天王洲、一番前・真ん中近くにて鑑賞。
音尾琢真さん(NOちゃん)の演技が上手で上手で、何時もの賢太郎脚本が、ちょっとランク上がった感じ。
今更ながら、演じる人間&脚本&舞台美術は、むーーーん、侮れぬ。
今回は、この三要素がモノの見事に調和されていて、心地よく拝見できた。
きっと、一つが飛びぬけて良くても、舞台全体としては、チト駄作になってしまうのだろう。
話はアリスというか、まあ、この世の生物の根源への旅。
創造主は、獣ガ淵という時空空間にて、ノアの箱舟に乗せる生きモノを製作中。
強いもの、怖いもの、大きいもの、各部首が大きい長い小さい短いもの、柄があるもの、泳げる、飛べるもの・・etc。
そなん中から、数合わせの勢いで人間を作る≒ノケモノ。
そして創造主が製作した全ての生命体には、クロニクルが書籍化してある。
獣ガ淵に存在するただ一人・案内人を除いて。
この一人が愚かな人間の愚行によって作られたクローン体。
主人公は案内人であるクローン体の助言から、モノや組織以外で自分を表現する方法を見つける事が出来るのであろうか。
人は誰だって、優位に立てると判断した時は、他人より目立ちたいと思う。
その真逆で、不利になる時は、人と同じでいないと不安になる。
人間の心理とは摩訶不思議。
いったい、どうしてこうも複雑な欲に塗れた生き物になってしまったのだろう。
弱肉強食の世界で生き抜く為の術は、他に無かったのであろうか。
まあ、そんなコトは、今後、この手の問題に興味がある人にお任せして。
今回も一番前の席だったので、賢太郎君の白のスリーピースとか、茶のタッセル靴とか、羊の角と毛皮付帽子とか、ぐふふふと小笑いが止まらぬ箇所多数で、良席を当ててくれたyo-ちんに感謝。
大きな折りたたみ屏風に映し出される映像が、まあ、見事。
なんとなく、「あぁ、賢太郎、売れなくなっても舞台美術作家で生きていけるな」と安心した。(大きなお世話だね)
帰宅後、カレーを作る為、玉ねぎ3個の微塵切りをきつね色になるまで、弱火で炒めている時間・・
ma「・・・メナサコブッチョ、マカミャンレゲ、ブキャコラサンド、コン、ドバビューーウ・・」
夫「・・・、オイッ!!お前、脳は大丈夫かっ!!さっきから、何言ってるんだ?」
いやいや、今回[獣ガ淵語]を皆さんよどみなく喋っていたコトにいたく興味をそそられて、意味がない言葉をしゃべり続けるって、とっても大変なコトだなあ・・の実験をしておりました。はい。