・・・あと、飲食はどうぞ、召し上がりながらご覧下さい」

凄い!!携帯ぶるぶるはダメだけど、煎餅やポテチのぱりばり音や、ビールごくごくの効果音はよし。だけど尿意は我慢。寛大なんだか狭量なんだか、よくわかりません。

劇の内容は、白河荘の個性豊かな人達の日常をコミカルに描いた作品。

出演者の皆様は、俳優兼声優もされている方々なので、しっかりと台詞が聞き取れる。

当たり前の事だけど、コレだけでも素晴らしい。

今さらながら、料金と面白さは正比例ではないと言う事。

劇終了後、出口で衣装を着けたまま町さんが、ありがとうございましたと挨拶をしてくれた。そして、

「お気に入りの男優いましたか?呼んできますよ」

くぅーーーー!!とっても、素敵な響き。

呼んでこれちゃうの?独占できちゃうの?思いのままになるの?

「じゃあ、お言葉に甘えて中村君」とは、言わなかったが、

一般に出回る前から、先手必勝青田買いせねばダメだと、つくづく実感!!


さて、それでは、どの年代にタイムマシンの時計を合わすかな・・・。

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宮崎駿

2008-08-07 12:17:35 | Weblog
珍しく、TVを見た。

NHKプロフェッショナル仕事の流儀・宮崎駿編である。

巨匠と称される宮崎氏が、怒り苦悩し不機嫌になり、そして涙する。

60過ぎても、宮崎氏の心は、メイのままである。

歳と共に、丸くなるなんて、耳に従うなんて、孔子の教えなど、クソくらえ!!

スタッフの仕事を見て
「君の絵は、ボクに喧嘩を売っているようだ。(大怒)」

宮崎氏の心に響かない絵は、即座に彼の逆鱗に触れる結果となる。

しかし、氏を慕い傍で働きたい方は、沢山いるだろう。

本気の人である。



そして、母の力は偉大だと言う事。

いくつになっても、「おかあちゃま」は涙の根源である。
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縁(ゆかり)君の友達

2008-08-02 23:36:41 | Weblog
「そうかぁ・・。縁君はもう悪魔との契約期間が切れるんだね」

「はい、明日には、また元の姿に戻り、キャベツになります」

「寂しいなあ。悪魔と契約して人間になった同じ仲間として、私は君に出会えたこの一年間、とっても楽しかったよ」

「こちらこそ、色々お世話になりました。でもテンさん、あなたが悪魔と交わした契約の一部は、やはり分からず仕舞いでしたね」

「そうだなぁ・・」

「知り合いの、小麦粉君や、ソース・青海苔・おかか君は、ボクと一緒に3つの願いと一年間の契約でした」

「私には期限は無い」

「ええ」

「人間になる前の何かに、現在の私がそれを必要とした時、契約は切れて元の姿に戻る・・・」

「たくさん、二人で試しましたね。この世のものは全て食べ尽くしたし、道具もありとあらゆる物を使用しましたね」

「でも、私はまだ戻れない。本当の自分に・・」

「本当の自分に戻りたいのですね?」

「もう年十年、いや、何百年、ずっと一人だったんだ。何故、残酷な人間をしているかの意味がわからないんだよ」

「人間は残酷ですか?」

「長い間、生きてきて、人間の悪の部分を見すぎたようだ。無意味な戦いを好む生き物、それが人間だ」

「でも、ボクは、この一年間、とっても楽しかったですよ。テンさんに出会えて、そして、とんかつの様な性格の緑さんにも出会えた」

「そう、私も本当に楽しかった。君と出合って、人間になった頃の感動を思い出したよ」

「ええ、大好きな人を抱きとめる手がある。大好きな人の香りを感じる鼻がある。大好きな人の声を聞き取る耳がある。そして大好きな人に思いを伝える口がある・・・」

「素晴らし事だよね。なのに、当たり前の事は、直ぐ忘れ感謝も感激も薄れてくる。さあ、そろそろ時間だね。緑さんとの限られた時間を大切にしなきゃ」

「はい。それでは、これで失礼致します。ありがとうございました」



そう言って縁君は席を立ち、素敵な笑顔を残して出て行った。

ガラス越しに、彼が横断歩道をわたる姿が見えた。

と、その時、右折して来た大きなトラックがゆっくりと、彼にかぶさっていくのが見えた。

急ブレーキの音と、側にいた人達の悲鳴の声。

そして、曲がるはずのない手と足の向きになって、倒れている血だらけの縁君の姿。

私は、椅子を蹴飛ばして立ち上がり、彼の元へと向かった。

「神様、お願いです。縁君を助けてください。彼にはまだ一日人間でいられる時間が残っているはずです。緑さんとの最後の時間を、彼から奪わないで下さい。神様、どうかお願いです」


そう、心の中で叫んだと同時に、私は天空にいた。

「よう、久しぶりだなあ。俺を覚えているか?」

「あなたは・・・・私と契約した悪魔・・・」

「そうそう、お前随分人間やってたみたいだけど、やっと、俺との契約が切れるぜ。元の自分を必要としたからな」

「私は、神様だったのか?」

「そうだよ。酷く異端児の神様だよ。なんたって、悪魔の俺と契約するんだから」

「そういうお前も異端児の悪魔じゃないのか、私の願いを叶えるなんて」

「相変わらず、減らず口ぬかしおって。おい、早く、下の友達どうにかしてやれよ。お前にしか出来ない仕事だぜ」

「あっ!!そうだな」

「少しは、成長したみたいだな。まあ人間になっていた時間もそう無駄ではなかった訳だ」

「長過ぎたよ。1世紀以上いた気がする」

「はあああ、それだけ、お前には修行の時間が必要だったのさ。なんたって、人間になりたかった理由が、この世で最高に悲しい味のお好み焼きを食ってみたいから、だもんな。で、食えたのかよ?」

「いいや、幸運にも一日足りなかったよ。でも、食えなくて本当によかった」

「やれやれ、相変わらず、めんどくせえ奴」
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